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第41話(しずく)

やばい、もれる、 これはもう漏れるやつ、 焦っていた 今日は早く帰りたくて 学校の後 急いで電車に飛び乗った そして、 あとひと駅で最寄り駅に着くと言うところで 人身事故で電車が止まってしまったのだ 「つむぎ、大丈夫?」 と、友人くんは俺の事を覗き込む そうだ、2人で電車に乗ってたんだ、 座っていたらもうちょっと我慢出来そうだったのに 2人してドアのところに立ってるから もじもじと脚も動いてしまうし じっとしてられなくて じたじたと動いてしまうから こいつにはおしっこ我慢してるってバレてるのかもしれない 『ちょっと………おしっこ、したいかも』 「我慢出来んの?」 『我慢するけど…』 電車は、いつ動くのだろうか 下腹はもうパツパツに張っていて キリキリと痛みを感じていた 目の前にこいつはいるけど 他にもいっぱい人がいる中で 自分の中心を抑えることはできなくて もじもじと膝を擦り合わせ 我慢する為に ぎゅう、と膝のところを握った おしっこしたい、 早く駅に付け、 今すぐ動いたらきっと3分ほどで駅には着くくらいの場所には電車はいるが あとどれくらいで動くかが分からない 『ぅえぇん、』 でちゃう、 でちゃいそう いま、じわってちょっとだけあったかくなった 「なに、出そうなの?」 『でちゃうかも、』 「俺、前に立ってるから抑えておきな」 と、言われ ぎゅう、と自分の中心を抑えた するとやっぱりちょっとでちゃっていたみたいで 先っぽのところに濡れた布が当たった でも、 抑えたからちょっとだけマシになったかも そう長くはもたないかもだけど…… 『んんんん、』 でる、でちゃう もう泣きそうだった 電車で、おもらしなんてしたら きっとすごく迷惑かけちゃうし きっと、みんなおれのこと見る 『ぐすっ、んん、』 「泣くなよ」 『だって、おしっこ、でちゃうぅ、』 お腹の下が苦しい ぎゅううう、と抑える力を強めて 両手でちんこの先っぽを握った 「ちょっと触らせて」 『やだ、やめろ、ぐううう、』 おれの腕の間を通り 腹を撫でてくる 『やだ、ぁっ、やだってぇ、』 「すげ、パンパンじゃん。腹硬い」 と、さわさわとお腹を撫でられると ゾワゾワっと鳥肌がたった そして じゅわ、と手のなかが温かくなる 『ぁっ、ばかっ、やだって、』 さわんな、と身体をよじって 避けるが 身体を捩ったせいで しょろろ、とさっきより多めの量が零れた 「おい、大丈夫?」 『ぅぅぅううっ、ん、けっこう……でた、』 ええぇん、ともうおれはほぼ泣いていて でも、手を離せないから 涙を拭くこともできなくて おしっこを漏らしそうで情けなく泣いている顔を見られてしまう 手の中が濡れている ぎゅ、と太ももを閉じているけど我慢できなくて どんどん俺の中から水は溢れていって おしりの方まで濡れてくるのがわかる 『はっ、ぁっ、ぁっ、でてる、んんっ、止まらないっ』 止まれ止まれ 止まれと、目の前にアサギがいるのに ぐにぐにと自分の股間を揉みしだいた じょろ じょろ じょろ と、手の隙間から断続的に溢れる そして、 ぽた、と地面に1滴落ちた 「つむ、出てるじゃん、」 と、あさぎもそれに気付いておれに言うけど 止まらなくて ぽた、 ぽた、 ぽた と、少しずつ地面に落ちる量が増えていく 『もれちゃってる、んん、っっ、』 「あ、でてる」 『やだっっ、あっみ、見ないでぇ、っ』 周囲がざわざわとしだす きっと周りの人も おれがおもらししちゃってるって気付いているんだ 『っぁ、』 ここまできたらもう我慢なんてできなくて じょろろろろ、 と、音をさせて 手から水が溢れ出した 『っはぁ、っん、でて、でちゃっ、』 ぎゅって、握ってたのに 尿道を押し広げて 熱い水流が 中をこすっておれの手の隙間から排出されて行く 『っぁ、っ』 そんなおれの顔を 周りから隠すように あさぎは自分の肩におれのおでこを付ける 周りの視線が気にならなくなったからか 出し切って ぶるり、と身体が震えてしまった はぁあ、きもちいい… 我慢してたの、全部出て すっごく気持ちいい 熱い水流が 勢いよく出ていくのも お腹の中がどんどん軽くなるのも全部気持ちよくて なんにも考えられなくなって 背筋にさっきと違うゾワゾワが駆け抜ける 「すっげえ気持ちよさそうな顔してんじゃん、電車でおもらししちゃったのにね」 と、耳元で言われると 顔が一気に熱くなる そして冷静になってしまった どうしよう、おもらししちゃった そんなびしょ濡れの股間に ぐちゅ、と何かが当たった なんだ、と目線を落とすと あさぎの膝で ぐちゅり、と下からすり上げられる 『な、』 「勃ってんじゃん。電車でおもらしして。見られて気持ちよくなっちゃったの?」 『そ、そんなわけ、』 そんなわけないって言いたかったのに あさぎの膝がぐりぐりと当たるおれのちんこは確かに硬くて ぐりぐりされるのが気持ちよくて 自分から膝に押し付けてしまう 「見られるぞ」 『だって、っんん、っ』 気持ちいい、 腰が止まらなくなる ぐいぐい、と 膝に押し付けると あさぎの膝までおれのおしっこで濡れちゃって でも止められなくて ぐちゅ、ぐちゅっと音がなる 『っ、っはぁっ』 そしてびくびくっと背筋が震えた でた、イッちゃった ◆◇ 『はぅぅ、っ』 ガバッと、勢いよく起き上がる やべえ夢見てた…… 電車で……、 なんで、あんな夢見ちゃったんだろ 実際におしっこもでちゃってる…… 起き上がると びちゃびちゃっと音がして おねしょをしてしまったのがわかる そして、 下着とスウェットを引っ張って覗くと びしょ濡れで張り付いた布の中に 白い、どろっとした液体が張り付いている おしっこだけじゃなくて 精液まででてる はずかしくてたまらなかった あんな夢 あんな恥ずかしい夢みて 実際におもらしして 夢精もしてしまうなんて ………でも、めちゃくちゃ気持ちよかった どうしよう、 おれ、おしっこ気持ちよくなっちゃってるのかも……

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