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第43話
はい。俺、菊池春野は只今めっちゃ睨まれてます。
… 当たり前ですけど。
「うるせえぞー。今日から南高と休戦の同盟結ぶから。大丈夫だ!こいつはいい奴だからさ!以上、かいさーん」
え、早っ!?
絶対納得してなくね?
「さてと、帰るかー。」
俺と千尋が体育館を出て帰ろうと玄関に来た時、
「千尋!」
「おお!愁、今日は来てたんだなー」
「来てたんだなー。じゃないわ!」
「ごめんごめん。」
「その人は?南高の人?」
「菊池春野です!」
「春野くんね!俺は綾瀬 愁!よろしく」
愁くんの言葉に俺も「よろしく」と返した。
「じゃあ、俺達蒼を待たせてっから行くわ」
「はーい!春野くんもまたね!」
今度こそ帰ろうとすると千尋が思い出した様に愁くんに声をかけた。
「あ、愁今日は?」
「バイトー」
「ん、気を付けろよ」
千尋が微笑みそれに愁くんも微笑み返す。
その時、俺は気づいた気がした。
蒼が待ってる車戻ると俺は気になった事を言ってみた。
「ねえ、さっき言ってた恋人って愁くんでしょ!」
「え?何で分かんの?」
「んー、勘?なんか、千尋も愁くんも幸せそうだったからさ!」
「そっか。」
千尋は愁くんのこと本当に好きなんだなー
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