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第78話

ひとりで寝ることに決めてたのに 一緒に風呂はいって 気付いたら とろっとろにされて いつの間にか俺の買った狭いお布団で一緒に寝ていた そしておれは 絶賛おしっこをしていた というのも、 混んでる電車に乗っていたら トイレに行きたくなり けど人がたくさんいるから 前とか抑えられなくて もじもじと脚だけ動かしてどうにか我慢して でも電車は快速でなかなか駅につかなくて じわ、と先っぽが少し温かくなる 電車なのに、おれがまんできないかも、 色んな人におしっこもらしてんの 見られるかも、 という、夢を見て目を覚ました 夢でよかった、と思ったのも束の間 なんか違和感 夢じゃなく、 激しい尿意は本当にあったと気付いたのだ やば、と すぐに中心を抑え トイレに行こうと思ったのに 尿意が強すぎて動けない、 ぎゅう、と自分の中心を抑えても 既に少しパンツが湿っていて 『っ、』 夢で じわって先っぽあったかくなったの本当だったんだ、とちょっと悲しくなる でちゃう、 手で抑えてるのに 寝起きのせいか 身体が言うことを聞かなくて そして、じわ、と更に手の中に溢れたのがわかる 布団の上で すわって自分の中心を握ったまま動けない 情けなさすぎて涙が出る、 じわじわと、手の中があったかくなり じょろっと、多めの量が零れて ビクッと肩が揺れる や、出る、 うごけない、 そんな時だ、 「……シバ?」 と、隣に寝ていた人物が動いて おれの名前を読んだ 『ん、っ、』 「どうした?おしっこ?」 と、言われたらもう、限界で じわわわ、と熱を一気に広げ ぱしゃぱしゃ、と 水がこぼれ出した 「あー、でちゃったな、タオル持ってくる」 と、起き上がりおれの頭をくしゃっと撫で タオルを取りに行ってしまった 悔しくて、涙が出る こんなので泣くなんてもっと恥ずかしいのに 「ほら、シバ。手離して」 『やだ、』 「シバ」 『ほっとけ、自分でできるし…』 情けなさすぎて涙が止まらない 「起きれたんだから、そんな落ち込まなくていいって、シバ」 「シバ、ほら、脱がすぞ」 と、情けなくびしょ濡れになった 下着とスウェットをまとめて下ろされ 濡れている太ももやお尻、 おもらししたふにゃふにゃのだせえちんぽも そこを抑えていた手も 全部キレイに拭いてくれる 『こんなこと、されたくねえし』 「シバ、どうした」 『んんん、もう、やだ、ほっとけ』 ほっといてほしい、 おれの事なんて無視して 寝てればいいのに、 なのに、 おれの瞼にキスを落とし 俺のとこを甘やかしてくれる 「シバ、こっち向いて」 『やだ、』 「シバ、泣くな、大丈夫だから」 と、俺のことを膝に乗せて 背中を撫でてくれる 「シバ、ほら、落ち着け」 『……やだ、』 「やじゃねえよ、」 『ほっといて、』 「いやだよ、ほっとかないって」 なんでだよ、と、首に手を回した 『そんなんじゃ、意味ねえじゃん』 「なにが?」 『おまえが、寝れなくなるから、おれひとりで寝るって言ったのに』 「……は?」 『だから……おれが、漏らしたら、お前寝れなくなるだろ』 おれが、おねしょしたら ベッドが濡れるから ベッド濡らさないようにおむつ履くのもダメっていうし おねしょしないように 夜中、おれを起こすのも おむつ履いて、漏らした時に片付けるのも 全部こいつがやるから おれのせいで、寝れなくなるじゃん 「は?」 『だから、ひとりで寝ようとしたのに、』 1人だったら、 夜中にトイレに起きる時もこいつは起きなくていいし、 もし、布団を濡らしても おれが自分で片付けたらいいだけで、 こいつは寝てられる、 「なに、俺のためにひとりで寝ようとしてたの?」 『ちっ、……がうもん』 「なにが?何がちげえの?」 『ちがうって言ってんだろ、』 「そんなん気にしなくていいのに」 『………やだ、』 「シバ。ほら、よしよし」 と、おれのこと 子供扱いして背中を撫でてくる 悔しいけどそれで少し落ち着いてしまった 『おれは、自分でできるし』 「シバ、そんな事言うなって」 『……本当のことじゃん、』 「でもなー、シバ、俺、お前いねえともうよく寝れねえんだけど?」 『うそだ、』 「嘘じゃねえよ?シバがいないとあのベッド広すぎて寝れねえし」 『でもおれ、おねしょ……したくねえのに、するし、』 「しょうがねえだろ」 『めんどくさいだろ、片付けるの。寝れなくなるし』 「まぁ、俺、お前のふにゃふにゃのおもらしちんぽキレイにしてやんの嫌いじゃねえし」 『……変態じゃん』 「変態じゃねえって。寝てるお前の事甘やかしてやんのもおれはそんな嫌じゃねえってこと」 『なんで?』 「お前がひとりで泣いてる方が嫌だからだよ」 『……泣いてねえもん』 「そうか?ならいいけど、」 と、おれのほっぺたにキスをしてくる なんだよ、甘やかしすぎ そんな甘やかされると 甘えちゃうだろ 「だから、勝手に布団買ってひとりで寝るとかやめろよ。お前は俺と一緒に寝るんだよ」 『…甘やかしすぎ』 「そうだな、俺がシバ甘やかしたいだけ。だからお前は俺の隣でおねしょして布団とか全部濡らしていいんだよ」 『…しねえもん、おねしょとか』 「しねえならそれでいいって」 ほら、もう一度寝よ、と 今度は寝室までおれを連れていってくれる 「おっも。お前ちょっと重くなったよな」 『わかんねえよ、そんなん』 と、ベッドにおれを下ろし 文句を言って おれのちんぽをつんつんとつついた 「ごしごしする?」 と、聞かれたから 首を横に振る たぶん、今ごしごしされたらそれだけじゃ我慢できなくなるし さっき濡らしたから下半身だけ裸で 恥ずかしくてスウェットの上を引っ張って隠す 『なに、』 「今日はシバ落ち込んでるから赤ちゃんにしてやるよ」 と、ベッドの下からおむつを取り出す 『やだ、もうしたから出ない』 「いいんだよ、この方がお前は寝れるだろ。おねしょシーツ、向こうに置きっぱなしだし濡れてるし」 と、言われたら仕方なく ここの所の勝率を考えると 絶対大丈夫って言いきれないのが情けない されるがままにテープタイプのおむつを付けられてしまう 「シバ。おしっこしたくなったりでたりしたらすぐ起こせよ」 と、おれの着替えがここに無いのをいいことに おれの下半身は恥ずかしいおむつ姿のままなのにそのまま布団に入れてきた 『…分かったよ、うるさいなぁ』 「シバ、俺に遠慮とかすんじゃねえよ」 『なんだそれ、』 そんな、今更じゃん 恥ずかしいのに おむつの尻を撫でられて むかつくけど、 安心する

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