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第32話

あれから暫くたった。 俺の周りでも特に変わったことは何もない。 「春、お前どうした?最近なんか変だぞ」 「ん?何でもないよ」 「はぁ…まあ、話せるようになったら話せばいいけどあんまり溜め込むなよ?」 ふは、夏には隠し事出来ないな、 「はーい」 「春〜!!今日ゲーセン行こー?」 「秋、うるさい。寝れない。」 「冬は本当によく寝るよねー」 にぎやかだなー、相変わらず 「ごめん!今日ちょっと用事あるから!!」 今日は奏さんに呼ばれてるから病院に行かなきゃ行けない。 てか、あそこって病院なのかな? 「あ、じゃあ俺帰るからー」 そう言って教室を出て奏さんの病院に向かう。 てか、あの人平日の昼から昼飯食べながら話があるとか、仕事は大丈夫なのか? 「こんにちはー、奏さん?」 「あら!いらっしゃい!ちょっと待ってね?」 机の上を片付けて鞄を持つ奏さん。 ん?あれ? 「今日は男なんですね」 「ちょっと春野くん?男なんですねって…」 え?俺、なんかだめなこと言った!? 「まあ、可愛いから許すけど!今日は午前中、杏梨の所に集金に言ってたからねー。」 「杏梨?」 「あれ?まだ会ってないの?佐嶋杏梨。佐嶋組の組長よ!!」 てっきりもう会ったのかと思ったー。なんて言いながら奏さんと俺は病院を出て奏さんの車に乗った。

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