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第12話 記憶<祈り>

 最近、毎晩夢を見る。あの忌々しい記憶の夢を。肌にこびりついた感触がいつまでも離れてくれない。最近、ロウに心配されることも増えた。 「はあ。」  どうやら、僕の認識は間違っていたらしい。神々は本当に僕という玩具を気に入っているようだ。もうここまで異常が続いたらもう確実だ。僕達は神々に視られている。そろそろ回収人を寄越されるかもしれない。 「っていうか、どうせ魔も天も地も自身が創ったんだからまともに統治しろよ。」  いったい何を治められているんだろう、僕は。 「そろそろ、離れ時かなあ。」  ロウが知識を得る環境も財産も作った。あとは、完全にここを溶かして、探知のつけられている僕がいなくなったら、ロウは特に何の心配をすることもなく暮らしていける。好きなところに行ってもらえる。 「…準備を始めようかな。」 (逃げて、逃げて、逃げるから、ちゃんと僕を追いかけてきてよ。そして、ロウへの興味を失えばいい。) 「なるべく遅く来てよ、ミカエル。君、結構強いんだから。」  窓の外を見上げて、そっとそう呟いた。扉の前に、愛しい愛しい悪魔の子がいるとも知らずに。

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