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第5話

気が付けば、外は大分暗くなっていた… 「そろそろ…夕飯の準備しないとな。ってか、亜嵐も夕飯食う?」 「っえ?普通に食うよ?…二琥?なんで?」 「いや…っその…」 「っあ!淫魔は精液が食事だと思った?…くくっ…ごめんごめん…俺の説明が悪かったよ…」 「ホントそれ。…亜嵐の情報が一気に更新され過ぎて…俺もう…ついていけない…」 亜嵐は弾むように階段を降りて行く。 その後に続く俺は、一つ一つ亜嵐の情報を反芻していた… 「まあ、この先長いんだし♪それに、今まで知らなくても大丈夫だったじゃん♪」 振り返った亜嵐は、ニコニコと嬉しそうだった。 「でも…今までとは…違うだろ…?」 「んー?俺達結ばれたから?」 「その言い方…何か嫌…」 「何だよ?さっきあんなに可愛く鳴いて…二琥と俺は結ばれたじゃん♪」 「ねぇ…それも勘弁して…」 飄々と話す亜嵐に、変幻した亜嵐の姿が重なって見え… 俺は気恥ずかしさに身震いすると、亜嵐に続いて部屋へと入った。 「夕飯どうすんの?俺何か作ろうか?」 俺は気を取り直して棚を漁り始めたが、調理道具はおろか調味料すらない… 「って、何にも無いじゃん!亜嵐今まで飯どうしてたんだよ?」 「っえ?……普通に?…買ったりとか?」 「はぁ?毎日?」 「うん…道具は母さん達が全部持ってっちゃったし…」 「買い食いばっかじゃ勿体ねーな…それに身体にも良くないだろ?ちゃんと作った物食べろよ!」 「くふふ…二琥めっちゃ俺の心配するじゃん♪良いね、嫁っぽい♪」 「っはぁ?」 「んあー…二琥可愛いっ♪このまま一回する?」 亜嵐からふわりと甘い香りが立ち、僅かに瞳の色が変わり始める… 「うわーっ!待って亜嵐っ!そうだっ!買い出し行かないと!…そうだ…店閉まっちゃうし…」 「くくくっ…そうだね♪久々二琥の手料理食べたい♪」 「だろ?何が良い?」 「俺は店が閉まっちゃう位まで、此処で二琥だけ食べてても良いけど?」 「うん…っよし。行こう!」 これ以上香りが強くならないうちに、亜嵐は無視して出掛けることにした… ……… …… 「ごめん…結局買ってきた蕎麦とか…」 鍋やフライパンまで買っていたら、すっかり遅くなってしまった。 「しかも…俺金持ってないし…」 勢い良く買い物に出たものの、実家諸とも経済支援を受けている身だった事をすっかり忘れてしまっていた… 「何言ってんだよ二琥~俺達夫婦なんだから♪財布は共有だろ?」 「そういう訳には…あぁっ!俺仕事無いんだった…明日から探さないとな…」 「え~?二琥働かなくていいし。俺が稼いで来るから♪」 「ん?亜嵐は王様になるんだし、働かなくていいんじゃ…」 「こっちで使う分はちゃんとこっちで稼がなきゃだし?…あっ、でも俺の稼ぎ良いから安心して♪」 「えっ?亜嵐?何の仕事?」 「うんっ…あっ…折角の引っ越し蕎麦なんだから落ち着いて食おうぜ!」 「は?誤魔化すなよ」 「えー?今度教えるから良いだろ?…ほいっ、あーん…」 「うわぁ…蕎麦は…あーんじゃねーよ」 「くくっ…じゃあ、蕎麦じゃない時にあーんするね♪」 亜嵐はその蕎麦を自分ですすると、美味しそうに頬張っていた。 ……… 「ごちそうさまでしたっ!んじゃあ風呂入ろうぜ♪」 「…ごちそうさま。亜嵐先に入ってこいよ?…俺ここ片付けちゃうから」 「何言ってんの二琥?一緒に入るに決まってんじゃん♪」 「…っ!」 「この家の風呂広いしっ♪」 「っムリ!…風呂は…まじで…何か…」 「何でー?風呂でしか出来ない感じ?ってあるじゃん?」 思わず片付けの手を止めて固まる。 「何を?…やだ…ムリ…」 「んくくっ…二琥やらしい想像してんの?」 「っえ?」 「背中流すとかさ?良いじゃん?」 「そんなっ…」 「こんなベタな流れ…くくっ…二琥って…本当つぼ♪」 「またそうやって…」 「幸せって事だよ♪」 亜嵐の優しい眼差しに少し鼓動が跳ねた… そんな良い雰囲気の中辺りに漂い出した、この甘い香りに気が付きたくなかった… 「亜嵐…?」 「二琥…気が付いちゃった?」 「嫌だ…まじ…もう今日は無理…」 「ごめん…俺も無理…我慢できないっぽい…」 にじり寄ってきた亜嵐から逃げようとしたが、さっきまで蕎麦を食べていたダイニングテーブルに行く手を阻まれる… その香りはあっという間に濃厚になると、変幻した亜嵐に唇を捕らえられていた… 「…んっ…二琥…無理だって…俺のカラダ知った後だから…この匂い…ヤバイでしょ?」 その言葉の通り、既に固く肥大している足の間を亜嵐に触って欲しくて堪らない… その気持ちに気付いた様に、亜嵐はしゃがみこむと俺のソレを取り出して口に含む… 「んくっ…」 亜嵐の唾液の滑りを感じて腰が反る…これ以上の刺激が来たら、俺はすぐにでも果ててしまいそうだった… 「二琥のって…我慢汁まで美味しい…」 「んーっ…ふぁっ…やめっ…」 亜嵐は俺の先端を吸うと、舌で小さな穴を割り味わう様に吸い上げる… 「んんっ…んあっ…」 繰り返される快感に絆されていく… 快楽に犯された俺はテーブルに後ろ手をついたまま腰を振り、自ら亜嵐の口の奥まで押し入ろうとしていた… 「んっ…二琥…待って…」 亜嵐に促されるまま向きを替え、テーブルに手をつくと後ろから亜嵐に包まれる… 「二琥もうイッちゃいそう…一緒に気持ち良くなろ?」 そのまま亜嵐は長い指で俺の下半身を辿ると、俺の後ろからは熱くて固いモノが足の間に挟まってきた… 「んあっ…亜嵐?」 「ん?大丈夫だよ二琥?…今日は入れない…」 亜嵐の指は俺のモノを包み扱き始めると、後ろからは固い亜嵐のソレで擦られる… 亜嵐から溢れ始めた液体がぬちゅぬちゅと音を立て、扱かれている俺のモノからも卑猥な音が鳴っている… 「んっ…二琥っ…気持ち良いねっ…」 亜嵐の腰の動きが速さを増すと、俺の根元に快感が当たる… 俺は無意識に腰を動かし、俺のソレは更に肥大した… 「んくっ…二琥っ…んっ…飲ませて?」 亜嵐は切なそうにそこから離れ、俺を向き直らせしゃがみこむ… 俺は自らソレを亜嵐に差し出すと、亜嵐は愛しそうに奥まで咥えた… 「ダメっ…もう…っく…出るっ…」 亜嵐の口内の感触を味わった途端、限界まで膨らんでいた俺のモノは決壊した… 快感が腰から抜け落ちると、俺はその場にへたりこんだ… 「んくっ…っ二琥?…大丈夫?」 「っは…はぁ…はぁ…う、ん…なんとか…」 「そっか…あのさ…」 申し訳なさそうに亜嵐は自分のモノを指差し… 「二琥…これも…イカせて?」 亜嵐のソレは固いまま僅かにひくつき、果てるのを待ちわびていた… 「…えっ?…どうすれば?」 「…舐めて?」 ソレは自分にも付いているのに、目の前にするのは初めてで腰が引けてくる… 「大丈夫…苦しくないようにするから…」 「はいっ…あーん…」 亜嵐に促されるまま口を開くと、ソレは唇に擦れながら浸入してくる… 舌の上を滑るソレは俺の口内で肥大すると、ソコに流れる血流が俺にもわかる様だった… 思わず亜嵐を見上げると妖艶な笑みを浮かべている… 「んっ…二琥上手…ヤバい…良いね…」 亜嵐は優しく俺の頭を支えると、快楽の波を感じる様に腰を揺らした… 「んぐっ…んっ…っは…っん…」 酸素が足りない俺は、僅かの隙に必死で息を吸っていた… 「ダメだ…二琥っ…んあっ…苦しいよね…」 「…くちゅっ…っん…っはぁ…はぁ…はぁ…」 快感を堪え亜嵐は俺の口からソレを抜き取る。 「っん…二琥っ…そのままっ…んっ…イクよ?」 俺の目の前で亜嵐は自分を追い込みながら、苦しそうに吐息混じりの声を絞り出した… 「二琥っ…目閉じて…んっ…イクよっ…んくっ…んあぁっ…」 亜嵐の声に咄嗟に目をつむると、顔中に熱いものが注がれる… 「んっ…亜嵐…」 「んくっ…くくっ…二琥、すっごいエロい事になっちゃった…ごめんっ…待ってな…」 顔に降り注いだ熱い液体は、すぐにその熱を無くして顎や首まで垂れ落ちようとしていた…

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