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52 お仕置き

「ごめんなさい……もう……やだっ…… 優吾さん、やめて!……あっ……あぁ、やだ……おかしくなっちゃう」  真昼間のカーテンも閉めてない明るい部屋で、俺は両手をベッドに囚われ下半身だけ露わにされている。それだけでも恥ずかしくてどうにかなりそうなのに、優吾さんは楽しそうに俺のペニスを扱きながら携帯で撮影を続けている。 「やめてあげない。ほら、どうしたの? 気持ちいいんでしょ? 腰が動いちゃってるよ。ほらほら……イっちゃいそうかな?」  ローションをたっぷりと纏った優吾さんの掌が、クチュクチュといやらしい音を立てて激しく扱く。先程から俺がイきそうになるとそれを察して手を止めてしまうから、もどかしさに嫌でも腰が動いてしまっていた。 「どうしようかな〜。そろそろイきたい? ほら、見てごらん……こんなになってる。ぐちゃぐちゃになっちゃって公敬君可愛い」 「あぁ……あっ! 優吾さん、と……撮らないで! やだ……あっ……んんっ」 「あっ、おい! 顔隠すなって、こっち向け……そうそう、いい子……」  優吾さんは俺の顔に携帯の画面を近づけるから、流石にそれは嫌で顔を背けた。それでも怖い顔で睨まれてしまったら胸がキュッと苦しくなって従ってしまう。  もっと優しく愛されたいのに……  でも今日はそれは叶わないんだと俺は諦め、優吾さんの要求に素直に従う。そもそも最初に「好きにして」と言ったのは俺なのだから。 「あっ……優吾さん、それやだ……イきたい……あっ、お願い、もうやだ……」  俺を撮ることにもう満足したのか、優吾さんは携帯を顔の横に放り今度は両手で俺を扱き始める。そしてやっぱり俺がイきそうになると手を止めて、意地悪く首を傾げて俺の反応を楽しんでいた。何度も何度もそれを繰り返され、もどかしさももう限界。ひたすら喘ぎながら、堪らなくなった俺は「イかせて」と懇願していた。 「イきたい? ならどうすんだ? ちゃんと俺にお願いしてみろ」  優吾さんはまた携帯を手に取りその画面を俺の顔に向ける。ピコンと音がなり、動画を撮られているのがわかった。 「優吾さん……やだ……撮らないでよ、お願い」  ずっとこんなことをされて、もう涙なんだか涎なんだかわからないくらいグシャグシャな顔をしてるだろうに、こんな俺の姿なんか撮って優吾さんはどうしたいのだろう。俺が嫌がるのがそんなに楽しいのか。でも優吾さんに意地悪されて気持ちよくなってる自分もいる。嫌なのに、好きな人なら……優吾さんなら、酷くされても感じてしまうのが悔しかった。 「こんなの撮ってどうすんだよ……もうやめてよ……あっ! やだ、急に、まってまって!……あぁ……イくっ」  俺の言葉に「うるさい」と呟き、優吾さんはまた俺を容赦なく扱き始めた。 「あぁ……手、止めないで……優吾さんもうやだ……なんだよ、くそっ、早くイかせてよ」  激しく扱かれ、また止められる。その繰り返される快感に段々と抑えが効かなくなり、言葉も荒くなってしまった。 「何? 公敬君、やめてほしいの? やめてほしくないの? どっち?  ほら、イきたいの?」  優吾さんの興奮して上気した顔が近づいてくる。このままキスしてほしい、なんて淡い期待も虚しく「どうしたいんだ? 言ってみろ」と冷たく言われ、とうとう涙が溢れてしまった。

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