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第46話

『………』 ふん、とそっぽを向きながら 完全に拗ねたシバは 替えの下着が在庫切れでおむつを履かされたせいで仕事に戻る気にはなれないようだ 『おれちゃんとおしっこしたいっていったじゃん。おまえなんなの』 「なんなのじゃねえだろ。気持ちよくて漏らしちゃったんだろ、お前が」 『お前が変なことするから、力が抜けて…』 と、たじろぐのは相変わらずで 何度漏らしても恥ずかしがるこの仕草はかわいい そして、シバはともかく 俺のスーツや靴までも汚してしまったため 今日は2人で家で仕事を続ける事になった いつものように車に乗り 助手席に座らせ 家までの道乗りを運転する 「そういえばさー、来週あたり朔夜くんの送迎やってもらおうと思ってんだよね。だからその前に1度社用車で運転の練習しにいくぞ」 『ええ、おれが』 「この前ヤナギに教えて貰ったろ」 『ヤナギさんに、教えてもらったけど……あいつからかってくるんだもん』 「朔夜くん?」 『うん』 「いいじゃん、シバ送迎すんの初めてって言ってもいいって朔夜くんは言ってくれたし」 『そうだけど、』 「ヤナギも、見ててシバが送迎すんなら朔夜くんがいいって思ったんだと」 『またヤナギさん……』 「なに?」 『おまえ、ヤナギさんの事は信頼してるよね』 「そりゃそうだろ、右腕だよ、あいつは」 『ふーん、』 と、何故かちょっと不貞腐れそっぽを向くシバ そんなに朔夜くんの送迎嫌か? しかし、次の瞬間 『んっ、』 と、シバから声が漏れたかと思うと 身体をぷるぷるとふるわせる そして力が抜けた表情 はぁあ、とシバの口から熱い息が漏れる 「は、なに、」 『おしっこ、でた……、替えて』 「は、なんで、」 『出ちゃったんだもん』 と、悪びれる様子もない そして、さっきまでトイレに行きたがっていた様子もない 「シバ、わざとしたの?」 『……わざとじゃない、』 「なんで?」 『出たんだ、勝手に』 濡れたおむつが気持ち悪いのか ごそごそとその場で動くシバ 『替えて、気持ち悪い、』 「今無理だろ、運転中だし車だし」 と、いうとシバはより一層不機嫌になり 眉間のシワを濃くする 「家まであと10分くらい、我慢できるだろ」 『やだ、気持ち悪い』 と、どうしようもないわがままを言ってくる 元はと言えばシバが漏らしたから気持ち悪くなってんのに。 どうする、どっかに車止めて 後部座席で変えるか? いや、でもそんな事してるぐらいなら家帰っちまった方が早いだろ つか、そもそもなんでシバの漏らしたんだよ トイレ行きたかったなら早目に言えよ、 「シバ、家まであとちょいだから我慢して」 『………』 なんだこれ、すっげえ不機嫌 「シバ、家帰ったらシャワーで洗ってやるから。シャワー浴びたらパンツでもおむつでも好きな方履かせてやるよ」 『……パンツがいい』 「いいよ、パンツで。お前の好きなナノボクサーのやつにするか。あれローライズだからお前好きだろ」 『……うん』 「青いゴムのやつな」 ちなみに俺も、あれを履いてるシバ見るのは好きだ ぴっちりもっこりしててかわいいから 上から毛がチラ見えすんのも悪くない と、どうにかシバの機嫌を取り家に急ぐ 食いもんとか買って帰りたかったが 一旦家帰ってからだな、これは 家まで我慢することには納得したらしいが シバは相変わらず不機嫌で 窓の外をずっと眺めていた 「シバ、今日何食いたい、晩飯」 『甘いもの』 なんだよ、それ 晩飯って聞いたのに まぁ今は不機嫌だからなんにも考えないのだろう 早く脱ぎたいのか シバは助手席で ジャケットを脱ぎ ベルトを外して前のボタンを外して緩めていた オムツがもこもこできついのか、 もういいか、と家まであと5分ほどの道のりはシバの好きにさせといた 「さっさと風呂いくぞ」 と、玄関から風呂場までは直行で おれはシバに濡らされて 会社のスウェットを履いていたから裾をまくる 「シバ、脱がすぞ」 と、言ったあと スーツのズボンを脱がせると 膨らんだおむつが姿を現したから サイドから破って外してやる 「上、濡れないように抑えてて」 と、シャツを捲って裾を持たせ シャワーの温度を確かめて中心からかけて行く 「なぁ、なんでおしっこ漏らしたの?」 『……しらない、』 「シバ、ちゃんとトイレでしなきゃだめだろ?もう一度トイレトレーニングするか?俺がいない所で漏らしたらどうすんの」 『やだ、』 手でたぷたぷとシバの中心から おしりの方まで洗ってやって ボディーソープを付けていく こしゅこしゅ、と ちんぽは何度か多めに擦ってやる 『やだ、そんなこすんな、気持ちよくなっちゃう』 「お前のおもらしちんぽ洗ってやってるだけだろ?」 と、ヌルヌルの手を今度は足の間をとおって後ろまで滑らせ指先で奥の窄まりをつんつんと続くと ひくり、と後ろに力が入ったのがわかる 『そこ、さわんな、』 「なんで、」 『おしり、ずぽずぽされんのやなの』 「気持ちよさそうだったじゃん」 『だからやなんだよ』 もう流して、と気分じゃないのかシバは風呂から出たそうだったから さっさと流してやって バスタオルで身体を拭いてやる 拭いてやってる時も お気に入りのパンツを履かせる時もされるがままで これは気持ちよくされたいんじゃなくて甘やかされたいのか、と理解し シャワーを浴び終え ソファに座るシバの頭を撫でる これはもうちょい仕事は再開できそうにないな 「シバ、眠い?腹減った?」 『眠い』 「じゃあ寝ていいぞ」 と、シバの身体を横にして 膝に頭を乗せて撫でる しばらく撫でているとウトウトしてきたが 眠れないのか ごそごそと動いて起き上がる 「なに、寝ないの?」 『ねにくい、…、』 と、俺の膝の上に向き合って座り ぐで、とそのまま寄りかかり 頭をぐりぐりと首筋に擦り付けてくる これは マーキングしてやがるな 腰の辺りをさすさすと撫でてやると 落ち着いたのか身体中から力が抜けて重くなる 『んんん、おまえも』 寝そうだ、と思いながらも シバはとろとろと寝ぼけているように喋り出す 「ん?なんだ?」 『おまえも、おれのだから、』 と、寝ぼけながらいい 次第にゆっくりな寝息に変わった なんだそれ、独占欲? なんだ、今更そんなん、 決まってんじゃねえか わざわざ言うことじゃねえだろ

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