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6 初めての体験

「はっ……優吾さん、あ……待っ、あ……んんっ、ひゃっ……あん、今日は何もしないって……」  長いキスをされながら、気がつけば俺は優吾さんに押し倒され押さえつけられていた。唇から首筋、肌蹴てしまった胸や脇の下にまでキスをされ、俺はどうしていいのかわからない。擽ったさと気持ち良さに変な声が出ちゃうし、何もしないって優吾さんは言っていたけど期待していなかったわけじゃない。それでも心の準備ってもんが必要なわけで…… 「ごめん。君の反応があまりにも可愛くて……俺のものになってくれるって思ったら嬉しくてさ。ちょっと今日は我慢できないかも……」  どうしよう──  優吾さんの硬くなったものがあたってる。俺に興奮してくれてるのがわかる。凄く嬉しいし、俺だって優吾さんとずっとセックスしたかったんだ。  でも、ちょっと怖い。  俺に覆いかぶさっている優吾さんがいつもと違って見える。掴まれている手首が痛い。力の強さがやっぱり大人の男の人……って感じで抵抗しても敵わないのがわかる。嬉しさと一緒に怖さも湧き上がってくる。どうしようもなく震えてしまう手で、俺は優吾さんの腕にしがみついた。 「待って……俺、俺どうしたらいい?」  自分でももう何言ってんだって思う。頭ん中テンパっちゃって、ほんとどうしたらいいのかわからなかったんだ。 「いいから、お前は黙ってろ」  思いの外冷たく聞こえる優吾さんの声に息がヒュッとなる。有無を言わさずキスをされ、あっという間に着ているものを脱がされてしまった。 「卒業まで待とうと思ったんだ……ごめんな、止められない」 「あっ……だめ……ウソ……やだ」  優吾さんの手が遠慮なく俺の股間に伸びてくる。まさかいきなりそこを握られるなんて思わなかったから、突然の刺激に思わず俺は優吾さんの手を掴んでしまった。 「手……邪魔!」  優吾さんの低い声に、慌てて手を離す。いつもの顔と違って見える優吾さんに俺は何も言えず、ただ言われるがまま足を開いた。 「んっ……ん……はぁ……あっ……気持ちいい……優吾さん……優吾さんっ……そこは、ちょっと……あっ」  足の間に優吾さんが屈み込むようにして俺のを咥えている。それだけでも信じられないくらい恥ずかしいのに、時折優吾さんの指先が尻の穴の周りを擽るように蠢くもんだからどうしても腰が逃げる。その度に「足開け」「逃げるな」と腰を掴まれ、少し乱暴にそこを扱かれた。 「心配するな……今日は挿れないから……少し解すだけな」  上目遣いで優吾さんにそう言われ、ほっとしている自分がいた。男同士のセックスはどうやるかちゃんとわかってるし、優吾さんとしたいと思ってた。  でも今目の前の優吾さんの雰囲気が普段と違うように感じ、ちょっと怖かったんだ。 「ひゃっ……ああ……やだ……あ」  解すだけ、と言っていた優吾さん。ヌルッとした感触がしたと思ったら、つぷりとその指先が俺の尻に侵入してくる。痛くはなかったけど、異物感と内側を撫でられる感じが慣れなくて気持ちが悪かった。 「痛くないか? あ、ほら、ちゃんと足持て……よく見せろ。そう……いい子。案外すんなり入ったけど……もっと奥、入れるぞ……」  いい子、と言われ嬉しくなる。  優吾さんが弄りやすいように、俺は恥ずかしさを堪え腰を浮かせる。そして抱えた自分の足をもう少しだけ開いた。  相変わらず前を扱かれながら優吾さんの指は俺の中。奥へ奥へと侵入してくるその指先が、さっきから変なところにあたっていて、ジンジンと変な感じになっていた。 「優吾さん……ねえ、なんか……変なんだけど……あっ、それ……あっ……やっ」  ジンジンとしていたところが段々と快感に変わっていく感覚。そんな俺の反応に優吾さんはニヤニヤと笑みを浮かべて更に執拗に指を動かす。ぞわぞわと鳥肌もたつし変な声勝手に出るし、カウパーでグショグショになってるチンコも散々捏ね回されて、もう俺はいっぱいいっぱいで、情けないけど泣いてしまった。 「あっ……待って、出ちゃう……やだっ」 「いいよ、出せよ」  結局俺は弄り回され、優吾さんの口の中であっという間に果ててしまった。

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