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第16話(しずく)

『この前ありがとな』 と、大学の友人に お礼を言った 代返してくれた友人だ 「おおー。学校来いよ?上がれなくなるぞ」 『んー。』 こいつは俺の大学の友人で 俺の2つ年上の同級生だ お互い休学やらでみんなより年上だったからか 気があって 2年前くらいからつるむようになったおれの唯一の友人と言っても過言でもない 「つか久しぶりだな?最近会ってなかったし」 『だよな、最近お前学校来ねえんだもん』 「来てたわ。講義かぶんなかっただけだろ?」 『そうだっけ』 だから最近友達がいなかったのかな、おれ 「そういえばお前、この前都心駅の水族館いなかった?」 『…は、?え?』 「だから水族館。先週の水曜の夜だったか?学校の後」 『どーだったっけなー……』 「なんか知らないおっさんといなかった?あ、俺も偶然1人でいってたんだけどさ」 『え、、あー。水族館好きだったんだ』 「あれお前だよな?」 『あ、ー、まぁ、うん』 「だれ、あのおっさん」 『親戚の…おっさん』 「ふーん。いや、最近お前、なんかよく高そうな車迎えに来たりしてたからさ。怪しい人かと」 いや、その予想、だいたいあってるけど 『あ、怪しく、ないよ』 いや、怪しいのかな 怪しいか。 怪しいお店の関連の人だし 怪しいっていうか… 『迎えに来てくれてるのは、居候させてくれてる人』 「ふーん、そういえば引っ越したんだよな?」 『うん。前は旅行先で知り合ったおっちゃんの家借りてたけど、そこ吹っ飛んだから』 「大変だったな?つか言ってくれればよかったじゃん。家吹っ飛んだとかしばらく隠してたろ」 『いや、うん、今度からいうやー』 と、仕事のことを聞かれたくなくて 早々にその話題を切り上げる 「あの高そうな車乗ってる人さ」 『祈織さん?』 「いや、知んねえけど」 『うん』 「あの人と一緒に住んでんの?」 『そだよー?』 「怪しくねえの?なんの知り合い」 『怪しくねえよ。いい人。道端でおれが困ってたら助けてくれたし』 「え?どうしたの?」 『あ、そ、それは』 道端で困ってた理由なんて 話せるわけ無くて 『あー、ちょっと酔っ払って、』 「あー、マーライオンとかしてたわけ」 『んー、まぁ、そんな感じ』 出てるところ、上じゃなくて下だけど… 「珍しいな、お前がそんな酔うって」 『うん、、まぁそういうこともあるよ。それを助けてくれたからまあいい人だし』 「ふーん、信用してんだ」 『うん、』 「よかったな」 『うん!』 よかった、どうにか信用してくれた 『それに…祈織さん、かっこいいし』 「………は?」 『いや、普通にめちゃくちゃイケメンだし』 「…お前ってそっち?」 『そっち?とかどっちとか…よく分かんねえけど…なんのこと?』 「いや、だから…お前って男が好きなの?」 『いや、よくわかんねえけど。今まで特に好きな人とかいなかったし…って今ので童貞ばれた!?』 「いや、薄々知ってたし、お前が童貞ってことぐらい」 『え!なんで!』 「いや、なんとなく?」 『ど、ど、ど、どうていじゃねえし!』 「今更おせえって。じゃあ別にその一緒に住んでる人に恋愛感情がある訳じゃねえの?」 そう言われるとよく分からなかった いや、普通に祈織さんは優しいから好きだし エロいって思うし 『んー、よくわかんね。でも好きだし、見てるとムラムラする』 「は、それもう恋愛感情だろ」 『いや、ただ担にあの人がめちゃくちゃ色気あるだけ』 「抜けんの、その人相手に」 『………多分三日三晩抜けるけど』 「………やべえ引く。」 『引くなよ!聞いたのお前だろ』 「なぁ、それ、どっちで想像すんの?」 『え?何が?』 「入れられんの?入れんの?」 『い、!いや、そこまで!なんていうか…、いや、うん』 「どんなの想像してんの?」 そ、それは…祈織さんの口に舐められたりとか 逆に俺が祈織さんの大きくなったやつ、舐めたりとか…… 『そ、そんな入れるとか入れないとか』 「童貞かよ」 『ど、童貞だよ!』 「ふーん、まぁ、要するに…俺にもチャンスありって考えていいの?」 『は?………え、!?』 「いや、俺のこっちだし。まぁバリタチだけど」 『ばりたち?え?いや…よくわかんないんだけど…』 「つむつむ、俺の事どう思う?」 『どう?…よく、わかんない』 「んじゃあ、俺の事好きになれば?俺、努力するし」 『努力?』 「お前が俺の事好きになるように。俺、すげえ優しいよ」 『ええ、えっと、おれ、お前のこと、好きだけど』 「好きならいいじゃん、」 『えっと、それは』 「まあ、いいや。急ぎじゃないし」 と、言われたけど あれ? おれ今、告白とかされた?

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