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第18話(しずく)
『い、祈織さん、一緒に寝ていいですか?』
と、おれは
寝ようとしてテレビを消して立ち上がった祈織さんについて行こうと枕を持って立ち上がった
「なんで?」
『ホラー映画、みて、こわくて…ひとりじゃ寝れない』
「あ、そっかー。今日ホラー映画オプションあったよね。なるほど」
『だから、』
「いいよ」
と、いう祈織さんに続いて
祈織さんの寝室に向かう
「おむつ履いてる?」
『あ。うん』
「じゃあいいよ」
と、ベッドにいれてくれた
仕事の日は失敗する確率が増えるから
寝る時は必ず履くようにしていた
「おやすみ」
『おやすみなさい』
祈織さんのベッドはセミダブルくらいでふかふかで
この前買った枕を祈織さんは抱き締めていた
前の枕は
まだ、端っこに置いてある
祈織さんいるから怖くない、とおもったけど
祈織さんは寝る時は真っ暗にするし
寝ようと目を閉じると
お化けの怖い顔がまぶたの裏側に浮かんで
一向に寝れないていた
しかし、しばらくたって
ようやく俺もうとうととして
眠りに着くことが出来た
◇◇
『んんん、』
なんか、くるしい
狭い、
と、目を覚まし
金縛りか、と一瞬怖くなったけど
首は動くから動かして確認すると
ぎゅうう、と祈織さんに抱きつかれているのが分かる
至近距離で眠る寝ている祈織さんの顔、
なんて美しいんだ
狭いけど幸せすぎて延々に見てられる、そう思ったのに
『…おしっこ、したい』
そういえば、怖くてトイレとか行ってなかった
モゾモゾ、と祈織さんに抱きつかれて動けないながらも膝を擦り合わせて耐える
けど
だめだ、限界
祈織さん起こして、一緒にトイレ来てもらおう
と、少し息を吸う
『い、いおりさん、おきて』
「んん、」
『いおりさん!』
「…んー、なに?」
と、目を開かずにおれの首元に頭をグリグリしながらいう祈織さん
なにこれかわいい。天使
じゃなくて!
『えっと、おしっこしたくなっちゃって、離して欲しいです』
「んん、」
と、まだ寝ぼけているのか
祈織さんは俺のことをスルーだ
『祈織さん、トイレ…』
「…いってくれば、」
と、少しだけ祈織さんの腕が緩む
だから、俺は抜けることが出来るけど
『…こわくて、ついてきてください』
と、情けないお願いをした
なのに、祈織さんは起き上がることはなくて
またおれにぎゅう、と抱きついた
俺の上に回ってきた脚が
俺の膀胱を圧迫している、こんな状態じゃ、我慢できないよ
『い、祈織さん!』
「やだ、…めんどくさい、」
『えええ、!でちゃうう、』
「していいよ、…しずく、」
と、言う祈織さんは全く目が空いていなくて
喋り方がいつもよりすごく緩くて
寝ぼけている事がすぐにわかる
『え?』
「…すぅ、」
と、すぐ横の美しい顔から再び寝息が聞こえてきて焦ってしまう
『祈織さん!』
「んん、なに、」
『だから、おしっこ、』
祈織さんの脚におされる膀胱
そして、ホールドされていて
ちんこもおさえることができなくて
少しだけ脚をすり合わす事しかできないおれは
もう限界が近かった
「だからしていいって、」
『そんな、』
「ほら、…しぃー、」
と、耳にあたる祈織さんの息に
直接入ってくるいい声にその言葉
『ぁっ、やっ、ぁっぁっ』
しょろ、しょろ、と寝たまんまのおれのちんこから
少量ずつ流れ出す
『でて、出ちゃってるぅ、』
しょろろろろろ、と小さな音が俺の股間の方から聞こえてくる
恥ずかしい
祈織さんのベッドの中で
おしっこ、漏れちゃってる
「でてる?んん?でてるの?しずく、」
少しだけ、身体を起こして覗き込む祈織さん、
ようやく目が開いた
『でてる、祈織さん、出ちゃってるぅ、あっあっぜ、ぜんぶ、でちゃった、ぁ』
ちょろちょろっと、最後の一滴まで全部出せた
お腹の中が軽くなった
おしりの方までじっとりとしていて
おむつが膨らんでしまっているのがわかる
「つむぎぃ…じょうずにおしっこできてえらいね」
と祈織さんはにっこりと笑った
そして、
ぱたり、とまたベッドに倒れ
俺に抱きつきながらも
寝息を立て始めた
ちょ、ねちゃうの、祈織さん
おれの、この汚れちゃったおむつは?
ねえ!ねえ!
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