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第116話

アメリカに来て1年と少し、1年前にこっちに来て外国の大学受験のスタイルに慣れる為に数ヶ月間真辺が付きっきりで家庭教師をしてしてくれたおかげでそこそこいい大学に受かることが出来た。 こっちでの生活にも大学にも慣れたがまだ蒼の居ない生活にはなかなか慣れなくて、あの後、結局こっちに来てバタバタしてて買うはずだった新しい携帯は買っていないから皆と連絡は取れるしたまに通話とかもする。でも、蒼とはこの1年ほぼ毎日連絡は取り合うけど通話はなかなか出来ていない。 寂しい でも、いざ電話しようとすると緊張してしまう。かけようか迷っている時ケータイの画面が切り替わった。 画面の廣瀬 蒼 の文字を見て慌てて応答ボタンを押した。 「も、もしもし」 『春野か?』 「う、うん…」 『どうかしたか?』 「いや、なんか蒼の声が久しぶり過ぎて緊張しちゃって、でもずっと蒼の声が聞きたかった。」 『ああ、俺もだ』 それから、蒼は千尋の事とかを俺はこっちでの生活の事を話した。 楽しい時間はあっという間に過ぎていって、そろそろ遅いからって電話切った。 少し寂しい気もしたけど、また電話をする約束をしたのは嬉しかった。

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