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第26話

続きをやろうとして ローションを用意していないことに気付いた シバは気持ちよくなり 満足したのか ぽやぽやと眠そうにしていた 今日はここまででいいか、シバは満足しているし 最後にキスをしてやると 面倒くさそうに顔を逸らす 「…おい」 『もういい、きもちよくなった』 「そうかよ、」 『おれの、味しそうだし』 たしかに、さっきシバの物を舐めたばっかりだ 『なぁ、』 「なに、」 『気持ちよかったから、また今度やって』 「今じゃねえの?」 『今日はもう、つかれた』 「そうかよ、」 『おまえのも、おれ、なめる?』 「いや、無理しなくていい」 無理やりさせるようなことではないだろう やりたかったらやればいいし やりたくなければやらなくていい 今はそう思えるから暫くは 俺から与えられる快感を身体に覚えさせる事だけに集中していればいい そして、俺から離れられなくなればいい 「シバ、覚えておけ、俺から与えられる快感を」 『…なんで?』 「もっと、気持ちよくしてやるからな」 『もっと……?』 「想像したか?」 『うるせえ、』 どこ触っても気持ちよくなれるぐらいに してやんなきゃなんねえな ◇◇ 『ロー〇ン行こうぜ、ロ〇ソン』 「は?そこのファミ〇でいいだろ」 『やだ、ロー〇ンのもち食感ロール食いてえの』 「遠いいじゃん。一人で行ってこい」 『…もういいし』 と、シバはふて寝を始めた そういやこいつ今日めちゃくちゃご機嫌斜めだったんだ 抜いてやってちょっとは機嫌回復したかと思ったけどそうでもねえな ローソ〇行くか、とため息を吐いた 「シバ、行くぞ」 『1人で行ってくれば』 「もち食感ロール、味選ばなくていいの?」 『…選ぶけど』 「だったら早くしろ」 『うん、』 と、キャップを被り出かける準備を始めた ローソ〇はここから5分くらい そこまで遠くないけど ファミ〇は1分くらいで着く 2人で並んで歩くことなんて滅多に無いから逆に新鮮だな ロ〇ソンに着くと すぐにシバはお目当ての物を選び 俺はアイスコーヒーとシバのカフェラテを一緒に買う アイスコーヒーとカフェラテを注文し、 受け取りを待っているときだ シバは 『先外出てる』 と、先に出ていってしまったから 仕方なく 2人分の飲み物を紙袋に入れてもらって受け取り、店の外に出ると シバは店の前で座り込んで ヤンキーみたいになってた 「何座ってんだよ、帰るぞ」 と、腕を引いて立たせようとしたが 『なぁ、おしっこしたくなっちゃった』 「は?店で借りてこいよ」 『やだ、我慢するから急いでかえろ』 「いや、お前漏らすだろ、それ」 そう言えば シバのトイレトレーニングをしようと思っていた事をすっかり忘れていた 「っていまお前、おむつ履いてるっけ」 『履いてない』 「だったらさっさと借りてこい」 『やだ、トイレ貸してくださいって言えない』 と、駄々を捏ねるシバ ここにいたらそのうちこのまま漏らすんじゃないか それなら急いで帰った方が安心かもしれない 「帰るぞ、シバ」 『うん、』 急ぐ、と言う割には心做しか そろりそろりと歩いていて 多分もうだいぶ限界に近い 『おんぶして』 「アイスコーヒー持ってるからむり。つかそんな我慢できねえならそこら辺でしてこい」 『そんなの、むり』 と、シバはズボンのポケットの当たりをぎゅっとと握った 5分くらいの距離だ 近いはずなのに 俺ですらいつもより長く感じる おもらし我慢中のシバからしたらもっと遠く感じるであろう 『ぁっ、』 と、言う声に振り向くと 脚を止めぎゅっと自身の中心を抑えたシバ 「出た?」 『ちょっとだけ、』 「後ちょっと、我慢しろ」 あの横断歩道を渡ったらもう家だ 先に行って押しボタン式の信号のボタンを押す 信号が変わるまでの間 シバは股間を抑え バタバタと足踏みをしていた 誰がどう見てもおしっこ漏らしそうな人だ 周りに人がいなくて良かった 『っぁ、ぁっ、でた、ちょっとでた、』 「シバ、我慢しろ」 『んんん、もうやだ、』 もうやだってお前のせいだろ 先に行ってオートロックを開け エレベーターのボタンを押すのも連打してしまう 早く来い、早く来い 『でちゃう、でちゃうぅ、』 「シバ、お前のせいだろ。我慢しろ」 『くそ、』 と、誰にでもなく悪態を付き エレベーターに乗っている間も 立ったり座ったりと全く落ち着きが無く 脚も内股になっていた ピン、とエレベーターが到着した音がして シバはすぐさま掛けおりる 『はやく、はやく!でてるから、ぁ、っ』 俺が鍵を開けるのもずっと横で急かし 「ちょっと待て、今開けてるから!」 鍵が開いたと同時に室内に駆け込み トイレのドアに手をかけた しかし、 『あ、』 バシャバシャバシャバシャ と、水が零れる音が部屋中に響き渡った 「あー、くそ」 『でちゃったぁ、』 「出ちゃったじゃねえよ」 『………ごめんなさい』 「ほら、片付けとくから風呂はいってこい。風呂出たらオムツ履けよ!」 『やだ、履きたくない』 「ふっざけんな!言う事聞かないで漏らしたんだからそれぐらい言うこと聞け!」 『………』 「ほら、さっさと風呂行ってこい」 『…脚拭いて。びしゃびしゃになんだろ』 と、漏らしたくせに偉そうなやつ 「優しくしてやんの今だけだからな」 と、服をぬがせて脚を拭いてやる シバはずっとぶすっとふくれっ面なままで 腰にタオルを巻いてやると 風呂に向かった さて、どうしたもんか トイレトレーニングとかした事ねえんだけど

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