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第4話
「おう、熱は」
『…下がった』
「そうだな。顔色いいし。シャワー浴びてくれば?」
と、タオルを投げてやると
それを受け取ったシバ
『なぁ、便所どこ』
「そっちの扉の右側」
『…』
と、無言で俺の横を通り過ぎて行こうとするから
腕を捕まえる
『な、なに』
「いや、熱はもういいのかって」
『下がったって言っただろ!離せ』
と、生意気な言葉使いな上に
俺から逃れようと暴れるから
もっといじめたくなって捕まえた手に力を込める
「下がったんならまずお礼だろ。看病ありがとうございますって。はい。セイ」
『…べつに看病なんてしてないだろ』
「したけど?倉庫で下半身びしょ濡れでぶっ倒れたお前をここまで連れてきて体拭いて着替えさせて水やら薬やら食い物もあげて。立派な看病だろ」
『そ!それは!元はと言えばお前があんな所に閉じ込めたりなんかしたから!』
「は?聞こえねえなあ」
『っ!どうでもいいから離せよ!』
と、更に暴れるから両腕を掴んで俺の方を向かせた
「どうでも良くない。ほら早く。お礼言え。大人だろ、礼儀はちゃんとしろ」
『………、おまえの、せいだったとはいえ、 …着替えとか…いろいろ助かった。泊めてくれたことも』
と、最後の方は消え入りそうな声で目を逸らしながら言う
「それで?」
『それでって、いいから離せよ。もう、』
「まだ言うことあるだろ、」
『…あ、ありがとうございます』
と、顔を赤くして言う
なんだコイツ、可愛いな
「よく言えましたー、よしよし」
と、こいつが嫌がるように抱きしめて
頭を撫でてやる
『ちょ!な、なにしやがる!離せっ!っ!』
「やだねえ!離さないよー」
と、腕の中でじたばた暴れるシバが面白くて
更にぎゅ、と腕に力を入れると
ビクッと一瞬シバの身体が震えた
『やっ!ぁ、あ!ぁあ、ぁ、っ』
そして、悲鳴に近いようなシバのその声と
下半身には広がる温もり
遅れてやってくる
ぱしゃぱしゃ、と地面に落ちる水音に
ふわり、と広がる匂い
「は?え?」
『だ、だからはなせって、』
「漏らした?」
『は、離せっていったのに、おまえがはなさないからだろ!』
と、ぐすっと鼻をすすりながらいった
シバは生意気な言葉を使うのにぎゅ、と眉間にシワを寄せて
今にも泣き出しそうだった
「なに?小便我慢してたの?言えよ」
『言ったろ!便所どこって!』
「お前シモ緩いのな。昨日も漏らしてたし。大人が漏らすのそうそう遭遇しないと思ってたけどよ」
『どっちもお前のせいだ!』
「あー、はいはい。全部でた?」
『……出た』
と、その言葉を聞き
シバの持っていたタオルでとりあえず足元から拭いていく
「大人なのに全部出すかね、普通」
『ばかやろう!はげ!』
「残念ながら俺は禿げてません。あーあ、俺までびしょ濡れじゃん。どうすんの、これ」
『……知らねえよ』
「シバ、シャワーいくぞ。一緒に」
『一人で行ける』
「は?俺ん家シャワーひとつしか無いんだけど?」
『だからいけるって』
「お前の小便まみれで俺に待ってろっていうの?かといって病み上がりのずぶ濡れワンコ放置してまた熱出されても俺知んねえよ」
『……』
「ほら、足拭いて着いてこい」
と、タオルを渡すと
項垂れた耳と尻尾でもあるかのように
しょぼん、として俺に着いてくるシバ
あーあ、と文句を言いながら
服を脱ぎ始めると
シバはぼけっと入り口のところで突っ立ったままだった
「何してんの?早くお前も脱げよ」
『…うん、』
と、迷ってから背中を向けて服を脱いで
控えめにお風呂に入ってくる
シャワーを俺が持ってるもんだから
どうしたらいいかわからないみたいで
視線を泳がしまくってるシバに
シャワーを出して股間からゆっくりお湯をかける
『ちょ、自分でできる!』
「いや、早く流さねえと痒くなるかなって」
と、漏らした小便のベタつきを流すように
手で擦ってやる
俺が急に股間を握ったものだから
シバは驚いて
俺の手を振り払う
そして、
『だったらシャワー貸せよ』
と、生意気な口を聞くもんだから
無視してシバを洗うのをやめて
先に自分で肩からシャワーを浴びていく
『くしっ』
「…色々欲求薄そうな顔してるくせに主張激しいな、お前」
『なんの事だよ』
「俺が体洗ってる間に浸かっとけば、湯船」
と、いうと
シバは念入りに掛け湯をして
湯舟に浸かると
ふぅ、と気持ちよさそうにため息を吐いた
風呂好きなのかな、こいつ
「気持ちいいか?」
『…べつに』
と、言う割には
さっきまで眉間によっていたシワは無くなっていた
「シバ」
『…なんだよ、』
「洗ってやろうか」
と、自分の身体を洗い終わったタイミングで
腰にタオルを巻きシバに声をかける
『自分でできる』
「なんで」
『大人だから』
「大人はおしっこ漏らさねえけどな」
『は?お前のせいだろ!』
と、シバは立ち上がって
俺に敵意をむきだしてきた
あぁ、また眉間にシワが寄っている
かわいいな、こいつ
『どけ、おれも身体洗う』
と、湯舟から出て
俺を片手で押しのけて
シャワーに手を延ばすシバ
「お前、家主の言うことは聞かなきゃいけねえって分かんねえの?」
『は?』
「漏らしたの俺のせいっていうけど、さっきのはお前がちゃんと礼言えなかったからだろ?」
『そ、それは、』
と、ちょっと動揺するシバの手からシャワーを奪って蛇口を捻り
水圧を強める
「わからない子にはお仕置が必要だな?」
『え、ちょ、』
と、逃げ腰のシバの首に腕を回し
後ろからガッチリホールドする
『や、離せっ!なんだよ!』
そして、
ゆっくりと、
シャワーヘッドをシバの股間に近付けた
『や、!やめ!やめろ!』
ジャアッと勢いの強いシャワーのお湯が
シバの股間、ちんぽに当たると
シバは逃げようと足をバタバタさせるけど
逃がさないように
シャワーヘッドの向きを変え
更に近付ける
「どうだ?」
『や、っ!ゾワゾワすっから!ほんと、やめっ』
「へえ、」
と、シャワーを上に向け
玉に下からお湯を当てると
強い水圧で玉がぷるぷると細く動く
『や、それ!やだって!』
下から当てているせいで
先っぽの所にも当たっているのだろう、
ピクっ
ピクピクっと細く揺れるシバの背中
そして
ゆっくり、少しずつシバの中心は
熱を持ち始めた
かわいいねえ、こんなんで勃たせちゃうなんて
『や、やだから、っ』
焦れったいのか
シバは少し腰を突き出すように
シャワーに自ら近付いていた
そして、いい所に当たる度に
ピクっ
ピクっと身体を揺らす
『っ、はっ、ぁっ』
もうほとんどシャワーオナニー状態で
俺が持ってるだけになっていたシャワーに
モゾモゾと気持ちいい所を探すように腰を揺らす
「勃起してるじゃん」
『お、お前が、!』
と、俺の言葉に
顔を赤くして涙目で睨んでくるシバ
うわ、
それ、反則だろ
俺まで勃つじゃん
これ以上一緒にいたら危ない
俺ストレートなのに
「じゃ、俺先出るわ。ちゃんと温まって出てこいよ」
と、シバの首を抑えていた腕を解放し
シャワーをシバに持たせる
『え?、…な、』
と、ぽかん、としたシバを置いて
先に風呂から出ることにした
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