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第10話

廣瀬さんと奏さんと話してから1日がたった。 あれから連絡をくれていた夏達に連絡をしたらめっちゃ怒られてめっちゃ心配されてしまった。 なんと俺は3日も眠っていたらしいからびっくりだ 「春野ち〜?準備できた?」 「はい!」 「じゃあ表に蒼が待ってるわ?あ!!蒼と一緒に顔の怖いやつらも居るけど気にしないでねー」 「はあ、それじゃあお世話になりました!」 奏さんにお礼を言って廣瀬さんが待っている車に向かった。 「廣瀬さん!!」 病院を出ると車の外で廣瀬さんが待っていた。 「ん、来たか。乗れよ。」 俺は後部座席に乗り込むと運転席にいた人が話しかけてきた。 「お前が菊池春野か?」 え、なんか怖そうなんだけど… この人もヤクザ…なんだよな。 「えっと…はい。」 「俺は一宮 成だ。蒼と同じ佐嶋組の幹部。」 一宮さん。 「菊池春野です。よろしくお願いします!」 そう言うと一宮さんは、ん。と頷いた。 「待たせたな。成、頼む。」 廣瀬さんが車に乗ってそう言うと車が動き出した。 20分位して俺の住んでるマンションの前に着くと廣瀬さんが俺の荷物を持ってくれて俺の部屋まで行く。一宮さんは仕事があるそうで先に帰ったらしい。 ん?そういえばどうして俺の家を知ってるんだ? 「あの、どうして俺の家知ってるんですか?」 「前に言ったろ?お前のことを少し調べたって。」 そうだった。 その会話から会話はなく。 部屋の前に着くと。 「春!!」 不意に誰かに誰かに呼ばれた。 「夏!?どうしてここに?」 「あ?お前が今日帰ってくるって言うから様子を見に来たんだろうが!」 「あ、ごめんごめん(笑)」 「つか、この人は?」 ふと夏が廣瀬さんの方に視線を向ける。 「あー、この人は…」 あれ、これって言ってもいいのか?

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