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第16話

『ねえ、おきろよ。なあ』 ゆさゆさ、と揺すられ目を覚ますと 心配そうに覗き込むシバの姿 「んん、なんだよ。今何時」 『6時くらい』 「まだ寝ようぜ。休みだし」 と、シバの腕を引き ベッドに寝させるように抱きしめる けど、腕の中でシバはじたばたと暴れた 「なに、」 『おしっこ、出たって。変えて』 と、俺を起こした理由を口にする はぁ、そうだった シバはおもらしをするとその後3日くらいおねしょを前回の時もした 今回も3日くらい続くのだろうか 「自分でかえろよー」 ねむー、と早朝に起こされて不機嫌な俺は しらんしらん、と無視をする 『やだ、やって』 と、俺の腕から逃れ ごろん、と横になったシバ はぁ、とため息を吐いて 起き上がる 「シバ、脱がすよ」 『うん、』 シバの足元に座ってシバのパジャマを脱がせようとした時だ 『なに?夢精でもしたの?そんなとこ汚して』 と、俺の汚れたパジャマを見てシバは言った 「は?覚えてねえの」 『なんのこと?』 と、キョトンと言うシバは今度お仕置きしてやる必要があるな どうやら昨日のは寝ぼけての行動らしく 全く覚えていないようだ ちなみにあの後俺は シバの物を拭いて出したものを処理して きっちりとおむつとスウェットを上まで上げてやったからな 「シバ、腰上げて」 と、腰を上げさせて その下にバスタオルを敷いて スウェットを下ろす 「すっげ、パンパンじゃん」 と、もにゅもにゅとそのままオムツを数回揉む 『うるさ、やだ、やめろ』 と、シバは俺の手を振り払う 顔、真っ赤だな 「見て欲しかったんだろ、俺に」 『ちっがうし』 「なんで俺にやって欲しいの?」 『……自分で出来ないだろ』 ベッドの下から 新しいおむつとおしりふきを取り出して 汚れたおむつを横から破ってやると むわ、と蒸れた空気が広がって 鼻にシバの漏らした物の匂いが届く 「すっげえでてる」 『すげえ出たんだけど』 「知ってるって」 と、シバの毛から拭いてやって ふにゃふにゃのシバの物も包んで拭いてから 脚を俺の肩に掛けて持ち上げて開かせて おしりの方も拭いてやる 掴んだ足はしっとりと汗ばんでいて 熱を帯びていた その時だ ちょろ、とシバの物から水がこぼれた 『っぁ、』 少量だったそれはすぐに じわ、と下に敷いていたバスタオルに染み込む 「あ、漏らした」 『漏らしてないっ』 「いや、今でただろ」 『………見た?』 「見た。なに、おしっこしたいの?」 『したくない、』 「ふーん、」 と、もう一度 シバの物を拭いてやって 左足からおむつを通す 『パンツ履かせて』 「やだよ、取りに行くのめんどいし」 と、シバの意見を却下し おむつを上まで上げスウェットも上まで上げてやる 『ねえ、ちゃんと言っただろ、俺』 「は?」 『だから、ちゃんと言ったじゃん』 「あぁ、そうだな。言えて偉いなー」 と、適当に甘やかしとく 汚れ物を片付けて ようやく俺ももう一度寝れる、と ベッドにはいった時だ シバは俺にくっついてきて 眠ろうとする まぁ昨日も出したばっかりだから そういう気分じゃないのか、と シバに腕枕をしてやろうと体制を変え シバにくっついた時だ 「……お前、熱くね?」 『なにが?』 「熱いだろ。熱あんの?」 と、シバのおでこを触ると やっぱりびっくりするぐらい熱かった 『熱くねえ、さむい。』 「そりゃ熱あるんだろ」 『ねえよ』 「あるよ」 まぁ最近働いていて 休みで気が抜けたのだろう はぁ、とため息を吐いて起き上がり とりあえず飲み物とか薬、と 『どこ行くの?』 「飲み物取ってくる。水分取れよ」 と、水しかない冷蔵庫から とりあえず水を持ってきて シバに与える 「今日ハウスキーパーの人くるから買い物頼むか」 掃除とかは今回はお休みしてもらって 買い物だけ頼んで今日は帰ってもらおう ハウスキーパーの人に買い物の連絡を入れる 「シバ、何食いたい?」 『んー、べつに、そんな食いたくない』 「食欲ねえ?」 『あんまりない』 「とりあえず薬飲んどきな」 と、薬を飲ませて 目が覚めてしまった俺は 加湿器に水を入れ 部屋を出てこうとする 『どこ行くの?』 「いや、べつに。リビング」 『なんで。もう起きるの?俺もいく』 「いや、お前は寝てろよ。つか辛くないの?」 『べつに、辛くない。寒いだけ。ねえ。俺もおきる』 と、部屋から出る俺の後ろを着いてくる 「寝てろよ」 『目、覚めた』 もういいや、と 適当にシバに上に羽織らせて リビングに行くと ハウスキーパーの人はもう起きていたみたいで 早めに来てくれるようだった 「腹減ったなー」 『なんかくえば』 「そうだなー」 冷蔵庫の中を見て 適当にハムをかじる シバは辛くないという割には ソファにぐだっと寄りかかっていた 「なんなら食える?買ってきてもらうけど」 『なんでも食えるけど腹減ってないだけ』 こいつ馬鹿だからな… ハウスキーパーの人に 飲み物 適当に消化良さそうな物と 冷えピタとかそこら辺の物も頼んでおく 『なあ、お前は?辛くないの?』 「いや、俺は普通に元気だけど」 『ふーん、』 「つらいか?シバ」 『んー、ちょっとだるいかも』 と、俺の膝にゴロンと寝転がった かわいそうに、と頭を撫でてやると シバはゆっくりと目を閉じた

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