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第51話(しずく)

「しずくおつかれー」 『あ、あきらくん』 と、シャワーの後にあきらくんは着替えを持ってきてくれた シャワーしながらオナニーしちゃった… 「どうした?つかれた?」 『ちょっと、つかれた』 「んじゃあ早く飯いこ」 と、あきらくんはおれに着替えを渡して さっさとクリーニングの人を呼ぶ おれもきがえよ、と 下着に足を通す 「あー、しずくだめだよ」 『だめ?』 「おもらしした後はおむつ履かないと」 『な、なんで』 「だってたくさん水分取ってるでしょ?またおしっこしたくなったら大変だし、我慢体によくないじゃん」 『だ、大丈夫』 「大丈夫じゃないよ。ほら」 と、あきらくんはおむつを差し出してくるから仕方なくそれに足を通す 「気持ちよくおもらしできた?」 『…きもちよく?』 「おもらしするの、気持ちいよね。オレもすき」 『んん?あきらくんおもらししちゃうの?』 「そんなもうしないよー、オレ30だよ」 祈織さんはこの前したけどねと思いつつ言わないでおく 「いおりんおねしょしてたけどねー」 と、祈織さんの恥ずかしい情報をまたしてもゲットしてしまったが黙っておく しずくいこー、とあきらくんはおれの汚した服とかが入った袋を持ってくれて あきらくんの一歩後ろを歩く 『あきらくん、まえは漏らすほうだったの?』 「そうだよー」 車に乗り込むと 「何食いたい?」 と、あきらくんはもうご飯行くき満々だった 『えっと、冷麺』 「なに、焼肉いく?」 『え、どっちでも』 「んー、じゃあ焼肉いこ。焼肉って言ったら食べたくなった」 『うん』 と、あきらくんは 焼肉屋さんに連れてってくれて 食べ放題で思う存分食べる事にした 「しずくって、おもらし好きなの?」 『す、好きじゃない』 「えー?じゃあなんで、オナってたの?」 『え、な、なんで』 「だってシャワーしながらしてたじゃん」 『ば、ばれて、』 「しずくってめっちゃ喘ぐねー。いおりんと同じくらい喘ぐやつ初めて見た」 『い、祈織さんが、』 祈織さんって、そんな喘ぐっけ いや、そこまで詳しく知らないかも まぁ、比較的喘ぐ方だとは思ってたけど 『えっと、あきらくんはなんでおもらししてたの?昔』 「んー、オレってさー、顔がいいじゃん?」 『えっと、そうだね』 祈織さんと違うタイプだけど 確かにあきらくんもかっこいい 「あとさー、あの頃オレの中でブームだったんだよね」 『なにが?』 「おもらしオナニー」 『ひえ、』 お肉来た、焼いてこーと あきらくんは焼き始めたけど 店員さんお肉持ってきた時に普通にいうから めっちゃ顔見られたんだけど 「だってきもちいもんはきもちいし、それでお金貰えるってラッキーじゃん?」 『そ、そうかもだけど』 「性癖認めちゃうときもちいよおー、まぁ癖にならないように気を付けた方がいいとは思うけど」 『そ、そうだよね』 「しずくはなんでいおりんと一緒に住んでんだっけ?」 『えっと、祈織さんが拾ってくれたから』 「ふーん、いおりんと同じなんだ」 『えっと、昔の、祈織さんと』 「そうそう、知ってたんだね」 『きいた、この前』 「そうなんだ。しずく辛かったねー。慰めてあげようか?」 『えっと、大丈夫』 「そう?しずくが頼むならちんこ突っ込んで上げてもよかったのに」 『やだ、やめて』 あきらくんは冗談か本気かわからないことを言うから慌てて否定する 「そういえば最近いおりん疲れてるでしょ?」 『え?』 「なんか忙しそうじゃん?」 そうかな、 そうかも 最近帰ってくるの遅いし朝早いからあんまり会ってないし 昨日もあきらくんの所に泊まったから帰ってこなかったし そう考えると急激に祈織さんに会いたくなってきた 「いおりん、なんかいっぱいいっぱいになってる感じ」 『そうなの、』 「んー、そんな感じ」 『なんで?』 「なんか辞めるって言ってんじゃん?それ関係かも」 『そうだよねえ……』 「そう言えばしずく、ちゃんと自立したいみたいな事言ってたじゃん?」 『えっと、うん』 「オレなんかデジャブ感じてさー、昔聞いたなあって」 『むかし?なんで?』 「それ、昔、いおりんも言ってたんだよねえ」 『え?』 「対等に見てほしいからちゃんするって感じのこと」 『そ、そうなんだ』 「だから今回も、社長から離れて自立したいから仕事辞めるって言ってんのかな」 『いおりさんって、ずっと社長の事がすきなの、』 「まあそうだよねえ」 『そうなんだぁあ、社長ってどんな人?』 「あれ、しずく社長と会ったことないの?」 『うん、しらない』 おれみたいな末端が 社長に会う機会とか無さそうだし 「んんー、なんていうか思ったより普通の人」 『普通の人?』 「だってこんな会社作るからぶっ飛んでる人だと思うじゃん?意外に普通の人」 『へえ』 「いい人だよ。福利厚生ちゃんとしてるし」 そうなんだ、そんなの おれ勝ち目なくない? 変態じゃないし いい人だし 金持ちだし 祈織さんと付き合い長いし 「まぁそんな社長っぽくはないかな。フレンドリーだし」 『フレンドリー?社長なのに?』 「うん。優しいしフレンドリーだよー。いおりん相手にはとびっきり優しいけど」 『うわあ、なんかずるい。そういうのずるいい』 「そうだよー。そりゃいおりんずっと社長から離れられないよね」 『ううん、そうだよねえ、そうなんだよねえ』 ずるいい、そんなの、適うわけない でも、祈織さん 会社辞めるって、 「あれー、でもしずくの送迎社長行ったことなかったっけ?」 『え?』 「見た事ない?あのガタイいいおっさん」 『………あいつかあ!』 あれか あの自称えらい人 くそ、 『だまされたあ!』 あってた、おれ 祈織さんの好きな人 会ってた 『ぐぬぬ、』 悔しい、 あんなガタイいいおっさん 何歳か知らんけど おっさんのくせにいい匂いさせてるし めっちゃかっこいい筋肉してたし… イケてるおっさんだし おれ、かなわねえじゃん……

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