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第17話(しずく)
『やっぱり仕事行きたくない』
「そうだよな」
と、言いつつも祈織さんは今日もおれを仕事に連れていく
けど、友人に見られた話をしたら
外での仕事はちょっと遠めの依頼以外は他にまわしてくれる事になった
そして、そうだよな、と言いつつも
祈織さんは当たり前のようにおれに今日の説明をする
「今日のコースは基本料金と耐久で延長あり、とお片付け有り。初めてのお片付けコースだけど、頑張って」
『あ、お片付けコースって…どうしたらいいの?』
「着替え持たせるから漏らしたら片付けて貰って着替えてさせてもらえばいいから。まぁちょっとちんこ触られるけど」
『え、ちょっとって…それは、』
「あ、依頼人は会ったことある人だし。宮城様。よかったじゃん。気に入ってくれたみたいで。あの人お片付けコース入れんの初めてだよ」
『えっと…あの、宮城様…』
「そうそう。ホラー映画鑑賞コースも入れてくれるし。あの人本当金持ってんだな」
『え、触られんの、どうしよ……というかホラー映画鑑賞?』
「ちなみにお片付けコースは特典でおもらしパンツプレゼントだからパンツは渡してね。あと今回は漏らして片付けてもらったら先にチェックアウトして大丈夫だから。依頼人残して出てきていいよ」
『なんで?』
「チェックアウトも依頼人に任せる特典。おもしらしの跡とおもらしパンツで抜いてからチェックアウトできるってこと」
『な、え?恥ずかしくない?お片付けコース』
「まぁ、そんなもんじゃん?その分バック多いし」
『そ、そうなのかな』
そう言うと
着替え用の服と、ホラー映画のBlu-rayを渡されてたくさん水分を取らされる
いや、俺普通にホラー映画苦手なんだけど
渡されたホラー映画は
かなり有名な井戸とかから出てくるやつで
でも、ホラー映画が苦手な俺はそれすら見たこと無かった
見たくないなぁ、ホラー映画
「やぁ、しずく」
と、時間になるといつものように
宮城様はいらっしゃった
『お兄ちゃん久しぶり、入って!』
と、ホテルの部屋に通す
ちなみに今日は部屋着設定で
白いTシャツに
薄手のグレーのスウェットだ
一人暮らしをしている弟の元に遊びに来てるとかそんな感じらしい
今日は映画を見るから、と
下のコンビニのスナックも買ってきてくれた
「早速だけど今日はお茶にしようかな」
『お茶ね!りょうかい、』
と、言われたとおりお茶を入れ
おれとお兄ちゃんの前に並べる
そして、買ってきてくれたお菓子とジュースも
開けて並べた
「しずく、怖いもの苦手なのにホラー映画なんて見れるのかい?」
『怖くて、無理かも。おれ、本当に怖いの、苦手で』
「むりそうだったらすぐ言うんだぞ。昔からしずくは怖いものみるとトイレに行けなくなるんだから」
『う、うん』
言ったら、止めてくれるのかな
耐久コースなのに
じゃあ、再生するかと
デッキにディスクを挿入し、
ソファに並んで座る
なんだか、すでに怖いのを想像してか
背中がぞくぞくする
映画が再生され初めて
薄暗い画面に怖い音楽
そして、いつ来るかわからないけど恐怖に
画面を見れなくて
手で目を覆ってしまう
でも、少し気になってしまうから
時折指を開いてその間から
覗くように見る
『ひぃっっっ』
運悪くお化けの顔が
指の間から見たタイミングで現れて
思いっきり怖いですって声を出してしまう
「しずく、大丈夫か?」
『お、お兄ちゃんこわい…』
と、クッションを抱きしめて
背中をぎゅ、とソファの背もたれにくっつけて
身体を丸めて震える
ホラー映画って、初めて見たけど
こんなに怖いものなの、
「しずく、ほら、お菓子でもたべて気を紛らわせなさい」
と、言われたとおりお菓子を口に運ぶと
単純なのか
それとも今はあんまり怖いシーンじゃないのか
ちょっとだけ怖いのがマシになる
『お兄ちゃんは怖くないの?こういうの』
「私はもう大人だからね」
おれももう成人済み男性ですけどって
思ったけど
大学1年生の設定だから言わないでおいといた
ちなみに大人になっても怖いものは怖い
単純にお兄ちゃんが怖いものが得意なだけなのだろう
「ほら、しずく。そんな勢いで菓子食べてると喉渇くよ」
『だ、だって』
「ほら、」
と、お茶を進められて飲もうとするけど
『空っぽだ、お兄ちゃんもお代わりいる?』
「私はまだ平気だよ」
『そっか、じゃあ俺だけ飲むね』
と、立ち上がると背中が不安になったのかゾクゾクしてしまう
「しずく?どうかしたか?」
『こ、こわくて、あんまり立ちたくない』
「しずくは本当に怖がりだな」
と、お兄ちゃんは笑うけど
ぞくぞくは止まらなくて
俺はすぐにソファに座り直した
「しずく、ほら、こっちに私が買ってきたレモンティーがあるがそれでも飲むか?」
『う、うん』
と、くれた飲み物に口を付け
がぶがぶっと一気に飲む
ちなみにレイニーカンパニーは
目の前で買ってもらったもの、封の開けていないものに関しては口にしてもいい決まりになっている
飲み物を飲んで満足し
蓋を閉めてトン、と机の上に置いた時だ
『ひっ!』
ばっと、画面に出てきた
怖い顔に思わず仰け反る
『こ、こわい、もうむりかもっ』
顔の前をクッションで覆って
画面から顔を背けた
画面なんて見えてないのに
不意に大きくなるBGMや
目に焼き付いてしまい、目を閉じる度に現れる
さっき見てしまったお化けの顔に
もう半泣きだ
ソファの上に足も乗せて
ぎゅ、と縮こまり
できるだけ自分の身体を小さくした
その時だまた背中にゾワゾワゾワッとした感じが駆け抜けた
怖いのか、と思ったけど
すぐに分かった
おしっこ、したくなっていた
今まで、怖いのに必死で気付かなかったけど
結構おしっこしたくなっている
机の上に置いてあるお茶のカップも空っぽだし
買ってきてもらったレモンティーも
ペットボトルの半分くらいは無くなっていた
どうしよう、と
トイレっと思ったけど
トイレに行くことを想像したらますます背筋が震えた
無理、怖くて
トイレなんて行けない
「しずく?もうやめようか?」
と、いうお兄ちゃんの声で顔を上げる
『も、もう無理、おれこわいのむり』
と、半泣きで伝えると
「しずくは怖がりだな」
と、お兄ちゃんは笑った
でも、もう無理なものは無理だ
「止めるよ」
と、お兄ちゃんが画面にリモコンを向けたから
安心して画面を見た時た
『ひぇあっ!』
ドンッと今までで1番怖いんじゃないかって感じのお化けの顔が写って
完全に油断していたおれは
とても情けない声を出してしまった
そして、
じわ、と少しパンツの中が湿った感じがした
驚いて、思わず出てしまったのだ
すぐにぎゅ、とクッションを脚に挟んで
抑えるとどうにかすぐに止まって
ふぅ、と小さく息を吐いた
「ごめんごめん、タイミングが悪かったね。もう止めるから」
と、お兄ちゃんはすぐに止めてくれて
テレビには
何かのCMが映される
『こ、怖かったぁ』
「大丈夫かい?やっぱりしずくに怖い映画は早かったね」
『そ!そんなことないよ!今回のはちょっと怖かったけどで…おれだってもう子供じゃないし』
「そうかい?じゃあ今度は他のホラー映画観ようか?」
『そ、それは、』
無理かもしれない
「たくさん叫んで喉乾いただろ?熱いお茶を入れてくれないか?」
『あ、う、うん』
と、ゆっくり立ってソファの後ろにあるお茶に手を伸ばすと
お兄ちゃんも立ち上がった
『お、お兄ちゃん?どこいくの?』
「どこってトイレ」
『え?おれのこと置いていくの?』
「すぐ帰ってくるから、お茶を入れて置いてくれ」
と、お兄ちゃんは行ってしまったけど
俺は1人になったから怖すぎて
明るい部屋なのに
さっきのおばけ達がいる気がして
どうしたらいいのかわからなくなって
ちょっと部屋をうろうろしてしまう
やっぱりこわい、と
お兄ちゃんを迎えに行こうと
トイレの前まで迎えに行こうとするけど
『わっ、』
鏡に写った自分の影におどろいて尻もちを着いた
こわい、やっぱり動けない
そして、尻もちを着いたタイミングで少しおしっこ出た
ぎゅう、と自分の股間を握って元の定位置のソファの前に戻る
こわい、おしっこしたい
もれちゃうかも、
こわい
と、頭の中はそれしか考えられなくて
ソファの前でしゃがんで
踵でちんこの先っぽをぐりぐりと押さえつけてどうにか耐える
そうだ、お茶、入れなきゃ
と、取ってきたお茶を急須に入れて
ポットからお湯を注ぐ
じょぼじょぼじょぼっというお湯の音に背筋を震わせ、ぎゅっとちんこを握った時だ
パチ、と言う音に
『わっ!ぎゃっ!』
辺りが真っ暗になって
驚いて立ち上がる
立ち上がった拍子にさらに
おしっこがチョロっと零れ
両手で股間を握りこんだ
出ちゃいそう、
真っ暗でこわい
出ちゃうかも、
前かがみになり
にぎにぎ、と何度か揉みこんで
どうにかおしっこが止まったと思ったその時だ
ぱ、とあかりがついた
「驚いたかい?」
『お、お兄ちゃん!』
と、現れたお兄ちゃんに
お兄ちゃんが意地悪して電気を消したのだと気付いた
「ごめんごめん。驚かせて…というより、その格好」
と、言われて気付く
両手で股間を抑え前かがみになっているこの体制
間違えなくおしっこまもなくもれそうポーズだ
『な、なんでもない!』
と、前かがみをやめて
ぱっと手を放して
なんでもない、と手を振った時だ
股間の真ん中のところに
10円玉位の小さなシミが出来てしまっている事に気付く
グレーのスウェットが、濡れて黒くなっていた
やば、ちょっと出ちゃってた、
そんな恥ずかしいの
見られたくない、とお兄ちゃんの顔を見たら
「そうかい?そう言えばお茶は?」
『あ、すぐ入れるね』
と、気付かれて無かったようで
すぐにしゃがんで
急須からお茶をコップに入れた
お茶を入れる
じょぼじょぼ、と言う音が背中をぞくぞくさせるのにお茶を入れているから両手が塞がって抑えられなくて
かかとでまた先っぽを抑えて
我慢できるように少しだけ腰をもじもじとゆらした
おしっこ、もれちゃいそう、
「しずく、もしかして、おしっこかい?腰が揺れているよ」
『あ、えっと、』
「トイレ行ってきなさい。このままだと漏らしてしまうよ」
『いいの?』
「あぁ、行っておいで。先程私が行って確かめておいたよ。」
『え。 ?』
「トイレに、お化けはいなかった」
と、お兄ちゃんは言った
そのせいでさっきのホラー映画の映像がまじまじと思い出されてしまった
『えっと、お兄ちゃん、大丈夫かも、トイレ』
「おしっこ、我慢できないんじゃないのか?」
『で、できるよ』
実際のところはもう結構限界に近い
けど、トイレに入るのなんて、怖い
「しずくは怖がりだなぁ」
『ち、ちがうよ!大丈夫なだけ』
「本当か?じゃあ見せてみなさい」
『えっと、』
「ほら、こっちに立って」
と、言われて
ゆっくりと立ち上がり
ソファに座るお兄ちゃんの前に立ち上がる
ただ、直立しているのが辛くて
もじもじ、と少し足を揺らしてしまう
「あれ?真ん中のところが何か濡れてるね?」
『お、おちゃ、こぼしちゃって』
「熱くなかったかい?」
『へ、平気だよ』
と、言うけれど
じわじわ、と少しずつ
またおしっこが溢れ始めてしまって
お兄ちゃんの目の前でシミが少しだけ大きくなる
「あれ?しずく、やっぱりおしっこじゃないのかい?溢れ始めてるよ」
『み、見ないで』
と、ぎゅぅともう一度股間を握ってしまう
もう、溢れているそれを止めるのは
そうするしかなかった
「しずく、おしっこしたいならお兄ちゃんに言いなさい。トイレも一緒に行ってあげるよ」
『ほ、本当に?』
「あぁ」
『……』
それなら、ちゃんと言って
連れて行って貰おう、そうしよう
意を決して口を開いた
『お、お兄ちゃん。おれ、おしっこ漏れそうで…一緒にトイレ来て』
「1人で行けないのかい?」
『こ、こわくて…1人で行けないから』
「しょうがないなあ。じゃあ行こうか」
と、お兄ちゃんが立ち上がってくれたから
トイレに向かって歩きだそうとしたけれど
きゅうっと膀胱が締め付けられる感じがして
ビクンっと肩がふるえてしまう
そして、熱いものが尿道の中をゆっくりと這い上がる
お尻を突き出して振って
両手で股間を揉みしだくと
じゅわじゅわじゅわっと
尿道から溢れてしまった物がスウェットに染み込む感じがする
「しずく?」
『な、なんでもない』
「なんでもないならそんな所抑えるのをやめなさい。人前で。恥ずかしいよ」
と、言われ泣きそうになりながらも
ゆっくりと手を放す
すると、
さっきまで10円玉くらいだったシミは広がっていて
手のひらより大きく濡れていた
「あれ?出ちゃったのか?」
『そ、それは』
「ここ、濡れているね」
と、シミを覗き込むように目の前にしゃがみこみながら言われるともう我慢ができなくて
じわ、じょろ、じょろ、と
少しずつ
少しずつ零れていく
『だ、だめえっ、お兄ちゃん、がまんっ、できないっ、』
と、慌てて両手て抑えて
お尻を突き出すけど
もう我慢なんてできなくて
抑えているのに
水は俺の手のなかで暴れて
じわじわとシミを広げ
おしりのほうや太腿を濡らしたと思ったら
一気に膝、踝まで流れて
びしゃびしゃっと床にこぼれ落ちた
『ぁっ、あっ!ぁああっ、おにいちゃ、でちゃったぁ、っっきもちい、い、っ』
「しずく、我慢していたおしっこ、漏らせてきもちいいかい?」
と、いうお兄ちゃんの言葉に
涙目になりながらも
うんうん、と頷くことしかできなかった
『きもちぃ、でちゃったぁ、』
ふうぅ、と身体中の力が抜けてしまう
そして、びしゃっと地面に座り込むと
目の前で勃起したお兄ちゃんの物が目に入る
お兄ちゃんは何度か服越しにそれをくるくると自分で刺激をした
「たくさんおもらししてしまったね」
『だっ、だって…』
「しずく、たくさん漏らしてびしょびしょだから、お着替えしようか」
『う、うん。ごめんなさい…』
と、言われ立ち上がると
お兄ちゃんはゆっくりと俺のスウェットを下ろす
片足ずつ上げて抜かれ
濡れたスウェットは床に置かれると
びしゃっと重たい音をさせた
そして、ピンクのボクサーパンツは
ぴた、と張り付いて俺の股間の形を
浮き上がらせていて
濡れていないところと濡れているところがすぐにわかってしまう
「びしょびしょだねえ」
『だ、だって、』
「パンツ、下ろすよ」
『うん、』
と、濡れないように手で抑えていた上のTシャツをぎゅ、と握りながら頷くと
ゆっくりとパンツが下ろされて
濡れてしまった俺の物がぷるん、と外気に晒された
「かわいい色だね、しずくのは」
『み、見ないで』
はずかしい、いくら男同士とはいえ
こんな近くで
しかもおもらししたばっかりの物見られてしまうなんて
「拭いていくね」
『うん、拭いて』
脚からパンツを抜き取られると
それはびちゃっという音をさせて床に放られ
おれの足元からお兄ちゃんは温かいタオルで拭いてくれる
お片付けしてもらうの、気持ちいい
脚を温かいタオルで包み込み
擦られる
濡れているのが全部なくなったら
おしりの方にもタオルが回ってきて
くるくると拭いてくれる
おしりの割れ目の所にもタオルが入ってきた
擦られたのは少し恥ずかしくて顔が自分でも赤くなるのがわかる
下生えをなでるように拭いたあと
内腿、
そして、おれの大事な所がタオルで包み込まれる
汚れてしまったそこは少し念入りに
竿を擦られ
袋を包まれ
竿をもち上げられて裏側も拭かれる
決して気持ちよくしようとか
そういう擦り方じゃないのに
温かいタオルが気持ちよすぎて
タオルに竿を包まれた時だ
『あっ』
ちょろん、と残っていたのか
少量のおしっこが溢れ出てしまって
お兄ちゃんは急いでそれもタオルで受け止めてくれる
ちょろちょろっと少ししか残っていなかったけど
お兄ちゃんの手のなかで
無意識におしっこを漏らしてしまったのが恥ずかしすぎて
顔から湯気が出そうになる
「残ってたかい?」
『ご、ごめんなさい』
「綺麗になって気持ちよかったのかな」
と、お兄ちゃんは少し笑って
おれに新しい下着を履かせてくれた
『お兄ちゃん、お片付けしてくれてありがとう』
「あぁ、またおもらししてしまったら片付けて上げるからね」
恥ずかしすぎて
お片付けコースはしばらくやりたくない
気持ちよかったけど…
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