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第64話 ヨル (2)※

 レンはキスをやめなかった。  舌を絡める濃密なキスに、僕はだんだん変な気分になっていく。 「んっ、はっ……」  レンがキスの角度を変える、その合間に荒く息をしながら、僕の体が火照っていく。  黒髪で学生服を着たレンにこんなキスをされてる。  ヨルが。本物の僕が。  それがすごく気恥ずかしくて。  レンが色っぽく目を細めながら、僕のブラウスの中に手を入れてきた。 「れ、レンっ……」  乳首をくりくり、いじられる。    僕はビクッとした。もう「転生者」の体じゃないはずなのに、無茶苦茶、気持ちがよくって。  感度だけ、こっちの体に持ってきてしまったのだろうか。  僕の反応で察したのか、レンが僕の突起を摘みながら、からかうように言う。 「まさかこっちにきても、こっから射精するんじゃないだろうな」 「そっ……、そんなわけなっ……、はぁっ、あんっ……」 「じゃあ試してみるか」  レンが僕の体を押し倒した。  僕のブラウスのボタンを器用に外しで体を晒し、乳首に吸い付いた。 「んっ、ふっ!」  舌先で転がされて僕は悶える。  やっぱり感度はそのままだった。ほんとに射精しちゃったらどうしようっ。 「やっ、はあっ、あんっ」  両方の胸を交互に、丁寧に、レンの魅惑的な舌が愛撫する。  胸への愛撫だけで僕の股間は痛いほど猛って反り上がる。  レンが胸の先端でチロチロと舌を動かしたまま、両手で僕のベルトを外して、ズボンをずり下げた。  僕の勃ち上がった物をキュッと握る。  レンはふっと笑った。 「ぬるぬる」  ど、どっちが!?おちんちんだよねっ、おっぱいはぬるぬるしてないよねっ!?  レンが僕の猛りをしごき始めた。 「はぁっ、んあんっ!ま、待って、いっちゃう、僕だけいっちゃうっ!」 「いいよ、ヨルだけいって。ヨルに奉仕したいんだ、ヨルだけ何度でもイかせたい」  ふえええっ!?  レンの頭が僕の下半身へと下がっていった。そしてその魅力的な唇が、僕の猛りをあむと咥えた。 「ふああっ」  レンの舌がぬるぬると僕の先端を舐め回す。唇が竿を締め付けて甘い刺激を与えてくる。  僕の汚いそれをしゃぶるレンの表情が、たまらなく艶めかしかった。  まるですごく大事な何かを慈しむよう。  あ、愛されてるんだ、って僕は知る。  僕はこの人に、愛されてるんだ。  やだ、また涙が出てきてしまう。泣きすぎだ僕は。  身体は気持ちよくて快楽に震えながら、心が感動して泣き始める。  僕は泣きながら、レンの口の中で果てた。  口の端の白濁をぬぐいながら、精を吐き出し切った情けない僕を見つめるレン。  僕はレンを見返しながら、 「レン、す……」 「ヨル好き」  被せるように言われた。レンがしてやったり、ってな顔をしている。  レンは涙でぐちゃぐちゃの僕の顔を両手で包んだ。綺麗な瞳を、うっとりするほど優しく細めて、 「ヨル好き。ヨル好き。ヨルが大好き」    唇をかんで顔を真っ赤にさせて仰け反る僕を、レンはぎゅっと抱きしめた。  どうしよう。  幸せ、幸せ、幸せ、幸せ。  涙に濡れそぼって、僕はレンの腕の中目をつむる。    僕を包むレンの身体。これが僕の全てだって思った。  これが僕の世界。  どこに転生したって、レンの腕の中がいつだって、僕の世界の全てだ。

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