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第110話
「んっ…!」
ローションが冷たくてビクッと体が跳ねる。ゆっくりと指が俺の中に入ってくる。蒼は1本、また1本指を増やしていく。3本目が入った時蒼の指が俺の中の1点を掠めた。
「ぁあんッ…!!」
蒼は見つけたと言わんばかりに指をバラバラに動かしその1点を攻めてくる。
「ひっ、ぁぁッ…!!そ、そこ…だめぇ……」
頭の中がどろどろに溶けて何も考えられない。気持ちいいが頭を支配する。滑舌が上手くまわらない。
「お前の中、すっごい絡みついてくる」
「蒼…もぉ、挿れて……」
後孔にあてがわれひだの1枚1枚をかき分ける様に蒼のが挿ってくる。
「……ッぁあッ、ふぅぅぅッッ……!!」
この苦しさも熱さも感じることが出来なくなるという寂しさが突然襲ってきて目の前が涙で歪む。
「…っ、全部入った」
熱い体も少しの苦しさと快楽に歪んだ顔も全てが愛おしい。
「あ、ぁんッ、ぁッ、ぁッ、ぁぁッ…!!」
グチュグチュと卑猥な音と俺の喘ぎ声と、
「ハァッ……春野……」
蒼の熱い吐息が部屋に響く。
蒼は何度も何度も俺の名前を呼んで何度も何度もキスをしてくれる。まるでこれ最後だと分かっているように。絶対帰ってくるから最後でも無ければ蒼が気づいてるわけもないんだけど。
「んッはぁ…蒼、気持ちッぃぃ……」
「春野……ッ」
あれから何度もイッて出るものも既に透明に近い。蒼のモノが質量をグンッとましてそろそろ限界が近いことがわかる。
「……ッ、蒼っ、おっきぃッ…イッちゃうッッ……」
「俺もッ……ヤバイっ…」
蒼の動きが速くなる。
打ち付ける様に激しく奥まで犯される。
「あッ……ぁぁぁぁッッッ!!!」
「…っッ…!」
俺が欲を吐き出した直後俺の中に蒼の熱が広がった。
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