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Kazuya side 3 リオの彼氏
「言っても・・しょうがないよ・・・言っても何にもならないから・・・」
そうリオは寂しそうに呟いた。
…………
……
…
リオがあまりにも綺麗でその白い肌に触れてみたくなった。だから・・・キスをした。
リオは美人だし今までの様子とか見る限りだと、キスしたぐらじゃ動じるわけないと思ったんだけど、それが赤面したりして、その反応がすれてなくてものすごく・・・"可愛い"・・
俺的に"来た"って感じだった。
この前、俺の知り合い・・というか悪友達が、リオの中学と同じって言っていたから、思わずリオの事を聞いた。
"汰一ってヤツが理雄の彼氏だよ。そいつが、理雄の周りをがっちりガードして誰も近づけさせなかった。ホントにアレはまさに騎士 状態だったね"
そんな事を言っていた。
"それにね、学校の送り迎えは、竜輝会の幹部が自らしてたんだぜ。もうね、誰も手だせないって"
そいつはこうも言った。
"だけどさー。付属の高校とかに行かないで外部受けたってことは、何かあったのかもね。"
…………
…………
……だから、リオに"汰一"ってやつの事を聞いてみた。
そうしたら、リオは寂しそうに・・・・言っても何にもならないから・・・そうつぶやいた。
キスをした時一瞬可愛くみえたその表情は一気にいつもの冷たい顔に戻って・・そして無言になってしまった。
"……しまった。聞くんじゃなかったか。そこは聞いちゃいけないとこだったか"
だから、淳司にはいつもひとこと多いって言われるんだよな。
でも、聞きたかったんだから、しょうがない。
まったく俺って、だめだめだよな。そう思いながら、座っていたその場所から立ち上がった。
「わかった。ごめん。言いたくないならいいから」
そう言って俺はその場を離れた。
寂しそうな顔をしていたリオがとても気になったけれども……。
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