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第112話

朝、蒼の声と眩しい太陽の光で目を覚ました。 いつも通りの朝。何一つ変わらない。このまま蒼は仕事に俺は学校に行って俺は夕方に帰って蒼の帰りを待つ。いつも通りの時間に蒼が帰ってきて一緒にご飯を食べる。一緒にお風呂に入って、テレビを見て一緒にわらって、2人で同じ布団にはいって抱きしめ合いながら眠りにつきたい。 「それじゃあ行ってくる。」 「ちょっと待って。蒼、俺ね蒼に会えてすっっごく幸せだよ。いってらっしゃい!」 「俺もだ。行ってきます。」 蒼の姿が玄関と扉で見えなくなって俺は崩れ落ちた。 蒼……蒼……蒼……!! 好き……大好き……誰よりも愛してる……。 想いは溢れ出しているのに涙は出ない。 俺はもう泣かないって決めたから。

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