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第41話

千尋と学校に入ると初めに秋が駆け寄ってきた。 「春〜!今日来ないんじゃなかったの?」 「ちょっと色々あってな来た」 「ふーん。で、そいつ誰?」 秋の言うそいつって言うのは勿論千尋の事で。 「その事もちゃんと話すから今から皆のこと体育館に集めてくんねえ?」 「はーい!」 「いや、なんかごめんな?」 秋が行ったあと色々考えたけどとりあえず謝ろうとおもった。 「え?何が?そりゃあ自分の学校のトップが他校のやつを学校に連れてきたんだからあの反応が当たり前だろ!!」 その後も「んな事気にすんな!」と笑いながら言われてしまった。 体育館に響く罵声 秋のおかげでみんな集まってくれたのはいいんだけど… まあ、こうなりますよねー 「おい、春野どういう事だ?」 「うん。」 「俺達のはここに居る千尋、東高と休戦の同盟を結ぶことにした!質問は受け付けるけど苦情は受け付けないから。それに、この同盟は俺達にとっても損はないはずだろ?」 体育館に続く静寂。 それを破ったのは… 「まあ、いいんじゃね?」 「そうだよ!東高って言ったらこの辺じゃ最強じゃん!それに、その、千尋くん?も春が気に入ったって事はいい人みたいだしー!」 夏と秋の言葉に冬も頷く。 「えーっと…俺と春野は友達だから、南高が危なくなったら助けるし、南高と争うなんて事はしねえ。約束する。」 千尋のその言葉に体育館に居る全員が納得したんだと空気で感じた。

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