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第14話(しずく)

なんで俺ここ寝てたんだっけ と、寝起き早々祈織さんはいった 覚えてないのか、昨日のこと 俺は悶々してなかなか寝れなかったと言うのに おねしょをしなかったおれは むりやりおむつを履かせてきた祈織さんに おねしょしなかったよ!と自慢したけど あっそ、ととても薄い反応しか貰えなかった さて、学校行くかっと 俺は準備を始めたけど 祈織さんはずっと俺の布団の上でごろごろしていた 『どうしたの?体調悪いの?』 「別に」 『仕事の準備しないの?』 「いや、今日休みだし」 『は!?なんで』 「いや、なんでも何も労働基準法。普通に休むだろ」 『いや、そうかも知れないけど』 祈織さんが休んでるところなんて 見た事ない 遅い時間から仕事行ったりしてる事は見たことあるけど 朝からずっとこんなふうに休んでるなんて見たことなくて 『えええ、俺も休もっかな』 「なんで」 『いや、たまには祈織さんと遊びたい』 「ふうん、…休んだら?」 と、ちょっと考えて言った祈織さん それは遊んでくれるという事だろうか 『休む。あそぼ』 と、大学の友人に代返のお願いの連絡を入れた 「しずく、買い物行く?」 『買い物?何買うの?』 「お前の色々」 『色々?別にいらないよ』 「いるだろ、茶碗とか」 まぁ、今のところ適当な器とか スプーンとか使ってるから あったら嬉しいけど 『じゃあ欲しい』 「行くか。俺も枕欲しいし」 『枕?』 祈織さんの寝室には 大きい枕がひとつあるけど 新しいの欲しいのかな 『ふうん、じゃあいこ』 と、俺は学校に行くのをやめたけど 学校は行くつもりだったから出かける準備は出来ていて けど、準備をしていない祈織さんはずっと ごろごろしていた 『行かないの?』 「いや、まだ早いからもう一度寝るけど」 『…あぁ、』 そっか 一応この人夜の世界の人だしな 「しずく、一緒に寝よ」 と、布団から俺を呼ぶから 『〜〜〜っ』 なんだこのやろう ずるい、この人 俺は一瞬でまた部屋着に着替え 祈織さんの隣に滑り込んだ ◇◇ 「しずく、しずく起きて」 と、揺すられて目を覚ますと 俺のすぐ横にしゃがんで覗き込んでいた 『ん、祈織さん?』 「早く起きて。腹減ったから早く行こ」 と、いつの間にか起きた祈織さんは 既に着替えていた 「ほら、いこ」 と、寝起きの俺の手を引いて 玄関に向かう祈織さん 『え、ちょ、まって、俺寝てて、今起きた』 「しってっけど。行こうよ早く」 と、俺の事はまるっきり無視して 靴を履き始める祈織さん 『まって!俺まだ着替えてないよ!』 「ええ、なんでもいいよ、お前の格好」 『なんでそういうこというの!』 「ほら、いこ」 と、俺はスウェットと適当なロンTのままなのに 祈織さんは俺の手を引いて外に出るから どうにか靴は履いて祈織さんについて行く 『ねえ、おれ超手ぶらで来ちゃったよ』 「飯、なんか食いたいやつある?」 『え、なんでもいいけど…こんな格好でもはいって大丈夫な所だったら』 「ふーん、」 と、ちゃりちゃりと車の鍵をいじる祈織さん そう言えば祈織さんの私服とかも中々見ないな いっつもスーツか部屋着だからな こういう感じなんだ 思ってたよりカジュアル 小物とかくそ高そうだけど 『何食いに行くの?』 「サ〇ウェイ」 あぁ、あの好きな食べ物聞いた時に言っていたのは本当の事だったんだ 『うん、いく。食う、サンドイッチ』 と、お店に着くと 祈織さんのオススメのサンドイッチで 勝手に玉ねぎは抜かれた 『ドレッシングチーズがいい』 と、店員さんにドレッシングを聞かれたタイミングで伝えると 「ええ」 と、何故かちょっと文句を言われたけど 俺のはチーズで祈織さんのはハニーマスタードのサンドイッチが出来上がって 注文してくれたポテトとサンドイッチと一緒に席に運ぶ 『いただきます』 「いただきます」 と、サンドイッチにかぶりつく 久々に食ったけど 『うま、』 この甘いパンあんまり注文したこと無かったけど おいしいんだな 『祈織さん、うまい?』 「うん、うまい、これ」 と、祈織さんは言った オムライス食べた時も 俺の料理食ってる時も うまいって言わなかったのに どんだけ、 サブ〇ェイ好きなんだよ… 何作ったら 祈織さんおいしいっていってくれるんだろ

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