7 / 180

第7話

腹がいっぱいになったシバは 身体が熱いのか 冷たい床に寝そべってすぴ、すぴ、と小さく鼻を鳴らして寝ている つまみは食われるし ビールは飲まれるし散々だ、と 呆れつつ まだ昨日まで熱を出してた事を思いだし 脚で床に落ちてるシバを揺すって起こす 「おい、そんな所で寝るとまた熱ぶり返すぞ」 『ん、…ん、んぅ』 と、 煩わしそうに俺の足を避けようとモゾモゾと動く そして、寝返りをうって上を向いたから気付いた たってんじゃん。こいつ 酒飲んでるのにこんなビンビンになるなんて やっぱ若えんだな 「なぁ、シバ」 『んー、』 「おきろ。勃ってんぞ」 『う、るさ、…』 と、目を開けないのに 眉間に皺を寄せて 文句だけは言う 「おい、起きろって」 『ゃだって、いってんだろ、』 と、また寝返りうって横を向き 俺に背中を向けるから 背中を踏んずけるけど うつ伏せになっても起きる気配はない 「はぁ、熱ぶり返しても知んねえからな」 と、シバを起こすのをあきらめて 風呂でも入るか、と考え その前に机の上を片付ける事にして 食器を持ってキッチンに向かった時だ 『ん、っ、ふっ、っ』 と、シバから息が漏れる音が聞こえて どうした、とキッチンにから床に落ちてるシバを覗く あ、気持ち悪くなったか? 酒初めてなのにビールほぼ一気飲みくらいのペースで飲んだからな 水道を止めて手を拭きシバのところに戻ると 『っ、ん、んっぅ、』 と、 赤い顔で小さく唸って身体を少し揺すっていた 「シバ?」 と、しゃがんで覗き込み ようやく気付いた 腰を、床に擦り付けていた ほぼ寝ているというのに無意識か、 グリグリと床に硬くなった自分の物を擦り付け時折ピクピクと身体を震わせる 『っはぁ、ん、っっ』 俺が見ていることなんて 気付いていないのか気にしていないのか どんどん腰の動きが早くなり 漏れる息も熱を含んだ甘いものに変わっていく 『ぁっ、んっ』 「シバ、気持ちいいか?」 『ん、っんぅ、』 「シバ、気持ちいい?」 『んっ、あっ、いい、っんんんぅ』 意識はあるのか 俺の問に答え 腰の動きを早める 自分の腹と床に挟んで圧迫して 床に先っぽが擦れるのが気持ちいいのか 腰を止める事が出来なくなっていた 『ぅ、っぁ、ぁ、でる、でちゃ、あっっ』 と、一際大きくシバの身体がビクッと震えると 脚にピン、と力が入り少しだけ腰を反らせ そして、まもなく くたぁ、と力が抜けて 動かなくなった 「シバ?イッた?」 と、俺の問にシバは答えることは無くて すぴ、とまた少し鼻がなったから また寝たのだろう ごろん、とシバの体を裏返すと シバの中心はしっとりと湿っていて スウェットと下着のゴムに手をかけてひっぱり 中を覗くと 白い、べとっとした物が 下着の中にまとわりついていて ぴくぴく、とその中心で少しだけ シバのものがうごいた 「…はぁ」 どうすんだよこれ 起きろよ っと、呆れつつ 仕方がないから 後処理をしてやってベッドに寝させる 本当に躾なってねえな、こいつ ◇◇ 病み上がりだから しかたなく俺のベッドに寝させてやったのに シバは寝にくそうににゴソゴソと動くから 俺まで目を覚ましてしまう 「シバ?」 呼んだけど反応がないあたりは寝ているようだが 眉間にシワが寄っていて 何か苦しそうというか けわしい表情をしていた 気持ち悪くなったりしたか、と シバの様子を伺っていると 『っ、』 と、小さく息を詰め、 はぁ、と小さく息を吐き 眉間のシワは無くなった なんだか、リラックスをしたような表情をしていた 大丈夫か、と 俺ももう一度寝ようとかしたときだ じわじわ、と、シバのいる左半身から 妙な温もりを感じて飛び起きた 「!」 ばっ、と掛布団を跳ね除けると シバの中心から水が湧き出していて 俺の左足や ベッドシーツを濡らし始めていた 「ぁあ、くそっ」 なんか押さえるもん、と思ってももう遅くて しょろろろ、とすべて出し切ったシバは 気持ちよさそうに身体から力を抜く 「馬鹿野郎……」 あぁ、俺のベッドが こうなったら寝てられないし 寝させとくワケにもいかない 「シバ、起きろ、シバ」 と、シバの肩を揺すると また眉間にシワを寄せて 目を擦る 「ん、んぅうん、なんだよ、」 と、文句を言いながらゆっくり身体を捩って そして、固まった 「シバ、自分の状況、分かるよな」 『は、なんで、っ』 ガバッと、起き上がり 濡れた自分の中心を見て青ざめる 「おねしょ、しちゃったんだろ?酒飲んだのにトイレも行かないで寝て。俺がいくら起こしても起きねえし」 『だって、お前が』 「シバ。失敗したらなんて言うんだ?」 『……ごめんな、さい』 と目を逸らし 羞恥からかぷるぷる震えながら謝るシバ ずっと生意気な態度だったクセに 自分の失敗に動揺しているのか 泣きそうな顔で俯いていた くっそかわいいな、こいつ そんなん見たら 俺も甘やかしたくなっちまって 「シバ、ちゃんと謝れて偉かったな」 と、頭を撫でてやると 『子供扱いすんな』 と、くっそ生意気に睨んでくるから 「寝る前にトイレいけないでおねしょするやつのどこが子供じゃねえって言うんだよ?あぁ?」 『そ、それは』 「ほら、さっさと風呂はいってこい。冷えてまた熱出すぞ」 『……わかった』 と、シバが立ち上がってすぐ ベッドのシーツを剥がす 「あーあ、マットまでびっしょびしょ。よく寝てんのにこんなに出せんな」 『う、うっせえ。本当にうっせえ』 「ほら。ついでにこのシーツ水に付けとけよ」 と、濡れたシーツを風呂に向かうシバに持たせると チッと舌打ちをしてそれを受け取って風呂にむかう その後ろ姿は おしりまでびしょ濡れで 心做しかしょぼん、と少し項垂れていて あきらかに失敗しましたと背中が語っていた 大人なのに恥ずかしいやつ。 いや、未成年か

ともだちにシェアしよう!