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第67話

『んんん、んん、やだー、もー、やだぁ、』 「シバ、どうした?…でた?」 と、朝、シバがぐずっているのに気付いて目を覚ます 『でた、ぜんぶ、でてる…んんん、』 「おはよう、シバ。おいで」 と、抱っこしてやると膝の上で ぐしゅっ、とシバの下半身から湿った音がした よしよし、とシバの背中を撫でてやると ぐりぐりと頭を擦り付けてくる 『んんん、なんで、起こしてくんなかったの?』 「起こしたけどお前起きなかったじゃん」 『うそだぁ、…んん、ねむい』 シバの背中を撫でながら携帯を見ると アラームが鳴る直前の時間で アラームが騒ぎだす前に止めておく あー、だるい。もうちょいこうやってシバを甘やかしていたいがそうも行かない。社会人だから 「おしっこいっぱい出たな、夜中も出したのに」 と、お尻を少し揉んでやると ぐじゅぐじゅ音がする 『や、さわんな……よなかってなに、』 「んん?夜。起こしても起きないからおむつ付けてやったらすぐおしっこしたろ?」 『してない、そんなの』 「しただろ?夜、起きてトイレ行くって約束したのに起きれなくて俺がお前に赤ちゃんみたいにおむつ付けてやったら、すぐおもらししちゃったの。覚えてねえの?」 『うそだもん、』 「嘘じゃねえよ?それに、夜中おむつでおもらししたのにまた寝てる間におねしょしちゃってぐしょぐしょだな」 『ちがうのに、』 「ちげえの?じゃあキレイにしなくていいの?」 『やだ、なんでいじわる言うんだよ』 「いってねえよ?」 『言ってる。なぁ、もうやだ、ねえ』 「シバ、キレイにして欲しいならちゃんと言いな」 『……なんでいじわるするの、』 「昨日の夜、お前がちゃんと俺の言うこと聞かなかったんだろ?」 と、いうとシバは俺の視界から逃れるように ぎゅっと俺に抱きついてくる 「シバ」 『……飼い主の言うこと聞かないで、赤ちゃんみたいにおねしょしておむつびしょびしょにしたおれのおもらしちんぽ、きれいにしてください』 「ちゃんと言えてえらいな、シバ」 よしよし、とシバのせなかを撫でて よいしょ、と抱き上げ バスルームに向かう 重いんだよなぁ、こいつ。 大人の男だし 『んん、』 と、まだ甘え足りないのか シバはガジガジとおれのパジャマの襟元に噛み付く 「シバ、噛むなって」 『んんん、なぁ、』 「なに、」 『重い?』 と、顔を上げて聞いてきたから 「うん、重い」 と、言ってシバを抱き直すと 更に脚を絡めてきて ぐじゅぐじゅと股間を押し付けてくる 「おい、濡れてて気持ち悪いだろ」 『うん、早くきれいにして、』 「わかってるよ」 バスルームにつくとすぐにシバをおろしてスウェットを脱がす おむつもテープを剥がして開いてやると 中のパットもおむつもぐしょぐしょで たくさん出した事がわかる 「夜1回したのにすげえでてんじゃん」 『言うな、そういう事』 と、明るいところで失敗の跡を見られるのが恥ずかしいのか顔を逸らして見ないようにする 「シバ、上持ってて。濡れないように」 と、上を持たせて 下半身だけ裸の情けない格好のシバの身体にお湯をかけて洗っていく お湯をかけて肌を撫でて ボディソープを手に取る間もシバはずっとこちらを見ていた そして、 「なんで勃たせるんだよ」 『だって、おまえが、触るから』 「触るって洗ってやってんだろ。時間ないからやんないからな」 と元気に起き上がり俺の方を見ているシバの中心を無視して 洗ってやってタオルで拭いて 下着を履かせようとするけど ビンビンになっているそれは 収まるどころか硬度を増している気もする 「シバ、やんないよ。やるなら自分でやって」 『……わかってるから、ほっといたら収まるし』 と、シバは自分で下着を上まで上げて スウェットの下は履かずにバスルームから出ていく まぁ本当に時間ないからしょうがない、と 俺も洗顔やら髭剃りやら歯磨きやら 身支度を整え 朝飯の支度をしようとキッチンに向かう 「あー、シバ。冷蔵庫空っぽじゃん。朝適当にどっか寄ってこ」 と、冷蔵庫を見て言うけど シバは無視して顔洗ったり髪を整えたりしていた 「お前って髭とか剃らねえのな」 『……まだ、生えないんだもん。ちょっとしか』 「へえ、どれくらいのペースで剃るの?」 『……気が向いたとき』 それ、ほぼ生えてねえじゃん まぁ、もとから体毛薄いしな、シバ 歯を磨き始めたシバは ふん、と不機嫌にそっぽを向いてムカついたから シバの顎を掴んで俺の方を向かせると 『ふぁに、』 と、口に歯ブラシを突っ込んだまま心底不機嫌に言ったシバ 「シバー、ご機嫌斜めだな」 『うっふぁいなー、ひひゃんなひんふぁろ』 と、ほぼ何言ってるか分からないけど 文句を言ったことはわかる 「そうだよ、時間ない。あ、仕上げ磨きしてやるよ」 『ふぁ?』 と、よくわからない、という顔をするシバが咥えている歯ブラシを手に取って こしゅこしゅ、と歯ブラシを動かしシバの奥歯を磨く 『ふぁ、ひゃ、、』 やだ、と動こうとするシバの顔を掴む手に少し力を入れて動かないようにする 「ほら、シバ。動くと危ないから大人しくして」 と、言い聞かせ こしゅこしゅ こしゅこしゅ、と 奥歯、前歯 そして側面や裏側も歯ブラシで撫でていく うん、虫歯も無くてキレイな歯。 歯並びもいい こいつ面倒くさがりだけど歯磨きだけはちゃんとするからな シバはいやなのか 時折声や息を漏らすけど 人の歯磨きって案外楽しい あとこいつの口の中見てて楽しい 『んっ、ふぁ、ぁっ、ぅ、ぁ、』 開けっ放しになっている口の端から 歯磨き粉と混ざった 白いよだれが零れ 親指で拭ってやる ん?なんも考えてなかったけど これ結構えろいな、? と、出来心で こしゅこしゅ、と シバの上顎の所を歯ブラシで擦ってやる するとシバの身体が ビクッと跳ねる あれ、これ気持ちよくなってるんじゃ、 と、視線を下に向けると シバは少し力が抜けたようにへっぴり腰になり、 下着が先走りでじんわりと湿り始めている うわ、やっちまった こいつ、最近おしゃぶりがお気に入りなのに 口の中弄り回すとかこいつが気持ちいいやつじゃん いや、今日はまじで時間ないからやんないからな そんなんやっちまったら 俺も止まらなくなって絶対2人して遅刻すんじゃん そんなの社長としてやべえじゃん…… 「…ほら、シバ終わり。口ゆすいどいで」 と、歯ブラシを返して手を離すと あれ、と言う顔で俺の事を見た 「シバ、口。ゆすいできて」 と、いうと少し俺を睨み 洗面所に向かった シバ、怒ってるよなー、これ と、先に着替えに向かうと シバも一足遅れて着替えに来て 細身の黒のスーツを選ぶ 「なぁ、それにすんの」 『これにするけど』 「勃起してんのに?」 『勃起してるけどこれがいい』 と、スーツに脚を通す 「なぁ、パンツ濡れてるから変えたら」 と、いうと少し俺の事を睨んで 俺に背中を向けて 1度スーツを脱いで エッチなTバックに履き替える すぐに先っぽの所の布地が 先走りで湿った 『っ、』 「シバ、そのパンツだめ」 『やだ』 と、そっぽを向き ぷりん、と俺にTバックでほぼ丸見えの尻を向け さっき脱ぎ捨てたスーツを拾おうとちょっと屈むから 勃起してるせいで引っ張られて 締め付けられて形をハッキリ浮き上がらせている玉が後ろからでも見える 「シバ」 『早くして。時間ないんでしょ』 と、 プチプチとボタンを止め 今日のネクタイを選んで差し出して来るから付けてやるけど 目の前に立ったシバの下半身は 明らかに勃起してて 苦しそうに布地を押し上げていた 『早く行こ。時間ないんでしょ』 怒ってる。 めっちゃ怒ってる 不機嫌だ 「シバ。勃起してるよ」 『知ってるし』 どーすっかな、これ 会社着くまでに収まるかな 勃起とか機嫌とか

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