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第53話
『みなちゃん来た』
と、インターフォンが鳴ったから
玄関の方に視線を向ける
「シバくんこんにちはー」
『こんにちは』
「今日は何かリクエストあるかしら?」
『今日まど、やってって言ってたのと、あと今日家でご飯食べるからおれがご飯やる』
「あら、いいわね。じゃあこの前の、教えてあげるわね」
『うん』
まずは掃除、と みなちゃんは掃除を始めたから
おれはじゃまにならないように
寝室にこもることにした
「シバくんお昼寝するの?」
『うん』
「じゃあリビング終わったら寝室の掃除するけどいいかしら?」
『うん、そしたらこっちくる』
と、みなちゃんに言って
寝室に入りベッドにダイブする
しかし、最近の俺はなんだかおかしい
ばふ、と寝たベッドからふわり、とあいつの匂いがして
腹の下の方がむずむずとした
まただ
最近、すぐにムラムラする
布団を被って寝ようとするけど
我慢できなくて
そろ、と下着の中に手を突っ込んで
まだやわらかい自分の中心を弄る
ふにふにとしていたのに
すぐに芯を持つからこしゅこしゅと上下に擦る
んん、きもちいい
体勢を変えると
あいつの枕が目の前にあったから
それを取って顔を埋め息をする
んん、あいつの匂いする
『っはぁ、』
けどなんかたりない、と
服を捲りあげ
くにゅ、と乳首を弄る
『っっ、』
あいつの匂いがするから
あいつのことばっかり思い出してしまう
乳首をいじっていても
あいつはどうやってやってたっけとか
あいつにべろで舐められる感じとか思い出して
腰にゾクゾクが溜まる
『んんん、っはぁ、ぁあっ』
と、声を出してしまい
みなちゃんが隣の部屋にいることを思い出して手で口を塞ぐ
けど、手の隙間から声が漏れてしまって
恥ずかしいから
手に噛み付いてどうにか声を抑えた
『っふぅ、っっ、』
早く、終わらせなきゃ、
と、右手は乳首を転がし
左手に噛み付いているせいで
下を擦れなくて
もどかしくて腰を振りベッドに擦り付けるけど
もっとぎゅっと圧迫したくて
あいつの枕を腰の下に置いた
そして
そこにずりずりと下半身を擦り付け
ぐ、と腰を埋め込む
枕に包まれ、ちんぽが圧迫されてる
あいつの枕に擦り付けていやらしい事してる
ダメだってわかってるのに興奮してしまって
もっと刺激を求めて
スウェットと下着を下ろして勃起したちんぽを取り出す
いつの間にこんなに濡らしてたのかわからないけどおれのさきっぽはもうぬめぬめと濡れて光っていて親指でくるくると撫でるとぬめぬめとして恥ずかしい、
そして、枕の布地にずり、と
擦り付けるとぐちゅりと濡れた音がする
あとで怒られるかもしれないと思いながらも
1度擦り付けたら腰が止まらなくなってしまって
ぬちゅぬちゅと音を立てながら擦り付ける
きもちいい、
まくら、すべすべしてる生地だからぬるぬるになって頭が悪くなるくらいきもちいい
『んんっ、ふぅ、っ、っ、』
あいつの枕で、おれ気持ちよくなってる
噛んでいる手と歯の間から
息とわずかに声が漏れる
ぬちゅぬちゅといやらしい音が響く
先っぽがぬるぬるしてきもちいい
『っ、』
ぁあ、これ、いっちゃう
やだ、やだ
だめだって思ってるのに腰が止まらない
自分の体重と枕に圧迫されるのがきもちいい
腰の動きに合わせて
乳首を弄る手も
ぁー、いく、いく
『っん、っっ、ふ、っ』
身体中から力が抜けた、
べちゃ、と枕の上にへたり込むと
お腹の下がべちゃべちゃになってる
そのまま少しだけど身体を揺らすと
ぬちゅぬちゅ、と音がした
精液ぬるい、きもちいい
つかれた、
片付けめんどくさい、とそのまましばらく身体の力を抜いていたけど
隣の部屋の窓が開く音がして
『あ、やば』
みなちゃんいたんだった、と
起き上がってお腹とちんぽに着いた精液をティッシュで拭き取る
『はぁ、』
だるう、もっと出したいけどそろそろ起きなきゃ
やる事ないとオナニーばっかりしてしまうから困る
さっきまで下半身にばっかり意識がいっていたから気が付かなかったけど、噛んでいた左手がジンジンした
ふう、と下着とスウェットを履いて
ベッドにごろごろと寝る
枕どうしよ、ぐしゃぐしゃにしちゃった
怒るかなあいつ
おなにーして疲れて眠くなってきた
うとうと、ともう間もなく寝てしまいそうになった時だ
コンコン、と寝室の扉がノックされて起き上がる
「シバくん、起きてる?」
『あ、』
みなちゃん、と
飛び起きて窓に手をかけた
やば、みなちゃんここ掃除するって言ってたのに
おれいったばっかりでえろいにおいしてるかも
ば、っと窓を開けて
ぐしゃぐしゃになった枕を抱え
ティッシュを握って隠す
『みなちゃん、』
と、ドアを開けると
みなちゃんは待っていた
『おれ、あっちの部屋行ってくる。布団、シーツは今朝洗って干してるから大丈夫』
「そう。じゃあそれ以外の所するわね」
『うん』
「シバくん、社長さんの枕カバーは?」
と、声をかけられビクッと肩が揺れてしまった
おれが枕を持っているからそれを指差すみなちゃん
『こ、これはいい。俺が今からつかうし』
「そう?じゃあ掃除終わったらご飯作りましょうね」
『うん』
ふう、とため息を吐いて
リビングに戻って
この枕をどこに隠そうかと迷う、
どうしようかな、と
とりあえず枕カバーを外しそのままソファに放置する
枕カバーは、とクッションの下に埋めた
みなちゃん帰ったら洗お
うん、とりあえず後で考えればいいや
◇◆
「シバくん、掃除終わったからご飯作りましょう」
と、肩を揺らされて目を覚ます
寝てた…
『んんん、やる』
と、伸びをして起き上がり
水を飲んで目を覚まし
手を洗って料理をする準備をする
レシピの本を開いて
ページがめくれないように上に適当にやったツナ缶を置く
『炊き込みご飯、やる』
「そうね、じゃあ先ずはお肉切りましょうか」
と、みなちゃんに教えてもらいながら
包丁を持って
肉を切る
『これ鶏肉?』
「鶏肉よ」
と、言われた通り猫の手で肉をおさえて
小さく肉をきる
『これぐらい?』
「そうね」
と、みなちゃんはずっと見ててくれて
大きさも教えてくれて
野菜を切る頃にはちょっだけ包丁を使うのが慣れた
味付けもレシピを見て
教えて貰いながら
スプーンで測り炊飯器のお米の所にいれていく
『これでおっけー?』
「そうね、後は炊きあがるのを待つだけよ」
『よし、』
「おかずは何か希望ある?無ければ炊き込みご飯に併せて作るけど」
『うん、それがいい』
「炊き込みご飯、社長さん、喜んでくれるといいわね」
と、みなちゃんは言ったけど
『おれが食べたかっただけだし、炊き込みご飯』
うん、おれがたべたかったから
作りかた、教えてもらっただけだし
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