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21. 曖昧な心 ※

「あっあっ…千里っ…っも、もぅ」 「しっ!声…外に、聞こえる、よ?」 千里が後ろから俺の口に指を突っ込んでくる。 「ぅぅ…んっん…」 駅の多目的トイレの壁に手をついて 俺は押し寄せる快感に飲み込まれ 今にもはじけそうになるのを、必死で耐えていた。 「はぁ、はぁ…ぅ、晃太のナカ…やばっ…」 千里は後ろから体を密着させて 俺を羽交い締めするみたいに強く抱いたまま 腰を振っている。 明日、タロウと会うことを伝えたら。 着いた駅でそのままここへ連れ込まれた。 ズボンも下着も中途半端に ずり下げられて 制服の上のシャツだってほぼそのまま… 下から手を突っ込まれて ちょっと乱暴に胸の先を弄られて 今は触られてないのに、ソコが ジンジン痺れて立っている。 「せ、せん…もぅ 出るっ」 自分の中がギューっと収縮していくのを 感じる。 前も触られてないのに、千里があんまり 激しく抉るから、俺はあっという間に飛んだ。 ボタボタと便器や床を汚す。 「あ、ダメだ、出るっ」 千里も後を追うように、少し焦りながら 俺から抜いて便器にボタボタ欲を溢した。 「晃太しめすぎっ…もってかれた~」 俺は応えられず、簡易ベッドに横向きに倒れた。 「晃太…大丈夫?」 大声を出さないように、気にしながら 千里が近づいてきて顔を覗く。 俺が力なく頷くと、俺の体を仰向けに倒して カーディガンとシャツのボタンをゆっくり はずした。 「千里…?まだするの?」 千里はただ笑って、開いた俺の体に舌を這わせた。 寒さなのか快感なのかもう分からない 体が細かく震える。 さっき強く刺激された胸の先を、今度は 優しくチョロチョロ舐める。 「んん~ ャ…ンッ」 こんな所って事も忘れて、気持ちよく なってしまう俺は猿だ。 ちゅうっと吸われて、甘く噛まれて 色んな事がどうでもよくなってくる頃 突然千里が俺の股に顔を埋めて、俺の中心を 口に含んだ。 「ちょっ…!」 俺が慌てて体を起こすと、千里に両手で 押し戻される。 「……意外と平気だな…」 独り言のようにつぶやいて、また 俺の先っちょをペロッと舐めた。 「あン…!」 「ほら、じっとして…」 俺の女みたいな声に気を良くして 千里は一気に根本まで口に含んで 舌を使いだした。

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