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第4話

「亜嵐…っちょっ…ちょっと…まって…」 すっかり全裸にされた俺の上に跨がった亜嵐は、銀髪をチラチラと光らせ…頭頂部にははっきりと二本の角が見える… 目の中心を赤く妖しく変化させると、その妖艶な姿で満足そうに俺を眺めていた… 変化したその姿を見れば、亜嵐が本当に人外なのだと実感するが…俺のよく知る亜嵐でもあるから不思議だった… 「二琥…どうしたの?…俺が怖い?」 切な気に問われ、慌てて首を振る… 「良かった…二琥…好きだよ…」 亜嵐の影が落ちてきて優しく唇が重なると…俺の下腹部に酷く固いものが当たった… 甘ったるい香りがどんどん強くなり、俺の動悸が激しくなると…この状況から逃げ出したくて俺は亜嵐を軽く押し返す… 「ほらっ…俺っ童貞だしっ…上手くできないって…っ精液摂取って…ほら…さっきの位でも…?」 慌てる俺を余所に、ご馳走を目の前にしたような期待感が亜嵐の表情から溢れ出していた… 「それにっ…この匂いの中なら、あっという間に…出そうっ…俺っ…」 「二琥…初めてだもんな…?大丈夫…優しくするし…」 俺の提案はあっさりと却下され、首筋から鎖骨へと亜嵐のキスが落とされる… 「っん…優しくって…?んあっ…ねぇ?…亜嵐っ…っちょっ…待って…っえ?んっ…どっち?…ねぇ!俺どっち?」 「くくっ…なんだよ?…二琥?…どっちって?」 俺の必死な質問の意味が、亜嵐には絶対分かっているはずだった… 亜嵐は悪戯っぽく子首をかしげると…俺の肌の至る所に優しく口付ける… 「…んー…んっ…亜嵐っ…ん゛ぅっ…あっ…ちょっ…」 その口の間から出した舌先が…時たま俺の肌を舐める度、溢れる吐息と共に漏れ出る声が抑えきれなくなってきた… 息継ぎの度に吸い込む亜嵐の甘ったるい香りが、俺の身体を満たしていった… 「おっと…やり過ぎた?…二琥…我慢汁すごい…」 触られてもいないのに、俺の固く腫れ上がったソレの先端がぬらりと光っている… 「…待って…俺も…脱ぐから…」 亜嵐は徐に部屋着を脱ぐと、青みがかった肌が現れる… その中心部には俺と同じ様な…いや、それ以上のモノがいきり立っていた… 「亜嵐…っねぇっ…俺どっちなんだよ…?」 初体験を妄想しながら抜いた時だって、女の子としか想定してないし…二人共同じモノが付いてる場合は… 知り得る限りの情報が咄嗟に頭を過ると…俺の下半身がキュっとなる… 「ん?…二琥はどっちが良いの?」 「っえ?…俺っ?…ってか、選べるの?」 「くはっ…二琥可愛い…二琥が選ぶ?…俺は良いけど…」 亜嵐は余裕な顔で見おろしてくる… 「選ぶって言ったって…」 「ごめんごめん…本当…二琥って…からかいたくなる…」 「…えっ?」 「くくっ…今日は…そのまま寝てればいいよ…どんな子とする初体験より…気持ち良いはずだから…」 亜嵐はくつくつと笑いながら、俺のソレを長い指で支えると…自分の足の間へと促した… 「ちょっ…待って…亜嵐っ…心の準備っ…っあ」 「大丈夫…二琥のだけでも入りそうな位…濡れてるよ?」 俺の先端は待ちわびていたかのように濡れ…あてがわれた亜嵐の足の間へ沈みこんでいく… 「…っく…っん…ふぁぁ…あ…らん…」 「っん?…二琥っ?…もう全部入るよ?…大丈夫でしょ…?」 亜嵐のソコは意図も容易く俺のモノを飲み込んだ… 初めて感じるその圧に…下半身から全身へと快感が貫く… 「二琥…?動くよ…」 亜嵐は俺の上でそのまま前後に腰を揺らし始めると、辺りに甘く淫靡な香りがたつ… 下半身から伝う快感と、吸い込んだ香りで俺の脳は溶けていくようだった… 「…っん…んあぁ…待って…亜嵐っ…動くと…俺っ…」 亜嵐の動きに合わせて、激しい快感の波が全身を何度ものたうち回る… 無意識により大きな快感を求める様に俺の腰は浮き…ソレが亜嵐のより奥を探ろうとする… 「二琥?…イッちゃいそう?…気持ちいいの?」 「んくっ…うんっ…はうっ…ダメっ…」 亜嵐は嬉しそうに動きを上下に変えると…その動きを早めた… 「んっ…二琥可愛いぃ…んくっ…イッて…良いよ…」 気が遠退いて行き…血流が全て下半身へと集まって行くのを止められない… 「…っあ…亜嵐っ…どいてっ…出ちゃう…」 「んっ…んふっ…何で?…出して良いよっ…」 亜嵐はその動きを止めないまま…俺のモノを搾り取る様に締め付けてきた… 「…っえ?…んあぁっ…ダメっ…んあっ…んくぅ………」 激しい快感が下半身から込み上げた途端…はち切れた様に先端から溢れ出た液体を…俺はそのまま亜嵐の中へと注ぎ込んでしまった… 「んっ…はぁ…はぁ…っはぁ…うわぁ…亜嵐…ごめん…また…」 亜嵐の中で徐々に落ち着いていくヒクつきを感じながら、俺は両腕で顔を覆った… 「…はぁ…はぁ…二琥?何で謝るの?」 「だって…俺…亜嵐の…中で…」 「俺が精液…飲めて無いって?」 「…うん…」 「二琥ってさぁ…純粋っていうか…単純っていうか…」 「…んへ?」 両腕を顔から退かすと、亜嵐は両手を俺の腹に軽くつき顔を近付けてくる… 「んくくっ…セックスしてるんだから中出しなんて醍醐味じゃん?…くふっ…それに、コッチからでも余裕で摂取出来るしっ…」 「あっ…そうなの…?」 亜嵐は身体を起こすと、俺の上から退くことなくクスクスと笑っている… 「とにかくっ…二琥の童貞卒業で俺たちの契約成立なんて…幸せだねっ♪」 その振動は亜嵐の尻を伝い俺の下腹部を僅かに揺らしていた… 「…ってか亜嵐…いつまで…?」 ずっと亜嵐の中に収まったままの俺のモノは、少し膨らみを取り戻しかけている… 「ねぇ二琥…見て?俺まだイッてないし…二琥のも…」 思わず視線を落とすと、亜嵐のソレは固く反り立っている… 「このまま…するよ?」 「…っえ?…このままって?」 「…もう一回…俺も気持ち良くなりたい…二琥?良い?」 「っえ…っん……えーっ?亜嵐っ…んくっ…」 俺の返事も聞かずに亜嵐の腰は動き始めた。 その中のぬちぬちとした感触が俺のソレに伝わると、次第に俺の血の気は下半身へと集まり… 亜嵐の中がきつくなっていく… 「二琥…いい感じ…んっ…さっきより…ちょい激しくするよ?」 「えっ?」 「俺のでっ…何回も…んっ…できるからっ…我慢しないでっ…」 亜嵐は俺の上で激しく腰を振りながら…顎を上げ快楽に身を投じている… 俺の下半身はその姿に反応するように更に肥大した… 「二琥のっ…っはぁ…気持ち良いよっ…」 下唇を噛み締めて亜嵐が激しく動くと…あっという間に激しい快感に溺れる… 「んっ…亜嵐っ…そんなっ…したらっ…またっ…んっ…」 「んっはぁ…んっ…二琥ぉ…いいよっ…俺もっ…ごめんっ…んあぁっ…止めらんないっ…」 一段と強い香りが降り注ぎ、その香りにあてられ視界が歪む… 血の気が全て下半身へ集中するのを感じるのと同時に意識が途切れ… …… … 気が付くと腰の辺りまで布団がかけられている。 隣で元の姿に戻った亜嵐が寝息を立てていた… 「…っえ?俺…まさか気…失うとか…」 いくら思い出そうとしても、あの後どうなったのかが全くわからない… 「…ん?二琥…気が付いた?」 「亜嵐…俺…」 「…ふふっ…二琥には刺激が強すぎた?」 「…うん…何か…ごめん」 「何で?俺も気持ち良かったよ♪」 「っ…最後、覚えてないから…その…」 「ん?」 「だからっ…亜嵐は…イケたのかなって…」 「くふふっ…そんな心配してくれんの?…何かすげー嬉しいんだけど♪」 恥ずかしさを堪えて聞いたのに…亜嵐は何故か嬉しそうに、俺の額にキスをした。 「二琥もいっぱい俺の中に出してくれたし♪二琥のすげー良くて…俺もいっぱい出た♪」 「……っ…そう」 「自分で聞いておいて照れんなし…っあ、自分のはちゃんと舐めて綺麗にしたから大丈夫っ♪」 「自分でっ…?…っえ?」 「本当は二琥にあげたかったんだけど…二琥気失っちゃうし…残念…っま、次はちゃんとあげるね♪」 「……っ!…大丈夫…遠慮しておく…」 「えー?俺が淫魔なの忘れたの?」 「俺のは魔力入りだから、飲むと良いことあるのに~♪」 「っは?ダメだ…亜嵐…もう…これ以上設定増やさないで?」 もう後戻りは出来ないけれど… 淫魔だの魔界だの…俺の知らない亜嵐の設定は多すぎた…

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