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第40話
蒼が仕事に行ってから俺達はめっちゃ色々話した。
千尋のこととか、俺のこととか、蒼のこととか、千尋の恋人のこととか後は学校のこととか。
千尋の学校はこと当たりじゃ有名な不良高で、俺も千尋も無駄な喧嘩はしたくないってことで俺たちの代は同盟を結ぶことにした。
「よし!行くか!」
「行くって?」
「お前の学校に決まってんだろ!」
「はぁ!?ちょっといきなり過ぎね?」
「早い方がいいだろ!もちろんお前学校の次は俺の学校な?」
ま、まじか…
「お前は蒼に確認とんなきゃだろ?ついでに蒼に送ってもらうかー」
千尋はそんなことを言いながら俺の腕を引っ張って歩き出す。
しばらく歩くと千尋の部屋の扉より少し小さい部屋の扉を開けた。
「蒼ー、今から春の学校行くから送ってってー」
「え、ちょっと千尋!蒼に迷惑だから!」
「いいじゃねえか!お前、蒼の恋人だろ!」
「今、それは関係ないだろ!」
てか、そんないきなり言ったら迷惑なんじゃ…
「いや、俺はいいですけど。」
「本当にっ」
本当にいいの?って言おうとした時蒼の後ろから男の人が俺の目の前に出てきた。
「何何?蒼って恋人居たの?」
「ああ、」
「へぇ、可愛い感じの子じゃん!あ!俺は赤橋 澄衣(きよい)!」
「澄衣さん。菊池春野です!」
「おい、春野。行くぞ、若が待ってる。」
「はーい!」
千尋と蒼の車に乗って俺の学校に向かう。
「ここで待ってろ。」
「はい。」
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