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第64話
「どうだ?学校行けそうか?」
家に入って暫くして昼ご飯を食べ終わってソファーに座って居た俺に蒼が聞いてくる。
行けそうかとは、出歩くのが怖くないかという事なんだろう。
「大丈夫!」
俺がそう言うと「そうか。」なんて言いながら俺の隣に座ってくるから俺はそんな蒼の足の上にまたがり座る。
首に腕を回し抱きつけば「甘えたか?」って言いながら抱き締め返してくれる。
「嫌?」
蒼の匂いは落ち着く。そう思ってスンスンと匂いを嗅ぐ。
「可愛いな。」
「可愛くないし。」
暫く蒼の首筋に鼻を埋め抱きしめて居るといつの間にか寝てしまったらしくて目を覚ますとベットに居た。
もちろん隣には蒼が寝てる。
暫く蒼の寝顔を見てると蒼も眠そうに目を開けた。
「今何時?」
「うーん、4時」
「3時間くらい寝たな、」
そう答える蒼の方へ体を移動させると腕の中を開けてくれて蒼の胸にすっぽり収まる。
「好き。凄く好き。」
「俺も愛してる。」
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