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第25話(しずく)

「なあ、もう漏らしそうなんじゃん?」 『そんなことない。ふんっ』 と、ソファにならんで座りながらも そっぽを向いていた 膀胱がちくちくしてきていた おしっこ、 溜まっちゃってる ここに来る前 祈織さんに買ってもらったレモンティー 一気飲みしたからだ 相手がこいつってわかってたら 飲まなかったのに! 「なぁ、気になってたんだけど…前水族館で見たのって、客?」 『……』 「って事はあの後、水族館で漏らしたの?どうしたの?その時、服とか」 『そ、それは…おむつ、履いてるから。外出の場合は』 「ふーん、それもいいね」 『いや、お前関係ねえじゃん』 「なんで?俺客だし」 『いや、もう予約すんなよ』 「つか、なんでこんな仕事してんの?」 『…祈織さんに、あったから』 「祈織さん?」 『おれの、今一緒に暮らしてる人』 「ふーん、好きなの?その人のこと」 すき、? 何が おれは、祈織さんがすき? いや、かっこいいし セクシーだし いい人だし お世話になってるし たまに変なことするから気になるし 『……すきだし』 「なんで?」 『祈織さんに、ぞっこんだから』 「答えになってねえ」 『まぁいいじゃん…』 どうでも、そんなこと と、テレビでも見るか、とリモコンを手に取った 「なぁ、それじゃあ」 と、あさぎが おれのリモコンを取る手を掴む 『な、なに。接触禁止なんだけど』 「そこはまけとけ。友人割り」 『まぁ…確かに今更』 このまえちんこ持たれておしっこしたし と、言いくるめられたタイミングで 腕を引かれ 友人くんの方を向かされる 『はなせよ、なに?』 と、視線をそらし、 抑えられているのと反対の手で きゅ、と少しだけ ズボンの膝のとこの布地を掴む 「おしっこ、したいの?」 『……え、あ、』 「もう、漏らしそうなんじゃないの?」 と、あさぎは おれの目をみて さっきと同じ事を言った その目に なぜか ゾワッと背筋が震えた 『ぁっ、』 そして、不意に 自分の先っぽがじわり、と温かくなったように感じて ズボンを握っていた手を中心に移動させて押さえてしまう 「つむぎ、どうした?」 『えっと、……おしっこしたいかも、トイレ行かせて』 「なんで?」 『なんでって、えっと、』 「おしっこ、でそうなの?」 『それは、』 「見せて」 と、両手とも掴まれてしまって 押さえられなくなった 抑えてたのに、 急に手を掴まれたから またじわ、と少し先っぽが温かくなってしまう なんか、いつもより全然我慢できない こいつと会話をしている間に たくさんおしっこが溜まってしまっていたようだった 「ちょっと湿ってるな。漏れてるの?」 『もれて、ない』 「でも、トイレ行きたいんだろ?」 『いきたい、』 「なぁ、こんな仕事してるから、おしっこ出やすくなっちゃってんじゃないの?」 『え?そんなこと、』 「この前だって学校で漏らしたじゃん」 『漏らしてなんか、』 「あの時、俺がトイレまで連れてってやらなかったらどうなっただろうな?」 『トイレ、自分で言ってたし』 「いや、お前はきっと漏らしてたよ。授業終わるまで我慢しようとして、今みたいに情けなく自分の股間握って。でも…握っててもだんだん出てきて…」 と、誘導するような言葉に おれのおしっこはつられて出てきてしまい パンツの中でしゅわわ、と音をさせた びっくりして お腹の下のところに力を込め、 手を振り払って自分の中心をにぎったけど 「それで、止まらなくなって…お前の脚を伝っておしっこが溢れ出す。教室にはぴちゃぴちゃ水か零れる音が響くんだ」 『ちょ、もう、やだっやめて、っ!』 想像したくないのに、想像してしまう もし、あのまま教室にいたら 教室で、下半身に温もりが広がっていく風景を 手のひらの下から どんどん水が広がっていく じゅわじゅわ、と 抑えている手より水が大きく広がってきて おしっこのシミが、見えちゃう と、想像通りに 今の俺も一緒におしっこが出てしまっていて 「すると、みんな驚いてお前の方を見る。お前の下には大きな水溜まりができていて、」 脚を伝って流れ ぽたぽた、と瑞が落ちる音がしたと思ったら すぐに ぼたぼた、と量を増やし 水溜まりが広がって ぴちゃぴちゃと水の音をさせる その音を聞くと身体が諦めたのか 今までゆっくり出ていた液体は 我慢する事をやめて じょろろろ、と勢い良く溢れ出す 尿道を太い熱い水流が擦り上げて 外に排出される 身体から力が抜けていき 背筋がゾワゾワしてしまう 『っぁ、で、でてるぅ、っおしっこ、っんんん、でてる、っ』 その感覚に、 なんにも考えられなくなった 「つむぎ、気持ちいい?」 『でてるっ、んん、おしっこするの、きもちいいっ』 おれ、いつの間にか すごい、我慢してたんだ たくさん、出た ちょろちょろ、と最後の1滴まで出し終わり 体をぷるっと震わせてしまう 「あーあ、紬。漏らしちゃったね。俺の前で」 『たくさん…出ちゃった、』 と、我慢から解放され だんだん冷静になっていく頭が 次はものすごい勢いで 羞恥を感じ始めた おれ、 こいつの前で あさぎの前で おしっこ、漏らしちゃった 見られながら、 だらしなくズボンを濡らして 全部、出しちゃった 「つむぎ、気持ちよかった?」 と、いう言葉に 顔が熱くなる どうしよう、 『みるなっ、おれの、』 「紬…気持ちよさそうな顔して、たくさん、おもらししちゃったね?恥ずかしいね。もう大人なのに」 と、続いて紡がれる言葉に 恥ずかしすぎて涙が滲んでしまった 『お、おまえが』 「俺が何?」 『トイレ、行かせてくれなかったから』 「違うよ。紬は、自分の意思で俺の前でおしっこして、気持ちよくなっちゃったんだよ」 そんなことない、 もう、出したものは冷え始めていて じっとりと 股間、 お尻 脚にまとわりついて気持ち悪い こんなの、気持ちいいはずなんてないのに むずむず、と少しだけ ちんこが疼く感じがした まさか、そんなはずない、と思った時だ 恥ずかしくて友人の目が見れなくて 伏せていた視界にある物が入った 『……おまえ、勃起してんじゃん』 「いや、まぁ。俺ゲイじゃん」 『いやいや、友達が漏らしてんの見てって…』 「見る?」 『は?』 「触っちゃダメなんだろ。見るだけなら大丈夫だと思うし」 と、あさぎは おれの前でベルトを緩め始めた 『え、ちょっ』 と、止める暇もなく ボロンっと勢い良く現れた あさぎのちんこは すげえでかくなってて 上を向いていた 『で、でけえ』 そのまま ごしごし、と自分の手で上下に擦るもんだから 俺まで変な気分になってしまう すげえ、まだ、大きくなる 硬そう、先っぽの方 濡れてる 『ちょ、ちょっ!やだ!恥ずかしいからトイレでやってきて!』 「いいだろ、別に。友達だし」 『いやいや、友達の前でオナニーすんなって!』 「…ケチくせえなあ」 と、言いながら友人くんはトイレに向かった おれははぁ、とため息を履いて とりあえずタオルを取りに行き 下を脱いで軽く拭いて 腰にタオルを巻き オナニーが終わるのを待っていた 「あれ、シャワー浴びなかったの?」 『お前帰ったら浴びる』 「……そろそろ時間だな。今回片付けコース付けられなかったから次の時は付けて洗ってやるよ。あ、その前に明日学校で会うか」 『いや、もう来んなって』 「いいじゃん。じゃあ、またな」 と、友人くんは出ていった なんだよ、あいつ もう来んなよ……

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