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第26話(しずく)

『ねえ、学校の友達だったんだけど』 「ふーん、よかったじゃん、それなら安心だし」 『いや、そうなのかな』 「ちゃんと金払ってるし」 と、車で祈織さんと話しながら 1度会社に向かった あれ、そう言えば と、ボトルホルダーに入った ペットボトルのお茶を見ると半分以上無くなっていた 『祈織さんおしっこ行っちゃった?』 「うん、途中でトイレ行った」 『なんで行っちゃうの、おれの前でおもらししてくれるって言ったじゃん』 「いや、言ってないから」 と、祈織さんはため息をついた 「なんで俺の同居人は俺のおもらし見たがんのかね」 『え?』 「漏らさないよ、大人だもん」 『おれだって、大人だけど…』 「…お前は見た目が子供だから」 そうでも無いと思ってるのにな。 祈織さんにはおもらしして欲しかった 車で、おれのこと待ちながら我慢できずにおしっこしちゃう祈織さん最高にえろいんだろうな 今着てるスーツの股間のところ、 ぎゅって抑えてシワになって、 それでも我慢できなくなっちゃって じわじわ、とズボンにシミができちゃうんだ、 それでも止まらなくて、 車のシートに水が伝って 水がぴちゃぴちゃと零れていく… 好きな人のえろいところ見たいと思うぐらいには おれちゃんと大人なのにな 「じゃあ俺、もうちょい仕事してくけど先帰れる?」 『うん』 と、1度会社に寄ったあと 祈織さんにバイバイをして 帰ろうとした時だ 「おお、シバとしずくじゃん。来てたの?」 『あ、おっさん』 「げ」 「んんん?なんだ、シバ。その反応」 「なんでもねえし。仕事するから向こういって」 と、祈織さんはおっさんに背中を向けた 『えっと、じゃあ俺帰るから』 「あ、コンビニ行くから下までいく」 と、祈織さんは着いてきてくれるようで立ち上がる 「あ、シバ。コンビニ行くならアイスコーヒー俺の分も買ってきて」 と、祈織さんに肩を組んで引き止めて お札を渡すおっさん 「自分でいけよー。つか会社のやつ飲めばいいじゃん」 「あれまずいんだって。今日ヤナギいないから入れてくれねえしよー。シバ、頼む、ついでだろ」 「えええ」 と、祈織さんはめんどくさそうな顔をした 『いこ、いおりさんっ』 と、祈織さんの腕を引いておっさんを見る おっさん、なんなの、 祈織さんにベタベタしすぎだろ そしてそのまま祈織さんの腕を引いて 会社のエレベーターに乗った 「しずくもコーヒーいる?さっきおっさんに余分に貰ったし買ってあげるけど」 と、おっさんに渡された1万円札を見せた祈織さん 『やめとく。帰り道トイレ行きたくなっちゃったらやだし』 「そっか」 と、祈織さんはおれと別れてコンビニに向かおうとする 『ねえ!祈織さん!』 と、数歩歩いたところで振り返って 少し大きな声で祈織さんのことを呼んだ 「なに?」 と、祈織さんは振り返ったけど 大きな声を出してくれた訳じゃないから あんまり聞こえなくてすぐに駆け寄る 『祈織さん、あのおっさんと仲良いの?』    「いや、別に普通」 『ふーん、じゃあさ、』 と、祈織さんに少しだけ近づく 「なに?」 『おれ、祈織さんのこと好きになっちゃったからつきあって!』 「………は?」 『じゃあ!おうちでね!おれ先かえるから!』 ばいばい! と、祈織さんに背中を向けて走り出した 言っちゃった、 祈織さんにすきって

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