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××しやがった
そしてそれから毎日、西本はやってきた。
「・・・今日も来たんだ?」
そして、当たり前のように、俺の隣に座る。もっと離れて座ってもいいのに、なんで、こんなに近くに座り込むんだ?
「っていうか、何で来る?」
「だって、リオと話したいからそれに、仲良くなりたいし」
「俺はお前と・・西本と仲良くなりたいわけじゃないから」
・・・だから迷惑。
「西本じゃなくって、和也。カズヤってよんでよ。でもさ、俺、彼氏になりたいから」
ニコニコ顔で言ってきた。
「というか、俺が嫌だったらさ、毎日来るって知ってるなら、リオが来なければいいんじゃないの?」
………それは・・・・。それは、ここが落ち着くから・・・それに・・・
「だって、俺はここが気に入ってるから。お前の所為だから。俺の気に入りの場所にお前が勝手に来てるわけだし」
そう、俺はここが気に入ってるから。コイツの所為でここに来なれなくなるっていうのは無い。それだけの理由。
……それだけだ。
嫌だったら、いつものよう否定して拒否すればいいだけ……なのに。
でも、俺はコイツを未だに拒否していない。
何故なんだろう?コイツを・・・嫌にならないのは。
何故だろう。
そして西本は…"和也"は思い切り笑って
「そうだよな・・・」と言った。
「でも、ここのところ天気だからいいけど、雨になったらここに来れないだろ?」
「・・・それは・・・」
そういえば、雨とかぜんぜん気にしてなかった。俺がここに気が付いて来るようになってから、ずっと天気だったし……。
今日もいい天気で、そろそろ日差しが強くなって来て暑い。
「雨だったら……そしたらずっと、教室で寝てるか、それとも保健室で寝てるか・・・かな」
「保健室はやめたほうがいいよ」
「なんで?」
「それは危ないから」
・・・はあ・・。
「この学校ってさ、そんなに変なんだ?」
「変って?」
「なんていうか、中学の時も男子校だったけどでも、そこまで酷くなかったっていうか」
「ああ、たぶんね、リオの前のとこってさ、金持ちばっか行ってる坊ちゃん学校じゃん?だからね、結構のんびりしてたんじゃない?ここはね、中学受験で入った時はすげー大変で、そいでもってその反動。中学からの上がり組みは高校へはそんなに難しくないからね、その落差かなあ?」
「そういうもの?」
「まあね……。ああ、あとは、リオには既に彼氏がいたからみんな手出さなかったとかじゃないの?」
「・・・だから、いない。って。」
「ふーん」
気の抜けたような返事をした和也はそのまま、黙ってしまった。
・・?なんで、急に黙るんだろう?
ふと和也のほうを振り向くと・・・。顔がすごく近い。
「・・何?近い・・」
顔がもっと近づいて来て・・そして、
"・・・あ・・"
チュという音を立てて。唇に・・。
キスしやがった。
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