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第31話

1コール 2コール 3コール 早く早く…廣瀬さん… 「どうした?」 「廣瀬さん!!実は……」 俺は廣瀬さんに学校でのことを話した。 「わかった。家で待ってろ」 そう言って廣瀬さんは電話を切った。 家で廣瀬さんを待って居ると、知らない番号から電話が… 「…はい。」 恐る恐る電話にでる 「佐嶋組の成だ。覚えてるか?」 成さん…。奏さんの時の人! 「はい。」 「マンションの下に着いたから降りてこい。」 とりあえず携帯と財布を持ってマンションを降りると見覚えのある車が止まっていた。 成さんに言われ車に乗り込む。 「蒼から聞いた。相手は蒼の事を知ってたんだろ?つまり佐嶋組の事も調べられてる可能性があるって事だ。」 「すいません。」 「お前が謝ることじゃねえよ」 「はい。」 「今、蒼が色々調べてる。お前は1人で大丈夫か?無理そうなら組で匿う。」 いつまでも怖がってるわけには行かない。廣瀬さんにも頼ってばかりじゃ… 「大丈夫です。なんかあったら廣瀬さんに電話します。」 「わかった。これを持っておけ。いいか?常に離すな。」 そう言って成さんから渡されなのは黒い小さな機械? 「GPSだ。年の為な。」 それから俺は部屋に戻って夕食の準備をしながら廣瀬さんを待った。

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