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第25話
最近仕事も順調で今日の分がいつもより早く終わったって早めに家に帰って来れた。
丁度俺が家に着いて着替え終わった時玄関のドアが開く音がした。
菊池が帰って来たと思ってリビングから出るとそこにずぶ濡れの菊池が居た。
雨に濡れたらしい。
とりあえず風呂に入れて部屋を暖かくしてコーヒーを入れていると菊池がリビングに来る。
「風邪引くぞ」
少し甘めに作ったコーヒーを渡す
ふと、菊池の方を見ると顔が赤くなっていた。
「おい、大丈夫か?」
熱をはかろうと思って菊池の首に触れる
「暑いな…」
ブランケットでも持ってこようと手を離そうとした時菊池の体重を感じた。
俺に少し持たれて眠ってしまった菊池を見る
「ったく…可愛いな…」
そっと菊池をソファーに寝かせブランケットをかけてやる。
組で仕事は終わらせては来たがやらなければいけないことはある。ソファーの下に座って仕事をしていると。
「んん…廣瀬さ…」
菊池の声がして後ろを見る。
汗…かいてるな。
「ちょっと待ってろ」
汗を拭いてやろうと立ち上がりクローゼットからタオルを取って水で濡らす。
それで菊池の汗を拭いてやると微かに菊池の目が開いた。
「起きたのか?」
俺がそう言うと菊池は何も答えず俺の手を握ってきた。
「どうし「好きです」…」
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