82 / 134
第81話
次の日も2人で何をするでもなくのんびりとした。
何気そんな時間が1番好きだったりする。
「おい…春野。起きろ」
「んぅ…?蒼?」
「そろそろ行ってくる。」
「いってらっしゃーい」
最後にキスを強請るとチュッと軽いキスをして蒼は仕事に行った。
「俺も行かなきゃなー。」
正直行きたくない。
藤龍高校がいつ来るかわからないから油断出来ないし。
……行くか!
「遅い。」
ちょっと遅めに学校に行くと夏が不機嫌そうにこっちに来た。
「ごめんってー」
「お前な、状況わかってんのか?」
「大丈夫だよ!藤龍が動いたら望から連絡…」
「連絡がくるから!」そう言おうとした時俺の携帯が鳴った。
「はーい」
「そろそろですよ!俺もすぐそっちに行きますねー」
望からの電話を切って大きく溜め息をついた。
「帰りたい」
「駄目だ。」
仕方ない…。
「あれになったらよろしくね」
俺の言葉を理解した夏達の目は当たり前だろ。と言っているようだった。
ともだちにシェアしよう!