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第82話

「いってえ…。」 今俺は保健室で冬に手当を受けている。 あの後、藤龍のトップの合図で一斉に喧嘩が始まった。 俺達も校舎内に入ってきた奴らの相手をした。まあ、案の定最後はトップ同士が…ってなったんだけどね。 勝敗は俺達の勝ち。 藤龍が大人しく帰った後動ける奴らで机とかを元の位置に戻したり軽く傷の手当をしたりしている。 「まあ、とりあえずお前がキレなかっただけでもよかったよ。お前がキレてたら窓が2つ3つ割れてただろうからなー!」 「それなー!!」 「春さん大丈夫っすかー?」 「うるせえよ!!望、今回もありがとな!」 傷の手当が終わり保健室を後にし荷物を取りに教室に戻る。 窓の外を見るといつの間にか外は暗くなっていた。その場で皆に軽く声をかけ学校を出る。携帯の電源を入れるとスクリーンには19:00と表示されていた。 もうこんな時間か…。 早く帰ろ。 とりあえず今回の件で暫くは藤龍もうちには来ないだろう。 それにしても、藤龍の新しいトップの奴…名前なんだっけ?苦手な奴だったなー、、 ぼーっとそんな事を考えながら歩いているといつの間にかマンションの前だった。 あー、腹痛え。 あいつ思いっきり蹴りやがって…。 「ただいまー。」 ドアを開けて声をかけても誰も出てくる気配がない。 明かりはついているから帰ってきてると思うんだけどな。 お風呂かな? そんなふうにかんがえながらリビングに行くとソファーに蒼が眠っていた 疲れてるのかな? 最近忙しそうだし。 寝室からブランケットを持ってきて蒼にかけ自分は軽くシャワーを夕飯の準備を始めた。

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