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第17話
俺が電話したら廣瀬さんが来てくれて、今は廣瀬さんの家に来ている。
「何があったんだ。」
「電話が…」
「え?」
「廣瀬さんに電話する前…電話がかかってきて。覚悟しろよ、逃げられると思うなって」
思い出すと怖い…
あの声。電話でもわかるあの殺気。
体の震えがとまらない。息が苦しいし視界が涙で歪む。
突然体が何かに包まれた。
「落ち着け。大丈夫だ。」
頭の上から廣瀬さんの低いでも優しい声が聞こえて俺は今廣瀬さんに抱きしめられているんだとわかる。
安心する。この体温をずっと感じていたいと思ってしまう。
頭がぼーっとして視界が歪む。
でも今回は全然苦しくなくて、どちらかといえば心地いい。瞼が重い。
「ひ、廣瀬、さ、ん…」
俺はそのまま意識を手放した
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