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第106話
夏達の次は千尋と愁くんにもこの事を話した。
「そうか、言ってくれて有難うな」
「俺達も春野君が帰ってくるの待ってるよ!」
事情を話すと2人は受け入れた。
「蒼はどうするつもりなんだ?」
「その事でねお願いがあるの。これをね俺があっちに行く日に蒼に渡してほしいんだ。」
俺が千尋に渡したのは手紙。
メールでもいいかと思ったんだけどやっぱり自分の字で書きたくて手紙にした。
「分かった。30日に俺はこれを蒼に渡す。」
「ありがとう」
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ゲーセンに行ってから近くのファーストフード店に入った。
秋は何やら面白そうにマシンガントークを続けていて冬はそれに相槌を打つ。この2人は幼馴染みでずっと一緒にいたらしいから秋のあしらい方もよく分かってるんだろう。
「あのさ、春って一体何者?」
ふと、こっちに視線を向けたかと思うと今度は俺にそう言った。
まあ、いきなりアメリカに行くとか親には逆らえないとか言われても何も知らない奴らはそう思って当然だ。
「あいつん家アメリカに本社があるK社何だよ。」
「K社ってあのゲームの?」
まあ、正確には様々な分野に進出してる今世界でも注目されている会社だ。
「そ。それであいつは小さい時から英才教育を受けてきた。確か…中学2位でもう高校の勉強は終わってたな…。」
「え!?春って頭良かったの!?」
まあ、いつものあいつを見たらその変にいる普通にバカな高校生にしか見えねえよな。
それから春について俺が知ってるだけ話した。もちろんヤクザと付き合ってる事とかは言えねえけど。
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