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第21話 現地人の街へ(3) ※
ドルードと一緒に奥の部屋に行ったレンは、なかなか戻ってこなかった。
僕は言われた通りにナイフや弓矢を眺めたり手に取ってみたりしたが、どうにも落ち着かない。
とても、呑気に選んでる気分じゃなかった。
支払い、って一体どういうことなんだろう。
レンは現地のお金を持っているんだろうか?お金ならこの場で払えばいいのに、そうしなかった。
ということは、お金以外の何かで支払うということ?
転生者が、現地人にお金以外で「払う」としたら、それは。
「体で」としか考えられない。
僕はそのことにさっきも薄々気づいていた。気づいていたけど、言い出せずにレンを見送ってしまった。
いまさらになって後悔が押し寄せた。
やっぱり駄目だ。駄目に決まっている。
僕はレンになんてことを、させてしまっているんだ。
居ても立っても居られなかった。
その扉を、開けずにいられなかった。
僕はそっと、レンが入って行った部屋の扉を開けた。
扉を開けるとすぐ、長い赤黒い布が、のれんのようにぶら下がっていた。僕はそののれんを押し分けた。
廊下が伸びていて、廊下には小さな木の戸棚がいっぱい置いてある。
廊下の奥には僕の背丈より大きな戸棚があって、その向こう側を隠していた。
僕はその大きな戸棚にそっと歩み寄る。
戸棚すれすれまで近づくと、耳に荒い息遣いが飛び込んで来てどきりとした。
ドルードの呼吸だ。時折、ひひっと笑いながら、はあはあと息をついている。
そしてびちゃびちゃという生々しい音。
僕の全身から冷や汗が吹き出す。
僕はそろそろと、戸棚の端から顔を覗かせた。
「!」
僕は見てしまう。
壁にもたれたレンが、自らのシャツを手でたくし上げ、乳首をさらしている姿を。
その乳首にドルードがしゃぶりついている姿を。
レンは顔を背け、声を押し殺すように口を引き結んでいる。
引き結ばれた口の端から、すーすーと呼吸が漏れる。
その瞳は潤んでいて、快楽に耐えているようにも見えた。
しわくちゃの老人が、レンの若い肉体を執拗にむさぼる。
引き締まった厚い胸板の上、つんと立ち上がる乳首が、老人の唾液でびちょびちょになっている。
既に白濁は両方の突起から垂れていた。
美しいレンが、醜い老人に汚されている光景は、ぞっとする忌まわしさであり、同時に背徳的なエロスを感じさせた。
「うひひ、おぬしの味は最高じゃ、わしの春が蘇るぞおおお」
レンの呼吸が荒くなる。
「っ……」
という小さなうめきとともに、その乳首から大量に、まるで母乳のように精液が吹き出した。
老人は吸い付き、一滴ももらすまいといった様子でごくごくと飲み干す。
びくびくと肩を震わせて胸から射精するレン、その憂いに満ちた表情はぞくりとするほど妖艶だった。
ドルードは興奮に満ちた雄たけびをあげた。
「これじゃあああ!美味なり!美味なり!おぬしの転生者液はまことに美味なりいいいいい!」
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