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第48話(祈織)

「いおりん、明日の送迎、変われない?」 「えええ、明日のうちの子の仕事入れちゃったから無理かも。そっちは何時ごろの予定なの?」 「深夜だよ」 「あー、じゃあどうにかなるかも」 と、送迎の時間調整をする つむぎは早くお金を貯めたいらしく ちょっと出勤を増やしていたから つむぎの管理は基本的におれの担当で おれが直接送迎する機会が増えて ちょっとスケジュール管理が難しくなっていた 「うちの子が19時半から21時半で入ってんだけど……ってそっちの方、被ってんじゃん、22時開始だから間に合わないよ」 「えええ、じゃあチェンジしてくんない?オレちょっと明日の深夜帯厳しくてさぁ」 「んんん、じゃあちょっとうちの子に確認してみる。つむがいいって言ったらいいよ」 と、仕方なくつむぎに連絡をして聞いてみることにした 明日のお客さん、つむが入るの初めてのだったからおれが送迎してやりたかったんだけどなあ 「たすかるぅ、いおりんありがとう」 「まだつむの返答次第だって」 しかし、すぐにつむぎからは 大丈夫です と、返答がきて 送迎をチェンジする事になった 「いおりんありがとうー、じゃあ明日22時からよろしくね」 と、唯一の友人の頼みで仕事を調整し 「いおりん最近疲れてそうだけど大丈夫?」 「なんで?まぁ普通に疲れてるけど」 「この前寝落ちしてたからさー」 「あー、この前な。おれもびびった。気付いたら寝てたんだもん」 と、この前会社で寝落ちしてた事を思い出しながらいう 「最近いおりん元気ないよね」 「そうか?」 いや、そうかも 「最近ちょっと調子悪いかも」 最近、よく寝れないでいた 「ええ、いおりんかわいそう。たまにはゆっくりしなよー?仕事変わってって言ったおれが言えないけど」 「ほんとだよ」 「そしたら今夜酒飲みに行こ。今回のお礼に奢ってあげるし」 「んんん、酒はちょっと」 「え?なんでー、いいじゃん。行こうよ」 「おれ、酒飲まないよ」 「なんで?」 「起きるのつれえし」 「あれ、まさかおねしょ気にしてる感じ?」 「会社でそういうこと言うなよ」 「いいよ、そしたらオレんち泊まっても。今あの子いるから見られたら恥ずかしいっしょ?オレならいおりんのおもらし慣れてるし」 「だーかーらー、うっさい。そういう事こんな所で言うなって」 「だって、会社で寝落ちすんなんてなかなかじゃん。疲れてるしストレス溜まってんじゃない?」 「んんん、そうかもだけど」 「いおりん、今日も夜遅めまで仕事だよね?じゃあ仮眠取りに行こ。オレも遅いし」 ほら行くよーっと肩をくまれ 仮眠室に引っ張って行かれる 「いおりんめっちゃ寝不足でしょー、顔色わるいよ」 「それは…そうかも、最近忙しい」 「ふーん、じゃあ一緒に寝よ」 と、仮眠室のベッドに寝転がり布団を捲って隣りに寝るように言ってくる 「やだって、そもそも狭いし」 「そっか、いおりん着替えないと寝れないもんね」 と、スーツを脱がされネクタイを外されて ベルトも緩められて 下も脱がされる ほら、足通してー、と言われて スウェットに履き替えさせてくれて 「いおりんはなんだかんだ甘えんぼうだよねー」 「なんで?」 「されるがままだし、言うこと聞いちゃうじゃん」 「それはお前が、」 「やられるの好きでしょ?」 ほら、と上も首からとおしてくれて スウェットに着替えると なんだか寝れそうな気になって ベッドに横になると あきらくんも横になって 「ほら、よしよし」 と、馬鹿にしたように 胸の辺りをゆっくりと撫でてくれる 「寝ていいよー」 と、あきらくんのだるんとした喋り方のせいで 余計に眠くなってしまう ねむい、うとうとしちゃう 「んんんん、ねむ、ねちゃうう、」 やだ、まだ寝たくないのに 仕事あるのに、 それに、おれ今熟睡したくないのに 仕事辞めるって決めてから身体がおかしいんだ、 寝ちゃうと……、 ◇◆ 「あー、いおりん、起きて起きて」 「んんん、なに、…、んん、」 「大洪水だよー?オレかな?」 と、2人で寝ていたベッドはびしょ濡れで 股間の当たりは2人ともびしょ濡れで パッと見はどっちが漏らしたかはわかんないけど 下着の中まで冷たくて きっとおれが出したんだ 「もれたぁ」 あー、もうやだ 「よく寝ちゃったもんねぇ。疲れてたしね」 と、あきらくんは言うけど あきらくん、昔 オレどんなに頑張ってもおねしょはしないんだよねえと言ってたことがあったから きっとこの洪水の原因はおれで泣きたくなった 「ほーら、いおりん。疲れてたんだからしょうがないよ。キレイにしよー」 と、あきらくんは濡れていたスウェットを脱ぐと パンツまでは濡れてなかったから おれがもらしたのは確定だった 「いおりんって相変わらずかわいいよねえ」 「ばかにしてる、」 「なんか片付けるもの持ってくるねー、いおりん着替えてから寝て良かったねえ」 と、恥ずかしげもなく 下着姿のまま出ていくあきらくん まぁすぐそこのシャワールームとかにタオル取りに行ったんだろう 最悪、とスウェットを脱ぐと 案の定下着もずぶ濡れで 冷えてきて少し背筋がふるえた また、おしっこ、出そう 早くあきらくん帰ってこないかな そしてまもなくして ガチャリとドアが開いた音がして あきらくんが帰ってきた、と顔を上げる 「あ、」 「おー、シバ。漏らしたって?」 「うわ、」 なんで、こいつが びしょ濡れの下半身を隠そうと 掛け布団を引き寄せようと手を伸ばすが 掛け布団は取り上げられ 端っこに追いやられる 「あーあ、びしょ濡れじゃん。大丈夫?」 「な、なんで、お前は」 「さっきそこであきらくんと会ってさー。びしょ濡れだったから理由聞いたらどっちかがおねしょしたって聞いたから。とりあえずあきらくんはシャワー浴びといでって言っといた」 「だからって、」 「片付けの色々持ってきてやったんだろ?」 と、下着を脱がされ お尻の下にバスタオルを敷かれる 「ほら、拭いてやるから」 と、太腿を抑えられぱかりと脚を開かれるのがいやで もじ、と膝を擦り合わせる 「シバ、おしっこまだしたいか?」 「あ……したい、でる」 「抑えててやるからしな」 と、タオルでちんぽをつつまれる 「やだ、」 「ほらシバ、していいぞ」 と、言われると 我慢していたはずなのに しょろろろ、と残っていた物がこぼれて タオルに吸収されていく 「でてるな、えらいえらい」 「ばか、ぁっ、でる、でてる、」 残っていた物が全部出て お腹の中が軽くなる 褒められると、止めたいのに止められなくなってしまって あいつの手の中で全部出して力が抜ける 『はぁ、っ、』 力が抜けている俺のちんぽをタオルで拭いてくれて おねしょでびしゃびしゃになった脚もおしりも 背中も全部あったかいタオルで拭いてくれる 「シバ、お前は俺から離れられない。だから仕事も辞めんな」 「やだ、辞めるって、きめたんだ、」 なんだよ、そんな事、言いに来たのかよ 「お前、最近おねしょ復活したから寝れてねえんじゃねえの?」 「……関係ないだろ」 「無理に辞めなくていいだろ」 「やだ、辞めるんだ」 辞めるって決めてから おねしょするようになって眠れなくなったけど 辞めるんだ、 そうしないと俺は変われないから

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