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59 辱め
「あっ……優吾さん……もういい……やだ、もういいってば ……あっ……ん、んっ……ん……」
したいと言われ一度は断ってみたものの、案の定これっぽっちも俺の言葉は聞いてない優吾さんに下着を脱がされる。朝勃ち状態のそれを咥えられてしまい、いくら抵抗しても全然離してくれない。
寝起きだし、トイレにも行きたいし、気持ちいい気もするし、でもこのまま続けられたら大変なことになるのはわかってる。
「お願い……俺、起きたばっかだし……あ、ん……嬉しい……けど待って、優吾さん、ちょっと、俺……トイレ……」
僅かな尿意にせっかくの気分も乗ってこない。今は気持ちよさは湧いて来ず正直しんどい。優吾さんは面白そうに俺の顔を見上げてから、やっと口を離し手を止めてくれた。
「そっか、おしっこしたいの?……待っててあげるから行っといで」
悪戯っぽく笑って優吾さんはわざと俺の下腹をグッと押す。思わず「うおっ」と声が出ちゃったけど、この一撃で僅かな尿意が確かなものとわかり、俺は足早にトイレに向かった。
「だからさ、優吾さんあっち行ってよ……」
尿意以前に先ずは勃ち上がったこれを一旦鎮めようと便座に座る。その俺の目の前に優吾さんもしゃがみ込んでこっちを見ていて、おまけにトイレの入り口にいるもんだからドアも閉められない。ジッと見られていては出るものも出ないってもんだ。何で一緒にきちゃったんだろう? と優吾さんの意図が読めずに困惑していると「早くパンツ脱ぎなよ」と言われてしまい更に戸惑う。
「いや、優吾さんトイレから出てってよ」
まさかな……と、嫌な予感がしつつも優吾さんの肩を押し、早くトイレから出て行ってもらいたくアピールをした。でもそんな俺の予想通りの優吾さんの言葉に思わず黙り込んでしまった。
「俺に見せて。公敬君がするところ」
「………… 」
いやいやいやいや、何言ってんの?
「するところって?」
「おしっこ」
いつもの楽しそうな笑顔に少し怒りがこみ上げる。いつもいつもこの人は俺に酷いことを言う。今まで散々恥ずかしい思いをさせられてきたけど、これはどうなんだ? さすがにいやらしい気分にもなれず抵抗感しか湧いて来ない。
「無理だから! 早く出てってよ。エッチしたいって優吾さんが言ったんでしょ! ふざけるのもいい加減……」
「ふざけてねえよ? 早く見せろよ、ションベン出せよ」
「………… 」
ふざけてる方がいい。
そんな怖い顔しなくたっていいじゃん……俺が何したって言うんだよ。
さっきまで楽しそうにふざけているのかと思ってたのに、拒んだら急に怖い顔して酷いよ。
「俺の言うこと聞けないの? 俺の事好きなんでしょ? 公敬君の恥ずかしいところ見せてよ。ほらもう限界じゃない? 立ってしていいから……俺が支えてあげよっか?」
ほらほら、と無理やり俺を立たせ背後に立つ優吾さん。慌てる俺を無視して下着を下ろすと無遠慮に優吾さんは俺のペニスに手を添えた。
「ちょ……やだ、待って、離して……いいから、触んないで……」
「ここまできたら出すしかないでしょ? もう限界だろ? いいよ、見ててやるから。ほら出せよ」
だいぶ早い段階でもう朝勃ちはおさまっていたから、本当に優吾さんの言う通りで今にも出してしまいそうだった。でもこればっかりはどうしても恥ずかしく、なんとか出さないように俺は必死に我慢した。
「可愛い、我慢してんの?……いいから早く出しちゃえよ。ほらほら、シーシーって公敬君シィー」
まるで子どもにでも言うように俺の耳元でシーシー言ってる。俺が出すまで優吾さんはトイレから出て行く気はないらしくもう限界だった。
「やだ……や……あっ……あぁ……やだぁ……やぁ……」
優吾さんに不意に下腹を押され、限界を超えてしまったその先から情けなく弧を描く。一度決壊してしまったら意に反して勢いは止まらない。自分の情けない声と共にジョボジョボと便器内の水面を叩く自身の尿を見ていられなくて思わず目を瞑る。背後からは優吾さんの感嘆の声が聞こえる。今までで一番と言っていいほどの恥ずかしさに襲われ俺は両手で顔を覆った。
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