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第4話 異世界(2) ※
「やっ、はあっ、はあっ」
ぼくの股間は急速に盛り上がり、青いテントを張る。同時に後ろの男に、胸の突起両方をくりくりといじられた。僕は突然こんな恥ずかしいことをされて、情けなくて怖くて、涙が出てきた。
「転生者、ガン勃ちじゃん」
「そろそろもっと強い刺激が欲しくなってきただろ」
異形の男達がせせら笑う。
前の男が僕のボクサーパンツに手をかけて、一気に引きずり下ろした。後ろの男が僕のシャツを脱がせた。
僕は完全な裸にさせられた。恥ずかしくて悔しくてたまらなかった。でも体は情けない反応をしてしまっている。
「くくっ、ちんこも乳首も完全勃起中~」
前の男が僕の勃ち上がってしまっているそれを手で握った。布ごしでなく直接触られる感触。僕の背中がぞくぞくとした。男は両手で僕の竿をしごきながら、
「すげえ脈打ってる、エロ過ぎだろ」
前の男は口をあんぐり開けて、僕のモノに顔を近づけた。
嘘だろ?僕は目を見張り、その信じられない光景を呆然と見つめた。
男が、しゃぶりついた。
「っ……!」
ぬめる口の感触に僕はのけぞった。こんなことされるの、もちろん初めてだ。なんで、なんでこんなこと。
男はいきなり奥までくわえ込んで口をすぼめながら上下させた。過ぎる刺激に僕は身もだえする。
男は口からすぽんと抜き、うっとりした目つきで舌なめずりした。
「うめええ……。先走りだけでたまんねえ」
「てめえばっかずるっ、俺もいただこーっと」
後ろの男が、僕の胸の突起に食いついた。片手で片方の乳首をつまみながら、唇で片方の乳首を強く吸い上げる。
「やぁあ……!」
僕は確かに乳首で異常な快感を感じていた。やはりそうだ、乳首がペニスになってしまっている。
なんだこれは、僕の肉体はいったいどうしてしまったんだ。
本来、股間で感じるはずの快感を胸で感じる、その狂った肉体感覚に涙が浮かんだ。
股間では男が僕の分身を、手で扱きながら口でくわえ込んで、指と舌先と唇で、とんでもなく甘美な刺激を与えてくる。
「やだ、やだ、やだよおっ……」
上半身と下半身、両方にこんなことをされて、嫌なのに、怖いのに、どうしようもなく気持ちがよくて僕は気が狂いそうだった。
射精感が訪れた。股間からも、胸からも。
胸から射精?
僕は自分の感覚におびえた。
なにこれ、一体、なにこれ。
男達は執拗に、僕のペニスと乳首を蹂躙する。
「やっ、はっ、はあっ、やああああああああっ」
僕は達した。どくどくと、ペニスとそして乳首から、白いどろどろした液体を放出した。
男達が必死になって僕の放出した液体を舐め取る。
「うわあ、たまんねえええっっ!転生者液、最高おおおおおお!」
なんで?
なんで胸から精液が出てきたの?
そしてなんでこんなに、気持ちがいいの?こんなことされてるのに。
僕はショックで頭が真っ白だった。
なにこの体。こんなの僕じゃない、僕のわけがない。
僕はまるで、化け物だ。
つー、と涙が零れ落ちた。
嘘だと言って。これなんだよ。何が起きてるんだよ。
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