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第55話

夜中にぐいぐいとベッドから押されて目を覚ますと シバが俺の方にぐいぐいと寄ってきていた 『んんん、』 寝てる、 シバは眠れるまでごそごそしていたようだが 眠ったら抱きつく物が無くて無意識に俺の方に寄ってきたようだ んんん、と寝にくいようで ずっと唸っていた ぐ、とシバの肩を抱き寄せてやると 腕を俺の上に投げ出し 足を絡めて ようやく すぴすぴ、と気持ちよさそうに寝始めた 寝ている間なら甘やかしてもいいか、と シバの頭を撫で肩まで布団をかけてやる あんだけ適当に扱ってんのに 元の髪質がいいのか触り心地が良くて ふわふわと撫でる手が止められない 同じシャンプーやボディソープ 同じ洗剤を使っているのに シバから感じる匂いは 俺の物より甘く感じる 『ふ、っ、』 髪を撫で 髪の間から覗く耳の縁をつまんですりすりと擦る 小さめの軟骨がかわいい 俺もシバに触んの我慢してたからなー、 と、俺に回ってきた手を布団の中に入れてやろうと手首を触った時だ 「歯型?」 と、左手の母指球に歯形がある事に気付く なんで歯形なんかあるんだ? 噛んだ? すりすりとその歯形を撫で、 そんな事を考えていると ぱちり、と目が合う 「なに、起きたの」 『んんん、お前がさわるから、』 と、起き上がって伸びをする やべ、起こしちゃった 『のどかわいた、』 「なんか取ってくる」 と、リビングに行きウォーターサーバーの水とお湯を半々でコップに入れた つかシバ寝つき悪いな いつも気になんねえのに いつもは抱き枕があるからか、 それとも昼間に寝すぎたのか とりあえず今日は俺もタオルを敷いて枕使うか、とソファにある枕に手を伸ばした時だ 「んん?」 と、ソファの上のクッションの影に何やらある事に気付きそれを手に取る 俺の枕カバーだ、 枕カバーあんじゃん、と それを引き出した時だ 汚れていた そしてカッピカピになっていた これって… 「シバ」 『飲み物、』 と、いうシバにぬるま湯を渡すと ぬるい、と文句を言われたが無視をする そんなシバに 「これなに?」 と、カッピカピの枕カバーを見せる 『……おまえの、まくらかばー』 と、目を逸らしながら言うシバ 「そうだなー、俺の枕カバーだけど。なんでこんなカッピカピになってんの?」 『………』 と、無言で 言い訳を考えているのか目を逸らす 「シバ」 『今日さ、みなちゃん来たんだよね』 「うん、知ってる」 『それで、おれ……みなちゃんに教えてもらって炊き込みご飯、作ったんだけど』 「ぅ、うん?…………は?」 『だから、あの炊き込みご飯、おれが作ったの』 「そうだったのか!?言えよー」 『だってお前なんも言わないから』 「悪いって!美味かったよ、ちょう美味かった」 『うん』 「すげえなぁ、シバ。そんな事をしてくれたんだ、俺のため?」 『おれが、食べたかったから』 と、いうけど俺の為だろうな かわいすぎて おいで、とシバを膝の上にのせてやる すると待ち望んでいたように ぐりぐりと俺の胸板に顔を擦り付ける 「………で、あの枕カバーは?」 『ちっ、』 と、舌打ちをして 俺の膝から降り 布団を肩まで被るシバ 「おい、舌打ちすんな。これは別の話。誤魔化せると思ってんの?」 『………だって、』 「なに、」 『今日、みなちゃん来たんだけどさ』 「うん」 と、さっきと同じ切り口で話し出したからとりあえず話を聞いてやる事にした 『みなちゃんがリビング掃除してる時に……おれこっちで寝てて、』 「うん、それで?」 と、俺も布団に入り 背中を向けるシバに後ろからくっつく 『……このベッド、おまえの、匂いするせいで……むらむらして』 「ふーん、それで?」 と、ごそごそ、とシバの股間に さりげなく手を持っていき さわ、と手を触れさす 『……言わなきゃだめ?』 「うん、ちゃんと言え」 『…最初はちゃんと手でやってたんだけど、』 「うん」 と、話を聞きながらも シバの中心をスウェットの上から少しだけ揉む 『こえ、でちゃうから……みなちゃん隣にいるから聞こえちゃうから、左手、噛んで…』 と、予想外の所で左手にの歯形の真相を知る 「右手は?」 『……ちくび、弄ってた』 「どうやって?」 『右手の、指で潰して、』 と、 右手でシバの乳首の周りを撫でる 「こう?」 『んんっ、ちが、もっと、ぐにゅぐにゅつぶして、』 「こうか?」 と、言われた通りぐにゅと、乳首を潰す 『ひっ、ぁあっ!もっと、んん、』 「もっとか?」 と、右手で乳首を弄り回し 『ひっぁ、っ、』 「それで?」 『ちんぽ、っ、さびしくなって、おまえのまくらに、ぐちゃぐちゃって、こすりつけた、ぁぁっ』 下着越しに左手で シバのちんぽを扱いてやると ぴくぴくっと腰を揺らす 「こうやって気持ちよくなってんの?」 『そうぃうこと、…いうな、ぁっ、』 「隣の部屋にみなちゃんいるのに、シバはこうやって自分で気持ちよくなっちゃったわけ?」 『だ、ってぇ、』 「ほら、シバ。俺の手使って自分で気持ちよくしな」 『ええ、っん、やだ、っ、』 と、シバはやだと言いながら 俺の手を掴んでそこにぐりぐりと股間を押し付け 『っふ、ぁぅ、っぁあ』 と、気持ちよさそうに喘ぎながら腰をカクカクと揺らす 「恥ずかしいなぁ、シバ。自分でこうやって気持ちよくなって声我慢できないんだもんな」 そしてもどかしくなったのか スウェットと下着をまとめて下ろし ぬちゃ、と濡れたものを俺の手に擦り付けるから 少しだけ手を動かして刺激を与えてやる 『や、やだ、っ、あっんん、だって、おまえが、』 「なにが嫌なんだ?気持ちいいんだろ?」 『おまえが、っん、おれがばかになるくらい、きもちよくするからぁっ』 と、俺の手ごとちんぽを握り込み ごしごしと強く擦るから きゅっと乳首を摘んでやると ビクビクっと腰を跳ねさせた 『っぁっんんん』 そして手の中にドロっとした物が放たれる 昼に出してるから量は少なめか、 「シバ、俺の手使ってオナニーしてイッちゃったな」 『ば、ばかぁ、さいあく』 「最悪か?」 『…きもちよかった、』 と、言いながらシバは 尻を俺の股間にグイグイと押し付けてくる 「なに、」 『つづき、して…?おまえの……ごしゅじんさまの、かたいやつ。おれの、おまえのいぬのさびしがってるところに、ずぽずぽ、するだろ?』 と、どうやら悪いオネダリを覚えてしまったらしい 「泣くなよ?」 と、忠告し シバを上向かせ 手首をベッドに押さえつけてやると ふへ、とだらしない笑顔を見せた やらしいなあ、おい どうやら今晩も我慢できなそうだ シバの唇に食らいついてやった

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