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第15話
あれから1週間がたった。
まあ、平和になんにもなく廣瀬さんとも会っていない。怪我の経過を見てもらいに病院に行った時に安籐先生とあったくらいだ。
「暇だなー。」
廣瀬さんどうしてるかなー
ってなんで俺廣瀬さんのこと考えてんだよ!
はぁ…。
ん?あれ、俺朝鍵かけ忘れたっけ?なんで鍵開いてんだ?
「まさか、泥棒!?な、わけねえか…ハハハ、」
不思議に思いながらドアを開けると。
「え…な、何これ…」
倒れた本棚穴の空いた壁散乱する服や本。
ズタズタに裂かれたカーテン。割られた窓。
まるでこの部屋で喧嘩でもあったようだった。
恐怖とで立ち尽くす俺
不意に携帯がなった、
「菊池春野くんやろ?お部屋気に入ってくれたー?」
明るい声だった。でも…
「覚悟しとき?逃げられると思うなや?」
次に聞いた声は低く殺気に満ちた声だった。
「っ…」
俺は怖くなってとっさに電話を切った。
……怖いっ
(何か困った事があったらすぐ俺に連絡しろ。)
廣瀬さんっっ!!
俺は携帯の履歴から廣瀬さんを探し発信をタップする。
廣瀬さんっ廣瀬さんっ…
「はい。」
廣瀬さん…!
「あ、ひ…ろ…」
恐怖で声が出ない…
「菊池か?どうした。今何処にいる。」
「い…え…っ」
やっとの思い出声を絞り出す。
「ちょっと待ってろ!!すぐ行く!」
廣瀬さんが電話を切り俺は座り込む。
体が震える。
どうして俺が…
さっきの電話は誰?
廣瀬さん早く来て…っ
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