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第95話

眠っている中でぼんやりと誰かに呼ばれている気がして目を覚ますとそこはに見覚えのある天上だった。 「起きた?」 声のする方を向くとトレイを持った奏が優しく微笑んでいた。 「朝ごはん持ってきたわよ。」 「蒼はもう仕事?」 「そうね、でも時間を見て来れる時はなるべく来るって言ってたから夕方位には来るんじゃないかしら?」 そう言いながら俺の前にトレイを置くとポケットから体温計を出して俺に渡す。それを受け取って体温を図ると37.5だった。 「これは上がってくるわね、今ちょっと寒いでしょ?後で湯たんぽ持ってきてあげるからとりあえずご飯食べて薬飲んじゃいなさい!」 そう言うと奏はまた来ると言って出ていった。 だるい体を動かしてご飯を少しだけ食べて薬を飲むと思った以上に疲れてすぐ布団に入った。

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