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第79話

次の日朝飯を食べると秋達は帰った。 いろいろ片付けて蒼のマンションに戻ろうと外に出た時ポケットの携帯が震えた。 指定された通りのゲーセンに行きメールの相手を待っていると後から誰かに抱きつかれた。 「はーるーさん!」 「望か?」 「はい!」 振り返ると金髪の男が立っている。 こいつは一 望(にのまえ のぞむ) 「今日はどうした?」 「藤龍がそろそろ動きますよ!って言っても、うちに仕掛けてくるのは来週当たりっすね。」 こいつはいつもは大人しいしあまり喧嘩はしない。本人曰く無意味な喧嘩は痛いから嫌なんだそうだ。 だから、学校の奴らも望を弱いと思ってる奴が多いがこいつの情報網はやばい。 だから、今回みたいにどっかと…となるといつも情報をくれる。 まあ、こいつとの出会いはまた今度話すよ! 「そうか、ありがとうな!」 そう言って望の頭を撫でると嬉しそう笑った。なんつーか…犬みたいなやつだ 望を見てると耳と尻尾が見えてくる。 「いえいえ!じゃあお礼にジュース奢って下さいね!」 「ハハッわかったよ。」 もう一度望の頭を撫でてゲーセンを出る。 近くの自販機でジュースを買ってやり望と別れた。 来週って事はまだ大丈夫か。 とりあえず夏に頼んで皆に回してもらおう。 早く帰りたい。 早く会いたい。 「ただいまー」 「おかえり」 蒼に以前貰った合鍵で玄関を開けて中に入るとすぐに蒼が来てくれた。 蒼の顔を見ると抑えていたものが溢れ出し蒼に勢いよく抱きついた。 「………」 「部屋行くぞ」 手を繋ぎ部屋に行くとベットに押し倒され溺れる様な口付けを何度も何度も交わす。 秋や冬と居るのは楽しいけど何か物足りない。 俺にとって蒼はもう大き過ぎる存在だ。 ましてやたった1日でこんなになってしまうなんて… それから俺達は何度も口付けを交わし愛し合った。

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