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第19話(しずく)

「なに、おねしょしちゃったの?履いといてよかったなー」 と、翌朝、 シャワーを浴びに行ったおれにあっけらかんと祈織さんは言った あれ、覚えてないの 祈織さんのせいでおれが漏らしちゃったこと 『えっと、祈織さん、覚えてないの?』 「なにが?」 『な、なんでもない』 祈織さんのせいなのに! 祈織さんがここでしていいって言って離してくれなかったのに! なんか解せないと思いつつも 今日は学校だったから急いて学校に向かった 今日は1限だけで後は休講だった 休みたいな、と思いつつも さすがに上がれなくなるのはちょっとと学校に向かった 「おう、紬」 『よう』 と、挨拶をしたのは 大学の唯一の友人だった この前はなんだか変なことを言っていたけど あの後会った時の様子はいつもと変わらなくて おそらくおれをからかっただけだったんだと思う 隣の席について 一緒に授業を受けはじめた 『なぁ、』 授業も中盤に差し掛かった頃 隣に座る友人に声をかけた 「なに、」 『おしっこ、したくなっちゃった』 「ガキかよ。なんだよ、おしっこって」 と、小声で話を続ける 『だって、』 したくなっちゃったんだもん と、自分の下腹部 膀胱の辺りを軽くさすった 「なに、結構出そうなの?」 『でそう、』 「便所行ってこい」 『んんん、』 そうだけど、 先生に言って授業抜けるのが恥ずかしい だって周りのヤツらに あいつおしっこしたいんだってばれんじゃん 「我慢できんの?」 『する、』 と、尿意から意識を逸らした しかし、 5分、 10分 15分と経つうちにどんどんそれは無視出来ないものになる おしっこしたい、漏れちゃう いや、ちょっと漏れてるかも なんで、仕事でもないのにこんな状態を強いられているのか 『…っ、』 机の下で自分の中心を掠めた 「なぁ、そんなに我慢できないなら行ってこいよ」 『…もう、無理……動けない』 「は?」 『ちょっと、今動いたら出るかも、』 ふうふう、と息をして 尿意の波をやり過ごす 『おしっこしたいいいい、』 「…わかったって!しょうがねえなあ」 と、友人くんは小声で俺に怒り 「せんせー!」 と手を挙げた 「どうした?」 と、先生の視線も、 講義を受けている生徒の視線も 一気に俺の隣の友人に集まる 「こいつ具合い悪いみたいなんで保健室連れて行っていいっすか?」 「おー。そうか。頼めるか?」 「はい。…立てるか?」 と、友人は俺の腰を支え ゆっくりと立たせてくれる 俺はもう今にもおしっこが出そうで ゆっくりしか動けないし ゆっくりしか立ち上がれない そんなゆっくりしか動けない俺に合わせてゆっくり進んでくれて どうにか教室から出たタイミングで 俺はぎゅうう、と前を抑えた 「出る?」 『で、出るかも』 「なぁ、お前大学生のくせにそんななるまで我慢すんなよ」 『だって…』 「ここから1番近いトイレは…っと」 と、辺りをキョロキョロ見回し 40メートルくらい先にあるトイレを見つけた トイレマークを見つけたからか 俺の気が一瞬緩み 『あ、っ』 じわっと少しだけ 先っぽが温かくなる 「なに」 『な、なんでもない』 と、更に先っぽを強く握り込む 授業中だから歩いている人は居ないけど 誰か来たらどうしよう、と内心ヒヤヒヤしていた そして、 どうにかトイレの前についたけど 「ほら、早くしろよ」 トイレの前に立たされたのに 『ねえ、』 「なんだよ」 『て、手が、離せない』 「は?」 ぎゅうう、と両手で股間を握っていて それを話したら 多分もう出る いや、握っていてもでてる 手のひらの内側が湿っていた 「いや、どうすんの」 『た、助けて』 「いや、助けてって」 と、言いながらも 友人は 俺の後ろに回り込み ベルトを外してボタンも外してくれる そして 「一気に下ろすから一瞬だけ手離して」 と、言われたけど 手を離せる気がしない 「いくよ、3.2.1」 の、合図と共に まとめて 一気に降ろされた ズボンと下着 けど、止められなくて 手を離した瞬間 ジョボジョボっとパンツの内側にこぼした後 便器に向けられた ちんこの先っぽから勢いよく おしっこは飛び出し トイレの中に入っていく 『はぁぁ、ぁっ』 気持ちいい 限界まで我慢して 一気に開放されるこの感じ 『ぁっ、ぁあぁ、でてるっ』 ものすごく気持ちいい 体の内側がじんわりとあったかくなるような そんな感じ 気持ちよすぎて 体がぷるぷる震えてしまう 身体中から力が抜けて 後ろにいる友人の身体に寄りかかってしまう そんな俺を後ろから支えて ちんこまでトイレに向けて狙いを定めるように持ってくれる 『ふぅぅ、』 ちょろちょろん、とようやく全てだし終えると 「全部でた?」 と、耳元で聞こえた友人の声に 一気に冷静になって 恥ずかしさが駆け上がってくる 『で、でた』 すると ぷるぷる、とちんこを振って 尿切りまでしてくれて恥ずかしさはMAXで顔があつい 「ってお前パンツびしょびしょじゃん。おもらしだな、最早これは」 と、下着の中に俺のものをしまおうとした友人は 俺の下着がびしょ濡れになっていたことに気付く 『ちっちがうって!』 「こんだけ濡らしてたらおもらしだろ。どうすんの。」 『だって、』 「まぁズボンはまぁまぁ平気か?ちょっと濡れてるけど」 と、確認をされる 恥ずかしいから早く隠そう、と 友人くんから離れて 自分でちんこをしまおうとした しかし びちゃっ、と手に濡れた冷たい布が触れた 『濡れちゃってる』 「だから言っただろ」 『どうしよ』 「とりあえず脱げば。お前今日もう授業終わりで帰るだけっしょ」 『…そうだけど、』 「ほら、さっさと脱いでこいよ。人くるぞ」 と、言われ 確かにそろそろ授業が終わる時間だと気付いた 急いで個室の中に入り 濡れてしまった下着を脱いで 替えの下着なんて持ってないから 仕方なくそのままズボンを履き直す たぶん、最後手を離したタイミングでいっぱい出たんだろう そのおかげでズボンはあんまり濡れてなかったけど パンツはおしりの方まで結構濡れていて このパンツだけみたらあきらかなおもらしだった 「パンツ濡れてたろ?見せて」 『やだ!』 と、個室から出るとからかわれたから パンツをぐしゃっと丸めて手のひらの中に隠す 「なあ、俺に言うことないの?」 『……助けてくれて、ありがとう』 「よろしい」 『だ、誰にも言うなよ!俺が、』 「漏らしたこと?」 『も、漏らしてねえし!間に合ったし』 -------------------------------- 追加設定 友人(25) 投資とかで金稼いでる 大学に来る意味があんまりない人 バックパッカーみたいなことをやっていたから 休学とかしてた 187cm(身長高い) 良い奴だけどちょい意地悪 ゲイ 名前はのちのち

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