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第81話

次の日も2人で何をするでもなくのんびりとした。 何気そんな時間が1番好きだったりする。 「おい…春野。起きろ」 「んぅ…?蒼?」 「そろそろ行ってくる。」 「いってらっしゃーい」 最後にキスを強請るとチュッと軽いキスをして蒼は仕事に行った。 「俺も行かなきゃなー。」 正直行きたくない。 藤龍高校がいつ来るかわからないから油断出来ないし。 ……行くか! 「遅い。」 ちょっと遅めに学校に行くと夏が不機嫌そうにこっちに来た。 「ごめんってー」 「お前な、状況わかってんのか?」 「大丈夫だよ!藤龍が動いたら望から連絡…」 「連絡がくるから!」そう言おうとした時俺の携帯が鳴った。 「はーい」 「そろそろですよ!俺もすぐそっちに行きますねー」 望からの電話を切って大きく溜め息をついた。 「帰りたい」 「駄目だ。」 仕方ない…。 「あれになったらよろしくね」 俺の言葉を理解した夏達の目は当たり前だろ。と言っているようだった。

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