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イってよ ※
「や…め…」
イキが苦しい。
「止める?」
そこで、行き成り指を抜かれる。
"あっ…"
その喪失感に声を思わず上げてしまう。探すように腰が動いていた。
「リオのヤメテはもっとだよね?」
「……そんなの」
違う…と恨めしそうに睨む。
だけど
「もう平気かな?」
そう言ってカズヤは俺の足を高く上げる。腰を高くもちあげて、次の瞬間には。
指とは違うもっと……・
「ああああっ!!!あっ…んああっ」
これは、カズヤのモノ?その衝撃と。指とはくらべものにならない程の中を広げるカズヤのモノの質感と感触で、息が出来ない圧迫感。
「……大丈夫?…そっとするからね?」
心配そうに声を掛けるカズヤ。自らに慣れるように無理やりには入っては来ない。
「…苦し……」
苦しいし。
「…い…たい」
痛いし・・だけど。
「…でも…大丈夫」
「苦しいなら。ここでとめる?」
でもそれが本心じゃないってことはわかる。ここまできてヤメルなんて出来ないのはわかる
「止められないくせに……」
そう言って思い切り息を吐いて、吸い込む
「大丈夫。ゆっくりスルと逆に痛くなる気がする。カズヤのいつもヤル調子でいいから」
「……いつもヤルって、俺そんなにやってるわけでもないんだけどね…。こんなに丁寧にやるのはリオだけだし」
そう言って、荒く息をしている口へと軽くキスがきた。
そして、カズヤは今度は思い切り俺を貫く。
「はうっあ……っつ…」
俺の中へ入ってくる。衝撃で声が上がるすると、そこから、カズヤは堰を切ったように何度も何度も俺の中に入り込む。
「…リオ気持ち…いい?」
それは誰に言っているのか、自分に言っているのかそれともカズヤ自信に言っているのかわからない。
「気持ち……いい?」
俺は、気持ちいいとか……わかんない。カズヤを受け入れるのだけで精一杯だし。
だから同じようにカズヤに聞き返した。
だけど俺の反応が良くないと思ったのか。腰を動かされて何かを探る。俺の中をかき回す。
"──ぅあ…ん…ああっああっ!!"
今までない衝撃が来た。さっき指で触れた時と同じだ。
声を抑えることも出来ない。
「ここが、リオの気持ちいいとこだね?」
そこを、何度もカズヤに突かれる。その度に
"──あっぁあ…!!…っぅあああ"
声を上げて。
止まらない。
自分が自分でなくなって、自らねだるように腰を摺り寄せてしまっていた。
だめだ。だめだ。
だけど。
いいや。
「…リオ…気持ちい顔…綺麗」
唇に激しいキスと口腔を弄る舌へ更に自分からその舌を絡めとる。
……イってよ?
どちらか言ったか分からない。
そのうちに何か頭の中が真っ白になっていってはじけていく。
………
……
…
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